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妊婦は救急車を使うな、に思うこと。

Twitterのタイムラインに流れてきた。どうやら、産婦人科医さんが警鐘を鳴らしたんだね。タイトルの内容で。

実際・・救急車を呼ぶほどの事ではなかった、ということも、きっと多いんだろう。でも、中には呼んで正解な事案もあったろうし、呼ぶべきだったけれども「お産は病気じゃない」という「教え」のもと、自力で無理をした妊婦さんもいるかもしれない。

個々で状況も状態も違うから、一概には言えない、という話だとは思う。だから、全てをひっくるめるような表現で「だめ」とは言って欲しくないなと感じているところ。

そんな中でひとつ思うのは。

妊婦さんが「救急車・・」って思うほどに
妊娠という期間、お産という出来事は

「こわい」ということ。

親世代だと、1家族に5人兄弟とかとても多くて、それが親戚ご近所同じようなものだから、きっとよく見かけていたし、擬似的な体験もしていたと思う。

この位は大丈夫だな、とか、これはかなり大変だぞ、っていうのも、色々な妊産婦さんの様子を見たり訊いたりする中で、かなり実際にみあった「推し量り」ができていたんじゃないかなって、想像する。

妊婦さんも、初産のかたより、「お産を経験している」かたが多かったんじゃないかなあと思う。

私達の世代は、ひとりっこ、ふたりきょうだい、が多かった。「お産」というものの知識は、実体験ではなく、本からが中心だった。あとは病院での勉強会とか。

だから、「未知の世界」だった。 

私は流産を経験しているけれども、あの痛みは「未知の痛み」だった。動けないくらい耐えがたい痛みで、なにが起こっているのか、本当に解らなかった。自宅で真夜中で、どうしたらいいのかも解らず。判断すべき材料がなかった。

ひたすら痛みに耐え・・・・実は救急車を呼ぶ、という余裕すらなかった。

今、同じことが起これば「ヤバイ痛みだ」って解る。経験したから。あの夜の恐怖を思い起こすと、自分に起こっている事を客観的に判断し、「救急車を呼ぶ」という判断ができる、それだけでも素敵なことだと思う。

確かに「呼ぶほどじゃなかった」っていう事もあると思う。でも、未経験の事態が、未経験者だけで構成された家族の中で起きた時、あるいは、妊婦さんがひとりの時に起こった時は、四の五の考えずに、救急車をお願いするのが正解だと思う。・・・自分で歩いて、とか、運転して、とかのほうが、ずっと危ないと思う。

あるいは。

もし、ちょっと余裕があるなら、病院に連絡をしてみるというのは、あるかなとは思う。無理のない範囲で!

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