宗教にハマる人も、バンドマンも、社畜も、ほとんど一緒だと思う(3/26〜28の日記)
・3/26(火)
朝から大雨と聞いていたので、異次元のステイホームってもんを見せてやるぜと意気込んでいたが結果的にあんまり家にいなかった。
近所のしゃぶしゃぶ屋で食べたランチがだいぶお得で、しかしお客さんは全然いなくて、もっと頑張って宣伝してみてよと思った。
・3/27(水)
異次元のステイホームの一環として買っておいた『ホグワーツ・レガシー』を、ついにプレイ。
いやーーー。サイコーーーーー。この日記を書いている4月に入ってもいまだにこればっかりやっていますあたくし。
正直ストーリーとかキャラにはあまり魅力を感じないけど、魔法を習得する時の杖の動きの再現とか、何よりもホグワーツ魔法学校の校内を歩き回れたり、魔法の箒でほとんど世界中を旅できてしまう爽快感とかに、かなり夢中って感じ。
この日がいちばん記憶ないかも。他に何したっけ水曜日。
・3/28(木)
転職先を決め、行かない方の内定先にお断りの連絡をした。社長をはじめとして本当に全員の人がいい会社で、最後までどちらに行くか迷ったけど、選んだ方を正解ということにしていきたい。転職先が渋かったら全然またそっちに転職しようとするかも。
午後はこれまた異次元のステイホームの一環として買っておいた材料でピスタチオのバスクチーズケーキを作った。お菓子なんてほとんど作ったことがないから不安で仕方なかったが、焼き上がりを見るにうまくいった感じがした。彼女がとっても興味を示してくれていたので、試食会は明日、彼女の仕事が終わってからすることにした。
ピスタチオペーストを買わず、殻つきピスタチオから自作したので、こいつが限りなく大変だった。何十個ものピスタチオの殻を剥いて、炊飯器で炊いて、ミキサーでペーストにした。でもそのおかげで、ピスタチオの粒感が残る美味しいケーキが焼けたんじゃないかなって思う。
無心で作業していたら一日の半分くらいが終わっていて、お菓子づくりはまさに時間をやり過ごす手段としてはピッタリだった。
またBGM(バックグラウンドムービー)として、彼女のおすすめで『星の子』を観た。
宗教2世の話。あらすじについては彼女から「何か起きそうで起きない、状況が変わりそうで変わらないことの繰り返し」と伺っていたが、まさにそんな感じだった。要約がうまい。とくに方向性のあるメッセージを提示するわけでもなく、ストーリーラインもとりわけエキサイティングにデザインされているわけではなかったが、不思議と退屈せずに面白く最後まで観ることができた。
でもこの「何か起きそうで起きない、状況が変わりそうで変わらないことの繰り返し」こそが、いちばんリアルな宗教2世の現状なのかなとも思った。友達や先生の話から、自分の親がおかしいのはなんとなくわかってはいるけど、宗教2世には宗教2世どうしのつながりがあって楽しいし、今のところ実害を被ってるわけでもないし、と拮抗して日々が転がっていくような感覚。
ところで宗教徒については、僕は(一部の)バンドマンやいわゆる社畜などとあまり大差ないのではないかと考えている。自戒も込めてだが。
宗教にお金や時間を注ぎ込む人は、セルフ・サンクコストというか、自分で自分を麻痺させていると思う。視野を狭め、他に目を向けなくてもいいようにしている。いわばほとんどを諦めて、「これが私を救ってくれるから、これに身も心も捧げておけば他のことはなんだってオッケー!楽ちん!」ってことだ。
このセルフ・サンクコスト的な構図っていうのは、「バンドがうまくいきさえすれば……」と捨て身になっているバンドマンや、お金を使う暇もないほどの時間を会社に注ぎ込むことで自己効用感を得ている社畜なんかとまったく共通しているんじゃないかと思う。
で、俺もまた、彼女にもたまに注意されるけど、すぐに過剰に捨て身になって、「これさえ叶えば……」と一点突破を仕掛けようとするきらいがある。これはひたむきなようでいて、実はラクをしようとしている、ずるい傾向なのだ。
苦しいけど、わざと自分を追い詰めて、麻痺させて、一点に全ベットするのではなくて、ちゃんと他のことにも目を向けながら、期待を裏切られる怖さと触れ合いながら、いろんな角度から自分の幸せというものを追い求めていくのがはるかに健康だしうまくいく。
すげー語っちゃった。ここらで〆。
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