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書籍執筆の所感

2021年の8月から2021月の12月までとある技術に関する書籍を執筆していました。現在も執筆中です。この記事は、その所感です。

執筆前と執筆後で明らかに、執筆内容の技術に関する知識量が増えました。個人的には読者よりも著者が一番勉強になったのではと感じています。また、社内でもその技術に関することをよく質問されるようになり、質問に対しても瞬時に問題を解決できるほど知識量が増えたと感じています。元々、前職でその技術に関して新入社員の教育を行い、外で勉強会を開く程度には詳しかったのですが、毎日取り組むことでより詳しくなりました。

その他の変化としては、文章執筆のスピードがかなり向上しました。誤字脱字に関しては相変わらず多いですが、それでも少し減少しました。

書籍の内容に関してですが、かなり悩みました。初心者向けに演習形式の書籍を執筆しようと思っていましたが、そもそも演習できるのだから初心者向けではない矛盾を抱えていると指摘を受けることもありました。ここにニーズはあると自分は信じています。

生活リズムに関しては、かなりの時間を書籍に割きました。一日5時間以上は執筆していたと思います。そのため、本格的に執筆を始めた9月あたりから専門の技術のキャッチアップがほとんどできなくなり、エンジニアとしてはかなり焦りを感じました。もし技術書を執筆するのであれば、要領が良くなければ3ヶ月程度は何もできないです。

印税ですが、技術書は『リーダブルコード』や『ゼロから作るディープラーニング』のような一部のベストセラーの書籍を除けば作業時間に対して、割に合っているとは思いません。もし執筆の依頼が来た場合、簡単に印税を計算してみてください。個人的には、技術書は印税以上の価値があると思っています。簡単にシミュレーションするのであれば、該当分野の売れ筋の書籍の発行部数と金額と率を仮で計算すると算出できます。

執筆の流れとしては執筆依頼が来た後、企画を通し承認があれば執筆を開始します。その後は、毎週の進捗をメールなどで報告し、執筆します。その他、校閲者の選定や、契約書の書類のサインするなどの手続きがあります。

ツールは、初めはテキストをGitHubで管理していましたが途中で面倒になり、WordとGoogle Driveを利用するようになりました。Wordで書いたドキュメントをDriveに投げることで、バージョン管理できますし、校閲者のコメントも確認できるので非常良かったです。

周りの反応としては、両親がかなり喜んでいました。会社では、自分がメンターをしているメンティーなどからすごいと褒めてもらえたり、電子書籍の時代とはいえ出版は社会的信用が大きいと感じました。Twitterのフォロワーも増えたような気がします。

今後、また2年ぐらいしたら書きたくなると思いますが、2022年はインプットを頑張りたいと思います。ご協力頂いた(頂いている)皆様ありがとうございました。






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