村山岳

東京藝術大学音楽学部声楽科卒。04年~07年ベルヴェデーレ国際オペラコンクール日本予選…

村山岳

東京藝術大学音楽学部声楽科卒。04年~07年ベルヴェデーレ国際オペラコンクール日本予選を最高位で通過し、ウィーンのカンマーオペラ座にて世界本選に出場。10年~12年立教大学兼任講師(芸術的人間学を担当)バス・バリトン歌手(フリーランス)、坂出市教育委員会音楽振興アドヴァイザー。

最近の記事

若手歌手の国際コンクールへの挑戦へ♪

■国際コンクール  2020年からのパンデミックで、 特に飛沫を飛ばす声楽の世界は制約や規制が 多く、欧米で動き出しても日本では動いていない 事が多く、今年2023年に動き出したものが 増えた様に思う。  今年2月に関わった小学校での 鑑賞授業でも、声楽は今年からO.Kになり、 3年振りの開催という事だった。 先日、日本で開催された ベルヴェデーレ国際オペラコンクールの 日本予選も日本で4年ぶりに開催された。 1月にウィーンの事務局関係者から 日本予選者のエントリー者が

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    • 歌&表現のさまざまなワークショップ、音楽教育を通して届けるものとは?

      ■コンサート以外のさまざまな活動  私は、バス・バリトン歌手として、 音楽活動をしているが、コンサートやオペラ、 舞台などの音楽活動以外にもさまざまな活動を している。 歌や表現のワークショップや音楽教育や講義なども。 ・歌の個人レッスン ・学校のコーラスなどの特別講師 ・音楽教室、専門学校での歌の指導 ・一般向けのボイストレニーング講座 ・子供向けの歌のワークショップ ・ビジネスの人達向けの表現を通してのワークショップ など 2010年~2012年は、立教大学兼任講師

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      • 国際オペラコンクール日本予選のご案内

        ■Belvedere Singing Competition2023:日本予選 おそらくコロナ禍で2020年~2022年は、日本予選は開催 されず、2023年の今年、久しぶりの開催かと。 2008年までは、岩手県盛岡市の盛岡市民文化センター大ホール キャパ1,500席強のホールで一般公開で、日本予選が2日間に わたり盛大に行われていましたが、スポンサーが全撤退して、 日本予選は、銀座ヤマハの小さなサロンホールや、 麻布十番のオーストリア大使館など、予選も小さな空間で 1日で

        • 地方の文化事業を考える

          ■はじめに  2011年以降、日本の大手企業は メセナからエコにシフトし、 2020年からのコロナ禍で大きく文化事業も 変わってきた様に思う。  エンタメ界も大きな団体から小さな団体、個人と さまざまで抱えている問題もおのおのに違う様に思う。 コロナ禍で職業音楽家よりも、 職業音楽家として歩めるように一般の仕事と 音楽の両立でやっていた人の方が今や 生活という面においては立場が逆転したかも しれないし。(どちらがという優越の意味では無い。)  都市部と地方も抱える問題が

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          ヨーロッパを旅する&食べる♪

          ■旅をすること  私は、クラシックの音楽家、バス・バリトン歌手として 生きているので、単に旅行で無くてもコンサートや舞台の 公演で国内外を移動し、旅する事が多い。  2020年からのコロナ禍で、 人が集う事や、人が移動する事が悪とされてきている。 疫学は、数学なので、人間を1つのコマとして見て、 数字とだけしか追われていない。 このコロナ禍に入院すれば、 家族にさえも会えず、まして亡くなった方の 葬儀の権利さえも奪われていたり。 まるで生存以外の価値を認めないかのような

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          世界を旅し、食べる♪

          ■幼少期のイギリスでの生活  私は、小学校3年生から小学校4年生にかけて 父の仕事でイギリスは、ロンドンから南で電車で25分ほどの チズルハーストという町に住んでいた。 父の方針で、日本人学校も行かず現地の公立の小学校と 通っていた公立小学校の勧めで、毎週水曜日の 午前中は、隣町のブロムリーにある語学学校に通って、 午後から現地の小学校に通っていた。 語学学校と言ってもイギリス人が教えてくれるので 全て英語だが(笑)  父は、クラシック音楽が好きで、 イギリス滞在中も英国

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          発表会なのか?コンサートなのか?

          ■クラシック音楽を学ぶ 私は、高校から音楽を始めたが、 音楽科のある高校に進学した! まあ、あたりまえだが、音楽科なので 男女共に小さな頃から音楽をしている子達ばかりだった。  大学は、1浪で藝術大学に入学し、 卒業してから今日に至る。 特に、日本のクラシック音楽の世界は、 お嬢さんやお坊ちゃんが多い世界に思う。 今までも思ってきたがコロナ禍になって 想像以上だったなあと感じている。  私は、大学時代に時期ずれて 両親が亡くなったので、なんか音楽の続け方も 留学の仕方も参

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          地方からの発信!地方の文化事業を盛り上げる!

          ■アーティストの発掘  日本は、なかなかプロとアマチュアの線引きが難しいかもしれないが、 どちらにせよ豊かな才能の発掘は必要に思う。私は大学時代に時期をずれて 両親を亡くしたから思うが、文化、芸術やスポーツにせよ何事も、 学ぶ為の学費や、必需品の経費や何かを挑戦するにもお金がかかる。 才能があってもこれらの事で諦めた人達は、いつの時代もたくさんいる だろうし、コロナ禍の今は急増している様に感じる。  日本のクラシック音楽家にせよ、それを志す人達にせよ、 親やパートナーに守

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          感情の森・音楽の教室を9月に 東京の私立高校にて♪

          ■感情の森・音楽教室の道のり  2人のジャンル違いのアーティストと感情の専門の EQの専門家と取り組んだ感情の森・音楽教室。 まずは、14~15年前に、ワタナベエンターテインメント所属の アカペラグループINSPiリーダー杉田篤史さんとの出会いに始まる。 そして、今から3年前に杉田さんとわたくし、クラシックの バス・バリトン歌手:村山岳と東京の下北沢でのトーク・コンサートに、 杉田さんの知り合いで聴きに来てくれていたのが感情の専門の EQの専門家の三森朋宏さん。 前列右

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          旅とは?

          ■移動の制限 コロナ禍になり、 移動の制限が叫ばれる様に、 まだ、自由に海外には行けない。 人類は、信頼できる仲間の数を 増やす様に進化してきたと言われている。  移動する事によって集団と集団との 関係を密接に作ってきたと。 人が集まることで、人が移動することで、 グローバルな社会は生まれてきた。  しかし、コロナ禍になり、 人との接触や集いや移動を 禁じる様な要請が増えた。 疫学というのは、数学であり 人間を1つのコマとして見て、数字とだけしか 追われていない。 人が

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          健康の為の呼吸法

          ■呼吸 私達が生きているという事は、 呼吸をしているということです。 私達の様な歌手にとっても、スポーツ選手 にとっても、一般的な健康の為にも、 「呼吸」の在り方である呼吸法は、 とても大切になります。 呼吸の在り方は、声の出し方に繋がります。 それは、日常会話だったり、歌声だったり。 ボイストレーニングというと、つい歌声の為だけに 感じてしまいますが、呼吸や声を考える事は、 自分自身と向き合う作業や自分の体を知る事に 繋がるのです。 ■体の使い方 声を出すにせよ、

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          健康の為の呼吸法

          生きるは、表現すること

          ■スタートライン 私達は、この世に生を受けて、同じスタートラインだろうか? 仲の良い両親、不仲の両親、父子家庭、母子家庭、育ての親、 親戚、施設で育ったり、親の再婚で親が変わったり。 スタートラインが最初から違う。  そして、健常者もいれば、生まれながらにして 病気だったり、障害があったりと。  そんなスタートラインも環境の違う人間が、 学校や社会で出会っていく。そして、その中で共存して いかないといけない。  その親だって両親の国籍が違ったり、 外国から日本で暮らして

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          生きるは、表現すること

          海外で活躍する日本人音楽家の言葉から思う事♪

          ■音楽家や音楽学生の海外留学 私が大学生の頃は、大学を休学してヨーロッパ留学する者や、 大学や大学院を卒業して留学したり、プロとなって文化庁をはじめと するさまざまな奨学金制度を利用して留学するという感じであった。 このコロナ禍で、コロナ前から奨学金など決まっていて、この状況下で 留学先に行く者もいたり、行けなくなったりとさまざな様に思う。  私は、裕福な家庭の音楽学生や音楽家には、すねを齧り倒してでも この国を出て学ぶ事を勧めたり(笑)、経済的に大変な場合は、 さまざまな

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          人と違う事が勲章の世界

          ■自分らしさや多様性 「自分らしさ」という言葉や「多様性」という言葉が 日本で急激に叫ばれるようになった。 そして、何かこの言葉だけが1人歩きしている様に思う。 私は、自分らしさや多様性というのは、まずは、自分と言う個が 無い限り成立しないように思う。 世の中は、色々な環境で育ってきている人達がいる。 一見裕福そうに育っている様に見えても、子供が親の おもちゃかロボットみたいに生かされている者もいれば、 裏社会や愛情を受けずに育った者もいれば、育ってきた 環境もそれぞれ。

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          人と違う事が勲章の世界

          歌声について@芸術的人間学Vol.5

          ■レッスンやボイストレーニング   私は、音楽活動の他に、歌の個人レッスン、ボイストレーニングの ワークショップなどしている。 上記の記事と重複する話はあると思う。 これは、1つの過去のボイストレーニングのワークショップの チラシである。ボイストレーニングとか言うと構える人達が多いのだが、 まずもって声を発するという事は健康にも良いし、声で色々分かる。 プロ志向であれ、趣味であれ、健康の為であれ、何事も基礎は同じである。 声を出す前に大切な視点は、 ・姿勢や体の軸 ・重

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          歌声について@芸術的人間学Vol.5

          この時代に、なぜオペラやクラシック なのか?@芸術的人間学Vol.4

          ■コロナ禍で叫ばれる「不要不急の外出を控えて 下さい!」という言葉 コロナ禍で叫ばれる「不要不急の外出を控えて下さい!」という 言葉についての違和感は他の記事でも述べた事がある。  「不要不急」や「stay home」という言葉を政治も、メディアも 気軽に使っているが、人間の行動を制限し、制約するという事は 人間にとってどういう事を意味するのだろうか? 日本国内も世界中、コロナ禍で混乱しているのは誰しも理解している。 今まで良しとされてきた、人が集うこと、人が移動することを

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          この時代に、なぜオペラやクラシック なのか?@芸術的人…