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バリアフリー情報を隠す理由

当社のお客さまには、
お足元の悪い方も
いらっしゃるので、
バリアフリールームが必須と
言うことも多々あります。

この、バリアフリールームを探す作業が
本当に大変です。

ネットで検索しても、
欲しい情報はまず出て来ません。

情報化社会だと言うのに。

結構、大規模なホテルでも
バリアフリー対応をしていないところも
多いのですが、
(結構、あっさりと言われます)

バリアフリールームを持っている
ホテルでも、ほとんどの場合、
「情報を隠している」のです。

ホームページにバリアフリールームが
あることを積極的に表示しているホテルは
東横インなどを除き、ほとんどありません。

●情報を隠す理由

バリアフリーに関する情報を
あえて隠す理由は明白です。

余計なトラブルに巻き込まれたくないからです。

下手に中途半端な情報を出して
実際に障害がある人が泊まりに来て、
使い勝手が悪いとクレームになる。

良くあることです。

障害がある人は
良かれと思って、
期待を込めて、

「もっとこうしたほうがいいのでは」

と、助言(クレーム?)が来ます。

時にはストレスのはけ口みたいな
暴言に近いクレームを受けることもあります。

(私が懇意にしているある旅館は
障害者から「これのどこがバリアフリーなんだ」
と怒鳴られ、土下座を強要されたそうです)

障害者云々ではなくても、
土下座の強要は犯罪ですが、
それに近い話はあちこちで聴きます。

障害がある方からクレームを受ける
と言うのは、サービス業においては
致命的なことなので、

「だったら、できるだけ受けないでおこう」

という方向に舵が切られてしまいます。
もったいないことです。

たとえば、今、予約を検討している
ホテルにはバリアフリールームがありません。

私たちは障害者団体ではないので、
とりあえず1部屋だけあれば良いのですが、
「ありません」の一言で片づけられて
しまうと、
「じゃあ、仕方ないからホテルを変更」
となり、本来なら得られたであろう、
10~20万円単位の売り上げをロスします。

年間で考えたら、相当な金額の
売上ロスが生じているはずです。

私も一応は経営者ですから、
もったいないなあと思う訳です。

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