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入社エントリ: atama plusの開発をとりまく環境は整っている?

こんにちは、atama plus 3月入社の小路です。
入社後6か月経過し、社内の様子が多少見えてきたので入社エントリを書きました。入社前に自分が不安に思っており、そこからよい意味で裏切られた atama plus の開発をとりまく状況について、当時の自分自身に向けたつもりで書きます。

自己紹介

atama plus は2社目で、前職ではデジタルマーケティングの会社に学生インターンとして3年半、そのあと新卒入社し3年半お世話になりました。当初携わったマーケティング業務でマークアップ言語や JavaScript に触れてプログラミングに興味を持ち、途中でエンジニアに転向し5年半(学生で2年、新卒社員として3年半)ほどエンジニアチームで働いていました。設計・開発・テストといったWebエンジニアとしてのコア業務から、情シスやSREの業務、データ基盤構築などを経験しました。

なぜ入社したのか

大学入学を機に地方から上京した私は、都市部の勉学・スポーツ・芸術などの環境に衝撃を受けました。とくに児童・生徒の教育環境については、(私もかなり恵まれていたとはいえ)自分の体験と比較して羨ましく思うことが多々ありました。そこで地理的な制約を超えられる教育 x テクノロジーの分野に、将来的に携わりたいと考えるようになりました。
社会人のスタートは別業種からでしたが、縁あって進んだカジュアル面談を経由し、面接でプロダクトや開発組織の現状と将来、カルチャーの話を聞いて自身の志向との親和性を感じ、 atama plus への入社を決めました。

これまでの仕事 📝

1ヶ月近いオンボーディング期間を経て、Webエンジニアとして本格的に参画してから5ヶ月経過しました。これまでに atama plus でやってきた業務を振り返ります。

AI教材「atama+」の開発

私は atama+を開発する Large-Scale Scrum (LeSS) を構成する一チームに属します。上記3つのアプリケーションすべて、サーバー・クライアントサイド両方の開発に携わっています。学習塾の講師・教室運営の方、実際に学習を行う生徒さん、さらにはカスタマーサクセス含めた社内からの改善アイデアの声をもとに、プロダクトを進化させる開発に取り組んでいます。

「atama+ PORTAL」 のフロントエンド刷新

関連する note が公開されているため詳細は割愛しますが、Python Webフレームワーク Django のテンプレートに積み重なった各種 JavaScript ライブラリの複雑さを解消すべく、フロントエンドの実装を React へ移行する開発にも携わっています。個人的には React の思想・実装のキャッチアップにもなりつつ、全体の移行も着実に進んでいます。

社内勉強会の運営をやってみた

『Google のソフトウェアエンジニアリング』の社内勉強会の運営をやってみました。もともと別のメンバー企画でしたが開催まで至っておらず、手を挙げ便乗。企画者以外のメンバーにもサポートいただき、なんとかやりきれました。
コード上の問題からエンジニア組織の課題まで、本の章立てに沿って有志で議論しました。入社間もなく運営したことで、atama plus のエンジニア組織の解像度がより高まったと感じます。また、手を挙げると機会を得られ、応援や支援をもらえる組織・カルチャーの強さも体感できました。

別の機会にこの勉強会のレポートも発信するつもりなのでご期待ください。

入社後のギャップや驚いたこと

まず驚いたのは、オンボーディングの充実度の高さでした。代表の稲田自らミッションについて語り、様々な職種のメンバーがプロダクト・事業理解のため解説・質疑に時間を割いてくれます。

開発環境も思いのほか整っており、予想以上に早く本質的な開発に取り組めました。環境構築など各種ドキュメンテーション、自動Formatter/Linter のCI関連やリリースフローなど。経験豊富なエンジニアが多いからか、設立5年弱でも(自身の経験に照らして)充実していると感じました。
初めての転職でしたが想像以上に体制が手厚く、不安も払拭されました。
全社 → 事業 → エンジニア組織 → 配属チーム、と段階的にコミュニケーション相手が変わり、atama plus を取り巻く業界、社内の組織、日常業務が構造的に頭に入ってきます。

ちなみに少し脱線しますが、社内の皆ミッションへの共感と同じ方向性は持ちつつ、その想いの向きやアプローチは当然ながら様々です。経歴から教育業界にどっぷりの方もいれば、少し広く「社会」を見据えてミッション実現に取り組むメンバーもいます。ここもよい意味で広く寛容で、入社前のイメージと実態が異なりました。

オンボーディングが進むと、すべて完璧にできているわけではない現実も見えてきます。かつて外から見た段階では「環境も人員も充実した場所でできることはあるのか」と考えていました。しかし今では、その捉え方も実態とはズレていたと感じます。
直近も学習塾「THINX(シンクス)」を構えたり、立命館大学でatama+を使った新しい入試制度が始まったりと、会社は日々急速に変化しています。この変化に合わせて事業・プロダクト両方をスケールするため、プロダクトのコードに始まり、アーキテクチャやインフラ、組織体制までエンジニア組織としてやるべき・やりたいことが多々あります。

  • テストコード・リファクタリングのさらなる拡充

  • 先にも触れた、広範囲に渡る React でのフロントエンドの刷新

  • AI教材としてのモノリシックなatama+を適切なサービス群にモジュール化し、生徒さんの学習体験・塾関係者の方々の業務体験改善へつなげる

  • 上記に応じてドメイン知識の組織学習を深める体制を構築

  • 疎結合になるサービス概念に追従するアプリケーション・インフラの構成

  • 事業展開の仮説検証のためプロトタイプ設計・実装・技術選定

  • 副次的に発生する周辺業務(トイル)の自動化

これらは急速な変化を志向し適応するからこそ発生しうる課題です。もちろん現在進行形でモジュール化やCI・CD整備、IaC化などは進んでおり、実現している部分もあります。それでも、ここに書ききれない課題はまだまだあります。

おわりに

入社後3か月時点でここまで記載した実状が見えていたのですが、その背景には Mission や Values を大切にする文化があるのだと考えます。「そこまでやるのか…」と驚くほど徹底的に社内に情報開示し、いつでも自律的に情報収集できます。加えて、私が入社間もなく勉強会運営をやれたように、誰かが手をあげ物事を前進させることを歓迎・応援する価値観も共有されています。
これらがあるからこそ、積極性を決して否定されない安心感のもと、主体的に課題を発見し解決していく動機を常に持ち続けられます。

atama plus 入社後に感じたのは、スタートアップらしからぬ時間をかけた深さによる充実と、スタートアップらしく急成長の副作用としての不足が両立していることでした。ミッションにあるように「教育を通じて社会を変える」ため、自分も様々な課題に取り組んでいこうと思います。

p.s. 組織変更により、書いている途中でSREチームに異動しました。ひよっこSREとして頑張っていきます。


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