イギリスにコネを作りに行ってきました

ご無沙汰しております。
ベルーガです。

今年2月に日本の医師国家試験を終え、一息ついてから海外に行っておりました。

卒業旅行もいいのですがどうしても私は国試後イギリスで将来のために何かしたい!と思い去年からイギリスでできることを模索しておりました。

今回の記事はイギリスにコネクションがないけどなんとしてもコネを作りたい!という方に参考になればと思い書きました。長くなりますがぜひ最後までお読みください。

1番の理想はイギリスの病院かGP surgery (GPクリニックのこと)で実習をすることでした。しかしながら私の大学はイギリスの病院との連携はなく、まためちゃくちゃ応募したかった医学教育振興財団の英国短期留学は私が5年生の時は募集がありませんでした。応募できたとしても全国の医学部から10人弱しか選ばれないのでとても狭き門です。

たくさんの病院に実習をやらせてもらえないかコンタクトしましたが全て断られてしまいました。

次に医療系のボランティアができないか考えました。イギリスの病院はほとんどがNHS (National Health Service) という組織下にあり、NHS Volunteer Responders というサイトに登録すればボランティアができるとのことで登録しようとしたところなんとイギリス在住でないとできないことが発覚。やむなくこちらも断念しました。

最終手段として今回私が参加したのがこちらのプログラムです。
University of Leicester レスター大学の
English for medics International Spring Programme

ざっくり説明すると3週間、レスター大学で医療面接、医学英語、NHSについてなどを学ぶというもの。料金はaccommodation込みで£1,950、食事代や洗濯代は別でかかります。滞在中は現地の大学生と一緒の寮生活になります。IELTSは4.5 あればいいので実質ほとんど全ての医学生が応募できると思います。

このコースを受けて良かったことと残念だったことをそれぞれ挙げていきます。

よかったこと

・GPの先生の講義があり、それぞれの先生の連絡先をゲットできたこと。またコンタクトしたら医学部1年生の授業に参加させてもらえたこと。今回の最大の目的は果たせた。

・NHSについて勉強できた。詳しい内容は別の記事にしようと思う。

・日本人だけのクラスで誰も講義中に質問、発言しないのでそれを利用して積極的に発言、質問して先生方に良い印象を残せた。

・大学内外問わずイギリス人の友達ができたこと。

残念だったこと

・極めて残念だったのが日本人のみのクラスだったこと。杏林大学と提携しているらしく、45人中41人が杏林生であった。千葉大学も提携しているらしく、2人千葉大生がいた。しかも杏林生はIELTSの提出を求められていなかったため英語力がかなり低く、旅行気分で来ている人がほとんどであったし、授業も度々サボっていた。これは想像とかなり違って絶望した。IELTS最低6は課した方がよいと思った。

・大学の食堂があまり美味しくない。

・寮の当たり外れが大きかった。キッチン、トイレ、シャワーはシェアだったのだが綺麗にされているところと2.3日おきにパーティーが開催されてめちゃくちゃに汚くされているところがあった。また大学まで無料のシャトルバスで30分もかかる。

残念な点はあったものの、今回の1番の目的であるGPの先生方とのコネクションは無事ゲットできたので私はこのコースを受けたことを後悔していません。ただそれ以外のメリットは乏しいですし、イギリスで実習できるチャンスがあるのなら断然実習に行くのがよいとおもいます。

前述した医学部1年生の授業はとても興味深く、empathyについて細かく議論するものでした。

学生たちは去年から1人の患者さんを教室に招き、その患者さんの背景や状況について質問したり情報を集めたりしていたそうです。(患者さんとメールでもやりとりしていたそう)

今回は画像で箇条書きになっている8つの項目について議論し、その後患者さんを呼び入れて患者さんのお話を聞いていました。このように患者さんを教室に招いて授業するスタイルは初めてでとても驚きました。私がその場にいることを許可してくれた患者さん、先生、学生さんには感謝してもしきれません。とても貴重な経験をさせていただきました。

話が逸れてしまいましたがレスター大学での経験、またそこに至るまでの経緯を紹介してきました。参考になったと思ってくれた方が1人でもいれば嬉しいです。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。次回の投稿もお楽しみに!

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