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まだ充電器を持ち歩いてますか?中国のモバイルバッテリーシェアを紹介

最近は外での会議や打ち合わせが多かった。(おかげでnoteがサボりがちで他の研究員に怒られる...)そして夕方あたりになると、iPhoneの電池残量が気になって仕方ない病です。

ただ北京は今や日本より便利な街なのよ、「充电宝」と呼ばれるモバイルバッテリーシェアの仕組みがあるんです。今日はこれを紹介します。

あって当たり前、もはや日本生活は不便や

これだいぶ前からなので、日本のみなさんも知ってて、もはや日本にもあると思ってたのですが。でも先週日本から来たお客さんが「初めて見た」って衝撃を受けてたので紹介します。

北京では電池残量が少なくなったら近くの飲食店やタピオカミルクティー屋(そこら中にある)にシェア充電チャージャーを借りに行きます。

↑この写真で伝わりますかね?そこらじゅうの店にモバイル充電器がたくさん刺さってる箱が置いてあり、ここからパコッと引き抜いてスマホに刺すだけで充電開始。超便利です。

値段と使い方を紹介

使うのはとても安くて1元(15-16円)や2元。なので自分のを買って持ち歩くよりも、その辺のシェアバッテリーを使う方が便利ですよ。

そしてこれがそこら中にあります。たくさんのお店が提携していて、このバッテリーが満載された箱が設置されているのです。

これ、キモなのは同じブランドだと「A場所」で借りて「B場所」で返却することが可能なとこ。(いくつかブランドがあって同じブランドのとこにしか返却できない)

例えば会社の近くのカフェでレンタル開始して、電車に乗って30分ほど充電しながら移動して違う駅に行き、友達と待ち合わせしたレストランの入り口で返却する、みたいな利用が可能です。便利

さらに詳細を紹介しよう

まだピンとこない方もいらっしゃると思って、写真撮ってきました。そして詳細を解説します。

↑サービス社にもよりますが、狭い店に置くスタンドはこのサイズが多いです。だいたい入り口のカウンターに置いてます。

↑広いところはこんな大きさのものも置いてあります。海底捞(中国で超有名な火鍋屋さん)などの大行列の店には、待ってるお客さんも多いしスペースも広いのでこのサイズが主流です。

そして屋外にいる時にはアリペイやWechatのアプリで「充电宝」(充電チャージャーの名前)と入力すれば、位置情報から近くの様々なブランドの充電チャージャーの置く場所を提示してくれます。(店にいる場合は店員さんに場所を聞けばいいですね)

↑例えばアリペイの検索欄に「充电宝」を入力すれば、こんな検索結果が出ます。

一番目はアリペイの「芝麻信用」と提携のあるサービスで、ある程度の信用点数に達すればデポジット不要でレンタルが可能です。(「芝麻信用」についてはまたの機会で詳しく書く予定です。興味のある方はぜひフォローしてください。)

そしてその下の4つは僕が最近利用したことのあるシェア充電チャージャーです。クリックすれば、それぞれのブランドの付近のシェア充電チャージャーが置いてある場所がすぐにわかります。

位置場所を北京の繁華街である「王府井」に設定してみました。画面に表示するのは近くにあるデポジット無しチャージャー基地です。クリックすれば店の詳細が表示され、今の利用情報もすぐにわかります。

例えばこれは「吉野家」に置いてる「街电」の充電チャージャーで、信用点数が550以上だとデポジット無しで借りられます。
(設定した場所なので距離情報は無視してください。)

これだと「莆田餐厅」(僕が好きなレストラン)に置いてる「怪獣充電」ってブランドのモバイル充電チャージャーが信用点数が550以上だとデポジットなしで借りられます。

日本人だから「芝麻信用」使えんわ!というみなさん、大丈夫です。検索結果の2番目にアクセスください。そうするとデポジットを払うタイプのサービスを使うことができます。(デポジットは100元くらいかな)

例えば「街电」ってブランドの場合、アリペイの「小程序」で位置情報によって充電スタンドの場所が提示されます。
(ちなみに「小程序」は知ってますよね?アプリ内のミニプログラムといわれるWebアプリでjsで動かせる。中国ではアプリは必要ない時代に突入しかけてて、iOSとAndroidアプリの開発の仕事はなくなるかもよ。今度紹介しよう...)

↑王府井にある「街电」の場所が表示されます。デパートやレストラン、映画館など置いてある場所によってアイコンが違うのでわかりやすい。

使用料金は、つい最近まで一回5分以内で無料、1時間以内で1元の場合が多かったが、最近北京や上海では無料時間がなくなり、だいたい1時間2元程度に値上げされました。地方はまだ1元が多いそうです。

「芝麻信用」の使えない外国人や点数の低い中国人の場合、99元や199元のデポジットが必要です。僕はofoからのデポジットがまだ戻ってきて無いという悲しい体験があるのでデポジットに対しては慎重です、でも100元くらいなら良いかな。

儲かるの?ビジネスモデル

ビジネスモデルとしては、まず使用量があるのですが一回1元とかなのでたかが知れてますね。おそらくデポジットのお金を運用していたりします。また、失くしたり返却を忘れるとデポジット代が没収されるので、返却忘れからの収益も結構あると思います。

また広告からの収入も多少あります。例えば最近中国で上映している「スパイダーマン」が充電チャージャーに広告出してます。

こちらはアリペイにある「怪獣充電」の小程序です。スパイダーマンのアイコンのあるところにはスパイダーマンとのコラボレーション充電チャージャーがレンタルできます。

クリックすれば具体的な場所や店の名前、営業時間と今のスタンドの利用状況(そうそう、返却も自由なので場合によっては充電器基地の返却スペースがいっぱいで返却できない時もあって、その情報が書いてあります)がわかります。

Weiboで調べたら結構可愛い、今度借りてTwitterに画像アップします。

いかがですか?
シェアリングエコノミー進んでますよね。これを可能にしたのはもちろんONLINEペイメントの普及と「小程序」(アプリ内ミニプログラム)。これ日本もビジネスチャンスあると思いますよ、LINEさんみんなのためにすぐに取り組んでください🙏

「充电宝」は地味ですがみんなの生活変えたと思います。僕も自前の充電器も持ってますが、充電すること忘れたり、資料が重くてカバンに余計なものを入れたくなかったりで出張(特に日本への一時帰国)以外では持ち歩きません。明らかに不便ですよね。

北京や上海はもちろん、最近出張した深センや長沙でも充电宝はそこら中にありました。またアリペイやWechatの信用評価システムを使えば、デポジット無しでレンタルすることが可能ってのが良いですよね。

これで今日も電池の残量を気にせずtiktok見れます(^^)


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