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螺旋階段のように

最近、みっちり仕事をしている。
あたりまえのようで、あたりまえじゃない。
異動前は週1回真面目に仕事すれば週4日寝ててもいっかくらいの仕事量だったのだ。
けれど、いやじゃない。
というか、結構楽しんでいる。
やらされているわけじゃないからかもしれない。

よく、スピリチュアルで「ステージが上がる」という言い方をするときに、螺旋状の図が添えられているのを見るけれど、アレを実体験している。
彼と出会う前の数年前と同じ仕事をすることになったのだ。

全く同じ仕事というわけではないけれど、同じ仕事を裏側からするような感じである。
今の部署は、当時いた部署の反対側だ。
来てみれば、そこは当時やりたくてでもどうしてもできなかった仕事を思う存分できる環境にあった。
理解ある上司は、わたしの足りないスキルを兼ね備え、わたしに惜しみなく差し出してくれている。
部署には、穏やかなイケメンしかおらず、会議はひたすらに和やかだ。
わたしのやりたいビジョンを話せば、頷いて理解と賛同を示し、協力してくれる仲間が次々に現れる。
部署のトップは、かつて敵のように感じ、怖いと思っていた男性だ。
けれどわたしは子どものようにすぐ怒り出す彼が部内では部下たちにこよなく愛されていることを知った。
彼の部署でゆるゆると仕事するわたしは、なぜか沢山のひとに感謝されてここにいる。

世界が変わった。
そうとしか思えない。
あのときと同じ場所にいるのに、見える景色が違うのだ。
やっていることは数年前と変わらないのに、ありのままでここにいることを認められている。

スピリチュアルのひとだったら、あなたが変わったのよ、と言うんだろう。
けれど、わたしにはあまりよくわからないのだった。

変わったのはどこだろう。
わたしは、前より不真面目になったし、年老いた割にスキルも上がってない。直前にイヤになり、上司とのMTGをドタキャンする。
ああ、書きながら気づいた。
ダメな自分のままで働くこと、そのままでも認められることを自分に赦している。
それが、変わったところかもしれない。

わたしは、今の部署に異動したときに、自己紹介で言った。
「屋久島に行って、そしたら神社で神様みたいなものが見えるようになったんです。」
誰も、引かなかったし、困ってもいないようだった。
むしろ興味津々で、おもしろがってくれた。
変なひと扱いもされず、「あなたはそうなんだね」と受け入れられた。
穏やかなイケメン、と評したのはこのときの体験からだった。

スピリチュアルと普段の生活、ふたつに分かれていたわたしの世界はひとつに融合しつつある。

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