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成田空港が陸の孤島になって思うこと

成田空港にアクセスしている京成電車、
JRが倒木や駅損壊の影響で終日電車が動かせず、
リムジンバスも運休となりました。

身動きが取れなくなった利用客17,000人が空港に足止め。

昨日は台風通過後も高速道路が通行止めで
アクセスがすべて遮断されたようです。

特に子供連れの方や高齢者、障害者の方はお辛かったと思います。

・千葉の台風被害が大きかった

今回、台風が千葉に上陸したため想像を絶する被害になりました。

被害状況を見ると、電車が容易に運転再開出来ないことは
早い段階からわかっていたと思われます。

一般道は通行出来ていたようですから
リムジンバスが全面運休したのか一部区間は動いていたのか
報道では分かりませんが、
成田空港から外に出る手段が「ほぼ」なかったことは
容易に想像がつきます。

このような場合、自己責任で「なんとかせい」というのは酷です。
ほとんどの利用者は「どうしたらよいか」判らないでしょう。

通常考えうるのは、

・誰かに迎えに来てもらう
・近隣のホテルに泊まる
・レンタカーを借りる

くらいですが、
ホテルもレンタカーもすぐに埋まってしまったことでしょう。

・今後の検討課題とするために

コストが1円もかからずに
できる緊急対策があります。

今の日本では実現可能性ゼロ以下ですが、
2つの有効な方法があります。

それは、

・タクシー営業権の非常時解除
・ライドシェア

です。

・非常時のタクシー配車制限の解除

成田空港で客待ちできるのは成田のタクシーだけです。
営業権(ショバ)があるからです。

テレビではタクシーは「3時間待っても1台も来なかった」そうです。

非常時には千葉県の他の地域や都内のタクシー会社が
成田から人を乗せられるようにしたら良いのにと思います。
(現実にはほぼ不可能でしょうが)


・ライドシェアのしくみ作り

日本ではウーバーやリフトなどのライドシェアに賛成すると
各方面からボコボコに叩かれます。
それでも、ライドシェアのしくみがあれば、
今回の17,000人の多くが救えたのではないかと思えて仕方ありません。

日本はいつまでライドシェアから顔を背けるのかわかりませんが、
今、空いている車両と空いているドライバーがいて、
空港で困っている人がいる。

ライドシェアは本来、こう言ったニーズとニーズを繋ぐしくみです。

タクシーの営業権もライドシェア絶対反対も構いません。
顧客視点で、そのほうがより良いなら、消費者のためにこれからも
既存のスキームを守り続ければ良いのです。
消費者が応援してくれるでしょう。

既得権益という言い方はしたくありませんが、今回の空港における大惨事は思考停止の日本を象徴する出来事のような気がしてなりません。

既得権益が市民を苦しめるものであってはならないはずです。

今回のことから学ばなければ日本は思考停止から周回遅れの路を
転がり落ちるしかなくなります。

追伸:ライドシェアにはアレルギーを持っている方が本当に多くて
このことを書くのは勇気がいります。
私はライドシェアが絶対とかライドシェア万歳!などと
おめでたいことを言うつもりはありません。
ライドシェアには課題も問題も山積しています。

それでも、
ライドシェア大反対の方にこそ、海外に出たらウーバーを
使ってみて欲しい。

「どうしてこのサービスが日本でできないのだろう」

と思うくらいに便利です。

日本は世界的にみてもタクシーのサービスクオリティが高いと言われていますし、私もそう思います。
日本のタクシー会社も反対ばかりしていないでウーバーのしくみを
そっくりそのままパクってみればいいのにと思えて仕方ありません。

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