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あなたはAIに一生使われて生きるのか? それともPythonを学んでAIを使う側として生きるのか?

ちょうど日本がGWの10連休の真っ只中だった5月7日、Googleでは”I/O”という大規模な開発者会議が行われていました。GoogleのCEOであるSunder Pichaiが上記の記事でこう書いています。

「グーグルはもはやあなたが答えを見つける手助けをする会社ではなくなりました」

この言葉の意味は、Googleがただ検索ウィンドウに打ち込まれた単語に対して最適な情報を提供するだけの企業ではなくなるということです。

そしてAI(人工知能)を利用することで、世界中のあらゆる人々に取って役に立つGoogleを構築していくというのです。

Googleはご存知の通り、世界最高峰のIT企業であると同時にAIの企業です。

Googleの検索によって得られる情報はすでにAIによって管理され、最適化されています。世界中のあらゆる人々がどのような単語について検索したか、どのようなサービスを購入したか、そしてGPSによって現実世界のどこをどのように移動したかという情報までもが、収集されてAIによって解析されているのです。

AIは収集された情報をもとに、あなたの好みによってGoogle検索の結果を最適化します。例えば、あなたがもしAppleの製品が好きならMacBookの広告が表示されたり、猫の動画ばかり見ていればペットフードの広告が表示されたりします。それはGoogleに限らず例えばAmazonでも同じことが言えます。

そして特にGoogleは最も多くの人が利用する情報インフラであり、最も多くの事業者がそこに広告を出します。


物理的な制約のある駅前やビルの広告の価値は相対的に下がり、あらゆる物、サービス、研究論文、ソフトウェアなどの情報がインターネットという国境のない巨大インフラによって包括されていきます。

なぜGoogleの話をしたのかというと、それはあなたの最も身近でAIが使われている例を挙げたかったからです。

そして私たちの生活とAIがもはや切り離すことが不可能なレベルで繋がっていることを、まず意識して欲しかったからです。

AIは自己学習するプログラムです。これまでのプログラムは素晴らしい記憶力と計算力を持ち合わせてはいても、物事の傾向や何らかのパターンを学び取って自らを変化させることはありませんでした。

これによってコンピュータは、人間が自身をアップデートする速度を超えて進化していくことになります。

はっきりと言います。

AIを扱えるかどうかが人間の可能性を大きく左右する世界がやってきます。
その兆候は既に身近で起きています。

2018年の転職DODAの業種別年収ランキングでは情報通信系が1位となっています。

また2018年のビズリーチのプログラミング言語別エンジニア年収ランキングでは、Pythonは第3位(年収中央値:575万円)につけています。こちらは1位ではありませんが、1位、2位のGo、Scalaは普及がまだ十分ではないためにエンジニアがあまりに希少で年収がつり上がっているためです。

その根拠に同調査では1位のGoエンジニアに対してPythonエンジニアの求人件数は4倍以上あったというデータが出ています。

日本ではソフトバンクグループがおそらく最もAIに投資している企業であり、現在右肩下がりの日本企業の中で業績を上げ続けている数少ない企業でもあります。

誤解を恐れずに言えば、私たちは今選択に迫られています。

AIに使われて生きるのか、それともAIを使う側に回るのか。

もちろん、この世界でエンジニア以外は幸福になれないとは私は思いません。(しかし単純作業の仕事は奪われ、クリエイター以外の仕事はなくなっていくことは容易に想像がつく)

ただあなたがもしエンジニアとして生きていくのなら、Pythonは非常に心強い武器になることは間違いないと断言できます。

その理由をこの記事ではまとめていきたいと思います。僕が参考にしている記事なども紹介しようと思いますので、最後までお付き合いいただければ幸いです。

1. PythonはAIの目であり耳である

まずこんな疑問をお持ちの方が多いと思います。

「どうしてAIを使うのにPythonが必要なの?」

PythonにはAIのアルゴリズムを扱えるライブラリ(ツールがいくつも収められた図書館のようなもの)が用意されているという理由もありますが、最も大きな理由はPythonがAIの目や耳の役割をするからです。

どういうことかというと、PythonにはWebスクレイピングという機能があって、Web上の文字列や画像データなどを自由に集めてくるようなアプリを作成することができるからです。

AIは自己学習するプログラムだと言いました。私たちも何もないところから知識を身につけるわけではありませんよね? 

私たちが教科書を読んだり先生の話を聞いたりするのと同じように、AIはPythonという目や耳で情報を集めることで学習していきます。

実際にGoogleでは、クローラーというWebスクレイピング機能を持つロボットがWebサイトを自動で監視し、各サイトを検索エンジンによって表示すべきサイトなのかどうかを判断したりしています。

このクローラーがやってきたときに自分のサイトに良い評価をしてもらうためのWebデザインのことを、俗にSEOと呼びます。

2. PythonはTwitterや暗号通貨取引を自動化できる

もしあなたがAIに特に興味はなくても、Pythonは退屈な単純作業に飽き飽きしている人にとって非常に有用なツールです。

例えば前章でも触れたWebスクレイピングや、TwitterAPIを利用することでTwitterアカウントを自動化する事が可能です。これはTwitterがアプリの開発者に対して自社で使っているシステムを提供しているためです。もちろんきちんとしたユースケースを考えれば、アプリ開発初心者でもAPI使用の許可をもらうことはできます。

具体的にどのような機能が自動化できるのかというと、特定のキーワードが含まれたツイートをいいねorRTorフォローしたり、自分のフォローが外されたFFに対してフォローを外したりです。

あなたがフォローしている有名な方の中で、自分の名前だったり書籍のタイトルが含まれたツイートを頻繁にいいねorRTしている人を見たことはありませんか? 大抵の場合はいちいち手動でやっているのではなく、全てこういった方法で自動化しているはずです。

あなたがもしブログや自分のコンテンツを持っていてそのマーケティングにTwitterを使うことを考えているのなら、Pythonを使えるようになって損することはないでしょう。

またこれは上級編になりますし自己責任が伴いはしますが、暗号通貨の取引を自動化するコードをPythonで作成している方もいます。

GA(遺伝的アルゴリズム)という最適化アルゴリズム使って、暗号通貨のチャートの動きを学習して最適な購入や損切りのタイミングを計算するということまでがPythonでは可能となり始めているのです。

この章で言いたいことは要するに、皆が知らないだけで既にPythonでは多くの機械的な仕事を肩代わりすることが可能になっているということです。

3. AIは恐れるべき存在なのか?

ここまではPythonでできることとPythonを学ぶべき理由について書いてきました。ここまででPythonを学ぶことを決めた方はこの章を読む必要はありません。Webスクレイピングでも機械学習でも好きな記事を探して何か作ってみるのがいいでしょう。

この記事にたどり着けているあなたは既にエンジニアであるか、そうでないとしてもテクノロジーに興味がある人だと私は思っていて、いずれの場合でも既にエンジニアの適正があるものだと思っています。それにも関わらずここまで読んでも手を動かせない理由があるとしたら、それはこのような不安があるからではないでしょうか?

「AIが人間よりも優秀になってしまうのではないか?」

「一部の企業がAIを独占し、全てを支配してしまうのではないか?」

人間としての尊厳が脅かされるのではないかという恐怖や、AIを学んだとしても支配的な一部の企業が実権を握り続ける流れは変えられないのではないかという疑念です。

それらの問題を解消する根拠を示して、この記事を終わりたいと思います。

Googleのchief decision scientist(最高意思決定科学者)であるCassie Kozyrkovの言葉を紹介します。

「あなたがコンピュータがあなたよりも認知的に優れていることを心配しているのなら、あなたのペンと紙は物事を思い出すのに関してはあなたより優れているということを思い出してください。私のバケツは水を保持するのが私より優れていますし、私の計算機は一度に6桁の数字を掛け算するのが私より優れています。そして、AIもいくつかの点で優れているようになるでしょう」

AIは人間の力を拡張する道具に過ぎず、人間の歴史は道具作りの歴史であると。

そしてGoogleはTensorFlowというAIの実装をするためのライブラリを公開しています。AIに限らず、Gmailや検索エンジンやGoogleMapなどの有用なツールは無料で公開されていて私たちは日常的に使っていますよね?

GoogleがAIで世界を支配したいのなら、自社の技術は何一つ公開しないはずです。公開するにしても無料ではしないでしょうね。

この記事で伝えたいことはこれで全てになります。

Pythonを学びたい人を私は歓迎します。本格的にPythonで仕事をしたいと思った方は、Twitterアカウント(@benao_blog)まで連絡をいただければ何かお手伝いできることがあるかもしれませんのでぜひどうぞ。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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見る目あるよ
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