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図らずも横浜グルメ紀行・前編(4/10の日記)

もう金曜日。早いもんだ。日記を書いていく。毎日更新はもうすぐ一旦終わる予定だ。

・4/10(火)

有り余る時間と少しのお金を生かしてやりたいことを考え続けた結果、ずっとうっすら行ってみたかった海芝浦へ行ってみることにした。

海芝浦って知ってますか?東芝の工場直結で改札の外には出られない、要するに一般人にはとってはまったく用のない駅なのだが、ホームが一面海に面していることでちょっと有名な秘境駅だ。鶴見駅から1時間に1本ほどしかない電車に乗らないとたどり着けないことも秘境っぽさを際立たせている。

そんな海芝浦に向かうべく、15時ごろ鶴見駅に到着。1時間ほど間が空いたので、駅近の「山百合」というカフェで時間を潰した。鶴見周辺の他のカフェに行ったことはないけど、多分ここがいちばんいいカフェだと思う。

50〜60年は経っていそうなレトロな店内に着席し、ホットコーヒーとプリンを頼んだ。コーヒーは昔ながらのぎゅぎゅっと苦くてちょっと甘い深煎り。プリンもカラメルの苦味が強くて美味しかった。僕より若そうな女性がひとりで切り盛りされていた。

途中で常連らしきおじさんがいらっしゃり、大声のタメ口で店主とずっとナポリタンの話をされていた(嫌味っぽい書き方になってしまった)。何を隠そうちょっと嫌だった。老後の俺がそうなりそうで怖かったからだ。行きつけのカフェで娘くらいの歳の店員にうんちくを垂れたくなる気持ち、ちょっとわかってしまう。

16時ごろ、ようやくやってきた電車に乗って海芝浦へ。写真で見た通りの不思議な絶景だった。

海芝浦。

ついでに中華街へ行った。3年ぶりくらいだろうか。変わった気がするが、元からカオスな街並みだった手前、どこがどう変わったのかはわからなかった。ただ、つまらなそうなチェーン店に侵されていなくて安心した。

鵬天閣の焼き小籠包を食べ、お土産に胡麻団子を買った。中華街の焼き小籠包ってほんとにやっぱり絶品すぎる。

観光ついでに、客引きに釣られて占いをしてもらった。両手の手相を見てもらい、見た目は柔らかいですが男らしい人ですねと言われたり(全然女々しさ日本代表のつもりだ)、旅行が好きでしょと言われたりした(できたらずっと家にいたい)。

でも占い師の言った「あなたはブレーキとアクセルをずっと同時に踏んでいる状態」という言葉は面白かった。みんなに言ってるキラーフレーズとかだったら嫌すぎるけど。
自分の意志がある一方で、真面目さゆえにそれを我慢することが多い、みたいな意味らしかった。

転職の話をすると、あまり真面目ではないというか、ある意味わがままな人と向き合う仕事でしょうから、それがあなたの殻をやぶる助けになりますよとそれっぽいアドバイスをしてくれた。

あとは旅行が好きでなくても遠出をするといい、視野が広がるから、と言われたが、僕はこの「旅で視野が広がる」みたいな世論に対してわりと懐疑的だ。

畢竟、視野なんていうのは人との関わり合いの中でしか広がらないと思っている。
だからアメリカでしばらく過ごしてみてアメリカ人のポジティブマインドに心を打たれ云々とか、衛生が終わってるインドでそれでも自由に暮らす人々を見て云々とか、そういうパラダイムシフトは起こりうるとしても。在来線で行ける距離へちょっと気合を入れて出かけたくらいで笑、何が変わるねん笑、と思ってしまうのだ。それは「家の拡張」に過ぎないというか、自分を変えるに足る勇気ではないように思う。

このあとついでその2として家系ラーメン元祖の吉村家へ行くんだけども、長くなってしまったので続きは後編でお送りする。

中華街。みんなここで写真撮ってた

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