見出し画像

リスペクトアザース

こんにちは、ベルテンポの高萩徳宗です。

福島の放射能より吉本問題が大きく取り上げられる
不思議の国、日本。

海外のホテルでBCCやCNNのチャンネルをつけると
香港デモのニュースやイギリスのEU離脱、
中国の台湾への圧力問題など、世界情勢について
延々と報じています。

選挙も地上波が報じることと、
ツイッターで荒れ狂う情報が同じ国で
起きていることとは思えません。

私は特定の政治信条を持っていませんし、
応援する政治家がいる訳でもありません。

今回の選挙では、比例と選曲は違う政党に入れました。

先入観を抜きにすれば、どの政党も良い点もあり
賛同できない行動もあります。

公約への行動だけに特化すれば、
そして、相手をののしりあうだけでなく、
大人なんだから、他者への尊敬があれば
また、違う日本になるのかなと感じました。

理想じゃ政治はできないと言われてしまいそうですが。

・リスペクトアザース

右か左か
白か黒か
戦争か平和か

選挙は時としてネガティブキャンペーンになります。

アメリカは地上波のCMで相手候補がいかに
ひどいやつかを延々流す国ですが、
日本もアメリカの背中を追いかけたいのでしょうか。

その、今、ハチャメチャなアメリカには(というか英語には)
リスペクトアザース
Respect Others

という、私が大好きな言葉があります。

拙著にも書きましたが、私が20代のころ
住んでいてたカナダ・アルバータ州のバンフにある
アッパーホットスプリングスという温泉プールに
良く出かけました。

冬は気温がマイナス30度近くなる日も、
屋外にある温泉に入るのが楽しみでした。

温泉プールにはRules(きまり)が10項目ほど書かれており、
「お酒を飲んじゃダメ」「ガラスは持ち込むな」
「体を洗ってから入ってね」みたいな、日本でも見かける項目の一番最後に、

Respect Others

と、書かれているのです。

私は20代のころ、
「お互いをリスペクトしましょうね」の精神が
日常のあちこちに存在するカナダを心から尊敬した記憶があります。

吉本問題も、ジャニーズ問題も
日本社会の縮図なんですよね。

私はその昔、雇われていたある小さな会社で
社長があきらかにおかしいと思うことをしていたので、
「それは、おかしくないですか」と指摘したら、
その瞬間に仕事を干されました。

私は労働者って、奴隷と同じなんだと、
その時に自分で会社を作る決意をしました。


大手の添乗員派遣会社の派遣添乗員さんが
みなし労働の不当性を訴えて裁判にまでなりましたが、
当然ですが、この添乗員さんたちは裁判には勝っても
仕事は干されて終わりです。

意見したら仕事はなくなるのが現実です。


一方で、私は社長も経験しています。

社員募集などしていないのに、
なぜか送られてくる履歴書にも
「正社員希望」「社会保険希望」「残業は不可」
と、会ってもいないのに希望が先に書かれていたりします。

う~ん。

これらの現象どれもに圧倒的に欠落しているのが


Respect Others

の考え方です。

どっちが偉いとかはなくて、
お互いがお互いを尊重すれば、
そこにはコミュニケーションも生まれるし、
相手を立てることで、自分も立ててもらえる。


日本のサービス業にも完全に欠落している思考です。
お客さまは神様ではありませんし、
私は「共にサービスを創造するパートナー」だとの認識です。

値引き要求には相手へのリスペクトが感じられませんし、
クレームをあげるときも、先方の仕事を尊重して
自分の意見を言えば良いのです。


Respect Others


日本では人権尊重の啓発で使われている言葉のようですが、
人権ともまたちょっとニュアンスが異なる気がします。

日本語に直訳しにくいのですが、

「お互いに声をかけあいましょうね」
「相手の気持ちになりましょうね」

くらいの軽い解釈が良いのかなと、私は考えています。


高萩徳宗

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?