見出し画像

2023年サッカー日本代表 振り返り 【戦績】【ポジション別雑感】【私的年間最優秀選手】


戦績


【2023年の日本代表の戦績】

親善試合🟩
8試合 6勝1分1敗 26得点8失点

アジア2次予選🟥
2試合 2勝    10得点0失点


【対戦相手】※日付は全て現地時間による

3/24 🟩 ウルグアイ🇺🇾  1ー1  D

3/28 🟩 コロンビア🇨🇴 1ー2  L

6/15 🟩 エルサルバドル🇸🇻 6ー0  W

6/20 🟩 ペルー🇵🇪 4ー1  W

9/9   🟩 ドイツ🇩🇪 4ー1  W

9/12 🟩 トルコ🇹🇷 4ー2  W

10/13 🟩 カナダ🇨🇦 4ー1 W

10/17 🟩 チュニジア🇹🇳 2ー0  W

11/16 🟥 ミャンマー🇲🇲 5ー0 W

11/21 🟥 シリア🇸🇾  5ー0  W


【得点者内訳】

7点上田綺世
4点伊東純也、中村敬斗
3点田中碧
2点久保建英、古橋享梧、堂安律、三笘薫
1点菅原由勢、谷口彰悟、伊藤洋輝、前田大然、浅野拓磨、伊藤敦樹、鎌田大地、細谷真大、西村拓真、アルフォンソ・デイビス(OG)




ポジション別雑感

①ゴールキーパー


【出場選手内訳】🟥先発出場 🟦途中出場

大迫敬介 🟥4

シュミット・ダニエル 🟥2 🟦1

中村航輔 🟥2

鈴木彩艶 🟥2

前川黛也 🟦1

【現状】
スタメンレースとしては、当初シュミット・ダニエル(31)と中村航輔(28)のアラサー二人が権田修一(34)の後釜を争い、スタートしたという感じでした。現在は、怪我、所属クラブでの出番減少もあり、出場試合数では大迫敬介(24)が1番信頼を勝ち得ているように見えます。しかし、彼を権田修一の後継者に据えて出番を与えていく、と簡単にならないのが今の日本代表。シントトロイデンから正守護神の座を半自動的に与えられた鈴木彩艶(21)がその期待に応え、着々と経験を積み、成長を続けています。

シュミット・ダニエルと中村航輔
大迫敬介


GKのわりに出場試合が分散していますが、試合に出た選手のパフォーマンスに不満、というより各々がまずまずの好パフォーマンスを見せ、現在は若干21歳の鈴木彩艶がポテンシャルを認められ、大迫敬介より半歩リードしているかな、という感じです。


鈴木彩艶


【ここまでの序列】
鈴木彩艶(21) ◯
大迫敬介(24) ◯
シュミット・ダニエル(31)△
中村航輔(28)△

※一応継続的に招集された選手で序列を考えたので野澤や前川、小島などはひとまず選外に致しました



②右サイドバック


【出場選手内訳】🟥先発出場 🟦途中出場
※システムが4バックなのか3バックなのかで右サイドバックなのか右ウイングバックなのか、概念も変化します。4141と4231になるとボランチ、インサイドハーフ、トップ下、ウイング、サイドハーフと中盤でも細かい区分けが発生します。あくまで目安程度でお考え下さい

菅原由勢 🟥7     1ゴール1アシスト

毎熊晟矢 🟥3     1アシスト

橋岡大樹 🟦5

相馬勇紀 🟦2     1アシスト

【現状】
W杯メンバーの酒井宏樹(当時32)、山根視来(当時28)から新サイクル突入と同時に総入れ替えとなった右サイドバック。当初は経験が不安視されていましたが、今や新生SAMURAI BLUEのストロングポイントの一つとなりました。このポジションの大将は何と言ってもAZ所属の菅原由勢(23)。間違いなく2023年に行われたサッカー日本代表の試合の中で輝き続けた選手の1人です。彼の高いテクニックと身体能力が齎す日本代表の右サイドの活性化によって、左サイドバックにはあえて守備重視の人選をすることでバランスが相当改善されたと思います。菅原の台頭により「右肩上がり」のサッカーが代表に浸透したことでその後ポジション争いに加わってきた毎熊晟矢(26)のスムーズなフィットも助けました。彼も攻撃が持ち味の選手です。橋岡大樹(24)もポスト酒井宏樹としてかなり期待されている選手、今後のキャリアアップが期待されている選手ですが、毎熊の攻撃センスには現在後れをとっている、といった現状でしょうか

菅原と毎熊の二頭体制が盤石な現状、大きな不安を感じないポジションであると思います。2人とも今冬か来夏にはステップアップの移籍を期待したいです。特に菅原はビッグクラブが放っておかないでしょう

菅原由勢


毎熊晟矢


【ここまでの序列】
菅原由勢(23)◎
毎熊晟矢(26)◯
橋岡大樹(24)△


③センターバック

【出場選手内訳】🟥先発出場 🟦途中出場
板倉滉 🟥6

冨安健洋 🟥4 🟦1

谷口彰悟 🟥5 🟦3     1ゴール

町田浩樹 🟥3 🟦1

瀬古歩夢🟥1 🟦1

伊藤洋輝 🟥1

渡辺剛 🟦1

【現状】
最終ラインの統率者が吉田麻也(34)から板倉滉(26)、冨安健洋(25)に引き継がれ、チーム全体がヨーロッパ的ダイナミズムを備えたチームに変貌した、というのが率直な感想です。ディレイ守備が激減し、相手に前を向かれるまえに潰す、という守備シーンが増えました。個人的には見ていて気持ちが良いです。相手にシュートを打たれる本数が1試合平均で減り、相手を圧倒したまま試合を終える、という試合が増えた要因の一つでしょう。疲労蓄積やパフォーマンスが低下した場合、リスクも伴う守り方ではあります

谷口彰悟(32)の存在感も光りました。9月シリーズ(エルサルバドル戦&ペルー戦)から日本代表に復帰しましたが、最終ラインから上手くいかないビルドアップ問題を見事に解決してくれました。縦パスをつける技術の高さや持ち運び、球持ちの上手さはベテランの妙を感じさせてくれます。若くて強い早いデカいが揃っているヨーロッパ組だらけのセンターバック陣ですが、出場試合数ではっきりしているように、しっかり森保監督からの信頼を勝ち取っています

谷口彰悟



町田浩樹(26)には良い意味で非常に驚かされました。これまでは左足と190センチの長身というポテンシャル先行型の選手、というイメージでしたが、これまで出場した全ての試合で安定したパフォーマンスを見せています。特に左足のパス精度の高さと球持ちの良さは素晴らしいです。冨安健洋が決してフル稼働が出来ないアジアカップでは町田の重要度はこれまでになく高まってきていると思います。おそらく板倉滉や谷口彰悟と同じぐらいの出場時間を与えられるのではないでしょうか。現在チェルシー所属で元ブライトンホーヴ&アルビオンでプレーしていたコルウィルのようなプレーの見通しの良さがあるため、トッテナムやバイエルンから注目されるのも納得の選手に成長されました

町田浩樹


板倉滉&冨安健洋が今後2サイクルの日本代表の守備の中心を担う、というおおまかな方針は変わってないと思いますが、ヘントの渡辺剛(26)、町田浩樹、ベルギーリーグ1部の強豪、アンデルレヒト移籍が確定的な藤井陽也(23)も含め、国際的に4大リーグレギュラー級のセンターバックで控えも含めてローテーション可能な、非常に豊穣なポジションです

渡辺剛
藤井陽也


【ここまでの序列】
板倉滉(26)◎
冨安健洋(25)◯
町田浩樹(26)◯
谷口彰悟(32)◯
渡辺剛(26)△

※年齢面、今後渡辺、町田、藤井がヨーロッパでステップアップしていった仮定を考慮すると谷口がどのような処遇を受けるのかは気になります。アジアカップを区切りに、、、なんてことは充分あり得るかな
※トミに関しては、プレー面とピッチ内外での存在感を考えれば文句なしに◎なのですが、やはり怪我の頻度の多さが気になります

冨安健洋


④左サイドバック


【出場選手内訳】🟥先発出場 🟦途中出場
伊藤洋輝 🟥5    1ゴール

中山雄太🟥3

森下龍矢🟥1

バングーナカンデ佳史扶🟥1

町田浩樹 🟦1

※カシーフが負傷退場してセンターバックでスタメン出場していた洋輝が左サイドバックに流れてきたことはありましたが、基本的には途中交代のないポジションですね。代表のレフトバックは消耗が比較的抑えられている分、安定性を求められているポジション、と言えるかもしれません。

チュニジア戦で中山雄太と交代で町田浩樹が投入されておりました。

【現状】
右サイドバックと持ち味は異なりますが、伊藤&中山はそれに負けず劣らずの強力な陣容だと思います。ここが代表のウィークポイントだと思っている人は少なくない印象ですが、個人的にはそうは思いません。どちらも180越えでフィジカルも強く足元も巧いです。戦術的な動きも問題ない。攻撃的な菅原&毎熊の右サイドに対してバランス型の伊藤&中山。オプションで森下龍矢(26)、中村桐耶(23)、バングーナカンデ佳史扶(22)、三浦颯太(23)と多士済々。年末の活動ではセンターバックの藤井陽也(23)を左サイドバックで試す構想もあるかもしれないと聞き、面白いかもと思いました。ただ、ヨーロッパのビッグクラブからも注目を集めている洋輝と遠藤とならびマウスピース兄弟の中山で回す左サイドバックは盤石だと思います


中山雄太
伊藤洋輝

【伊藤洋輝にずっと左サイドバックをやって欲しいか】

怪我がなければ、そうなって欲しいですね。代表のなかでもお気に入りの選手の1人ですし、たまに打つミドルも結構威力がありますし、淡々とプレーしていますが、中に入ったり外に流れたり、割とポジショニングが活力がありながら的確なんですよね。こんなこと言うといまだにコスタリカ戦の話が出そうですが。隣のセンターバックを務めることが多い谷口や冨安との関係性も良き。洋輝がいることで試合中に選手交代を行わずに5バックに移行する多様性も生まれます。シリア戦では良いオーバーラップからプレアシストもありました。町田、中山、洋輝とこれだけ素晴らしい左利きのディフェンダーが揃うことはこれからも早々無いので今のうちに思う存分彼らのプレーを堪能したいですね。あとなんか没個性的でロボットっぽいところもとにかく強くて勝つ代表が見たい僕にとっては彼がいると心強いです。ちなみにヨーロッパは洋輝みたいなキャラクターのディフェンダー、結構多い印象です。笑


【ここまでの序列】
伊藤洋輝(24)◎
中山雄太(26)◯
森下龍矢(26)△
町田浩樹(26)△


⑤ボランチ


ご周知の通り、日本は直近の10試合を4ー2ー3ー1で7試合、4ー1ー4ー1で3試合戦っています。まあ、その区分自体、システムが常に流動する現在意味がないかもしれませんが。しかし、久保をボランチの選手としてカウントするサッカーファンはいないと思いますし、遠藤をトップ下で数える人もいないでしょう。幸い、日本代表は守備のブロックを構えるときは4ー4ー2で構成されることが多いです。なので4ー1ー4ー1の表記で戦った試合はFWと並んでプレスを掛ける選手をトップ下、アンカーの選手の脇に降りてくる選手をボランチ扱いとさせていただきます。従って、エルサルバドル戦の場合は守田と旗手、ペルー戦の場合は遠藤航と旗手、ミャンマー戦の場合は鎌田と田中碧をボランチ扱い。ということで

【出場選手内訳】🟥先発出場 🟦途中出場

遠藤航 🟥6 🟦1

守田英正 🟥6  🟦2

田中碧 🟥3 🟦3    3ゴール

旗手怜央 🟥2

鎌田大地 🟥2

伊藤敦樹 🟥1 🟦2  1ゴール

佐野海舟 🟦1

川辺駿 🟦2

瀬古歩夢 🟦1


【現状】
このポジションでは遠藤航(30)と守田英正(28)は別格だと感じます

遠藤航と守田英正

両者とも90分球際で戦い続けながら冷静さも失わない、攻守両面で貢献出来る選手です。遠藤航はより守備面で、守田英正はボールを持ったときの攻撃面で特徴を発揮する選手ですが。守田は特にビルドアップ時の味方のポジショニングの修正の指示も見事です。所属クラブでも遠藤航はリバプールで、守田英正はスポルティング・リスボンで、主力としてプレーしています。

田中碧(25)は順調に彼自身のプレーを高めていっていると思います。意外性のある三列目からの飛び出しでこのポジション最多の3ゴール。まあ、守備の軽さは守田と遠藤からポジション奪うなら今後の課題かなとは思いますが、僕は彼のプレースタイルには何の不満も持っていません。だってサッカーは結果の世界ですもん。彼がいなかったらスペインには勝っていないし、ドイツとカナダ相手に大勝も収めていないわけですし。まあ、今のプレースタイルが評価されて、ドイツ1部🇩🇪フライブルクへのステップアップも噂されていますし、ドイツ2部🇩🇪という肩書がアップデートされるだけで今のプレースタイルを変えずとも批判は下火になっていくと思いますけどね。

田中碧


このポジションの底上げに大きく貢献してきたのが佐野海舟(23)かな、と思います。多分、遠藤航や守田英正が23歳の頃より上だと思います。このまま順調に成長していった場合、アラサーの2人のどちらかからポジション奪うのは彼かな。守備でも攻撃でも猪突猛進、といった強いフィジカルを武器にパワフルにプレーするのが彼の最大の武器です。右サイドバックでもプレー出来るユーティリティ性も兼ね備えていますし、アジアカップに是非選ばれてもらいたいですね。まだ、代表ではミャンマー戦の1試合、しかも途中出場でしたが、今の森保Japanの方向性と彼のプレースタイルの親和性の良さを考えてもかなり将来を約束された選手、かなということで序列では◯を付けさせていただきました。

佐野海舟

【ここまでの序列】
遠藤航(30)◎
守田英正(28)◎
田中碧(25)◯
佐野海舟(23)◯
旗手怜央(26)△
伊藤敦樹(25)△
川辺駿(27)  △


⑥右サイド

※タケ(久保建英)の出場試合内訳とスコアポイントは⑦トップ下で一括して表記します。これだけ二つのポジションを行ったり来たりしながら記録を残し続けることも出来る、代表で唯一の選手であることが分りました。

【出場選手内訳】🟥先発出場 🟦途中出場

伊東純也 🟥6 🟦2  4ゴール7アシスト

堂安律  🟥4 🟦4  2ゴール2アシスト

浅野拓磨 🟦1

【現状】
このポジションは、4年ほど前からジュンヤとリツ、タケでずっと回し続けている、といった印象通り、浅野がエルサルバドル戦の後半で少し出ただけで他のポジションと比較しても対象選手が少ないです。
伊東純也がチームのエースとして君臨している以上、当然でしょう。彼を押し退けてスタメンで出せる選手はいないと思います。元旦のタイ戦も出場予定なぐらい、代表では皆勤でスタメンで出ても途中から出てもチームを勢いづかせられる、勝たせられる選手ですから。その癖、守備もサボらず強度高くやり続けられる、どっかビッグクラブ取れよ!って声を大にして言いたくなりますが、ビッグクラブのレギュラー揃いになるなか、スタッド・ランス所属の選手が不動のエース、ってのも風情があって悪くないのかなと思います。
次のW杯まで衰えないか心配、って声もチラホラ聞こえますが、イヤイヤ衰えないですよ、バレンシアとかアシュリー・ヤング、ヘスス・ナバスみたいな長寿系サイドプレーヤーです。彼は。

伊東純也




堂安律(25)は、どうしても伊東純也と久保建英の影に隠れがちですが、やっぱ彼みたいなメンタルモンスターは代表みたいな短期決戦では外せないですね。堂安だけに限ったわけではないですが、今の代表やたらとメンタル強い奴ら揃ってますよね。それなのに嫌味が全然無いって稀少な集団だと思います。大会中、伊東純也を休ませるためにも堂安みたいに我の強いチームプレーヤーは必要不可欠です

堂安律



【ここまでの序列】
伊東純也(30)◎
久保建英(22)◎
堂安律(25)◯



⑦トップ下


【出場選手内訳】🟥先発出場 🟦途中出場


久保建英 🟥4 🟦3  2ゴール6アシスト

鎌田大地 🟥3         1ゴール

南野拓実 🟥2 🟦2

西村拓真 🟥1 🟦1  1ゴール



【現状】
今回記録をつけてて改めて久保建英(22)が特別な選手であることに気づきました。出場時間はそれほど安定的に与えられていたわけではないにも関わらず、エルサルバドル戦で1ゴール2アシスト、ドイツ戦で2アシストですからね。次のトルコ戦でも1アシスト以上の働きを見せてくれました。9月シリーズを終えて、彼はこの代表にとってレアル・ソシエダ同様、チームから外せない選手となったと思います。間違いなく伊東純也、久保建英、三笘薫の二列目の組み合わせを森保監督は第一の選択肢として見るでしょう。ソシエダで右ウイングで出てるのにどうして代表ではトップ下なんだ!ってファンの方もいらっしゃるかと思いますが、今後彼がビッグクラブでレギュラーになるならばクラブと代表でやることが若干異なるのは寧ろ久保建英というサッカー選手をビッグにするために役立つと思います。

久保建英


久保建英、遠藤航、守田英正、伊東純也、三笘薫の中盤は少し鳥肌モンですね。隙が見当たりませんよ。1試合でも多くこれを見たいなー

鎌田大地(27)も素晴らしい選手だと思います。W杯の健闘は彼無しには成立しませんでしたし、9月のドイツ戦、その前のペルー戦もゴールアシストの前の段階で彼のビジョンが役に立ちました。スコアポイントが付かなくても試合に出しておきたい、そんな選手なんですが、流石に現状は久保の後塵を拝していますね。ラツィオでもフィットに苦しんでいる中、大地にはローテーション要員として、チームの勝利に貢献して欲しいですし、彼をサブからでも使える、或いは彼をスタートで使い、伊東や久保をインパクトプレーヤーとして取っておく、という戦法もアリだと思います。とにかく、周りが思っているほど鎌田個人が不調だとは思いません。(鎌田の性格的に、スタートアップに失敗したラツィオでここから笑顔満開、っていうのは想像し難いですが)

鎌田大地


タキこと南野拓実(28)の復活も嬉しいですね。タキはシュートが格別に上手い、20ー21のリバプールで、非常に限られた出場時間のなかで公式戦10ゴールに届いたというのはその証です。
チームのために走れる選手ですし、アジア最終予選では不満もありましたが、サウジアラビア戦のゴールは日本代表を窮地から救ってくれました。
前回のアジアカップでは南野自身、その前の親善試合の好調を活かせず、悔しかったと思います。
今回のアジアカップでも選出は確実だと思いますし、これから迎えるアジアカップで特にグループリーグでは南野に頼る試合が増えると思いますが、今大会では南野のゴールと彼のスマイルが見たいですね

南野拓実


【ここまでの序列】
久保建英(22)◎
鎌田大地(27)◯
南野拓実(28)◯
西村拓真(26)△
伊藤涼太郎(25)△



⑧左サイド 

【出場選手内訳】 🟥先発出場 🟦途中出場

三笘薫 🟥5          2ゴール2アシスト

中村敬斗🟥2 🟦2   4ゴール

旗手怜央🟥1 🟦1

前田大然🟦1

相馬勇紀🟥1

【現状】
W杯やプレミアリーグでの活躍から三笘薫(26)にこのポジションを託す、というのは発足前から確定的でした。やっぱサッカーはエンタメですから、スターが日本にも必要です。現在は怪我やコンディション不良でなかなか難しい時期を迎えていますが、三笘不在の日本代表の直近5試合を見ても彼の復調はもう必須です。やっぱ三笘がいるいないは大きいな、と。彼がサイドにいるだけで相手は対策を講じなければなりませんし、そうするとドイツ戦のときのように逆サイドの伊東純也にチャンスが生まれてきます。逆もしかり。両ウイングは日本の風神雷神。代表の最大のストロングポイントです。


三笘薫


三笘とは違った特徴とスター性を持って出てきたのが、中村敬斗(23)。いやぁ、こういう選手までちゃんと順調に育ってくれるんだから嬉しい😊
中村はなんといってもシュートが上手い(多分、タキやタケより上手い)そして当代きっての甘いマスク、という強烈すぎる二つの特徴を持った選手ですが、守備での踏ん張りやスピードに難、というのがやはり三菱養和からガンバ大阪に入ってからは課題で、なかなか評価されないことが多かったですし、若くしてトゥエンテに行ってからもそこが課題で、序盤はゴールも何点か入れましたが、次第に使われなくなり、シントトロイデンでも苦しんだりと苦労の多い選手です。久保建英目当てにU16の試合を見ていたときに中村敬斗のことは注目していた彼をフル代表でも応援出来たら、と思っていましたが、ついにその願いが叶うとは。(対照的に西川潤よ、、、)
三笘不在のアジアカップの序盤中盤で代表の左サイドを任されるのはおそらく敬斗でしょう。そのときに彼がブレイクしてくれるかどうか。今後の代表の層拡張という点からもピンチとともに訪れたチャンスです。敬斗がフィットしなければ前回アジアカップで中島翔哉欠場が響いて苦戦を強いられた経験の再来となる可能性も少なくないですし、これまでの気持ちの良い攻撃サッカーが機能しなくなる可能性もあります。今の中村敬斗はランスに行ってよりプレーの安定性が増したと感じます。チームメイトに伊東純也がいることと、監督から信頼を得ている、というのは大きいですね。アジアカップを機にスターへ!

中村敬斗


【ここまでの序列】
三笘薫(26)◎
中村敬斗(23)◯
旗手怜央(26)△
前田大然(26)△
相馬勇紀(26)△
奥抜侃志(24)△

※三笘、中村不在から実現した旗手怜央(26)の左サイドハーフ起用も面白いとは思いましたが、あくまでオプションでやはりウイングはウイングらしいプレーで会場を湧かして欲しい、と個人的に思います


⑨フォワード


【出場選手内訳】🟥先発出場 🟦途中出場

上田綺世 🟥4 🟦3    7ゴール

浅野拓磨 🟥2 🟦3

古橋享梧 🟥2 🟦2    2ゴール

前田大然 🟦1           1ゴール

細谷真大 🟦2           1ゴール

町野修斗 🟥1

【現状】
上田綺世(25)はポテンシャルから言えば、三笘にも匹敵する潜在能力を持っていると思います。それは鹿島アントラーズや昨シーズンのセルクル・ブルッヘでの活躍、ドイツ代表との親善試合のプレーからも明らかです。しかし、フェイエノールトではメキシコ代表のヒメネス選手が競争相手として強すぎますし、古橋享梧(29)は逆に所属クラブでは既にレジェンド扱いになっていますが、代表でもパッとしない、というのが個人的な意見です。アジアカップの予想メンバー26人にも含まなかったですし、オプションとして途中から使って機能するってタイプじゃないですよね。このようにクラブと代表で逆転現象が起きていて、評価がしにくい、というのがフォワードの現状です。

上田綺世


古橋享梧


浅野選手はやっぱW杯でゴール奪ったってこともあって今の代表のサッカーに凄くコミットメントしてます。特に強い相手に間延びした展開で浅野選手が出て来ると、最近は得点の匂いをすごく感じます。
とはいえ、それが今後も機能し続けるほど現代サッカーは甘くないので、今の野球のピッチャーのような分業制(先発上田古橋、リリーフ浅野前田)から誰か抜け出してこないかなと期待しています。(上田綺世、細谷真大、小川航基、後藤啓介etc)


前田大然と浅野拓磨

大迫勇也(33)の代表返り咲き、はやっぱ先のW杯であの戦いをチョイスした時点で無いんでしょうね。3年後、上田や古橋が不調で国内組の大迫に頼るという構図は考えたくないですね。細谷真大(22)は前田浅野の「前線でプレス掛けまくり隊」の域を超えてガブリエル・ジェズスやオリー・ワトキンスのように4大の強豪でスタメン張れる選手にならないかなと期待してます。
もしかしたら、元旦のタイ戦の結果如何ではスコットランドにいる先輩2人を退けてアジアカップメンバー入りもあるかなと思いますね。そしたらアジアカップで一気にブレイクとかもあり得る気がします

大迫勇也


細谷真大


【ここまでの序列】
上田綺世(25)◯
浅野拓磨(29)◯
古橋亨梧(29)△
前田大然(26)△
細谷真大(22)△→◯?
町野修斗(24)△



私的年間最優秀選手


これはもう簡単でした。

この選手しかいないと思います





伊東純也(30)選手です。


ぶっちゃけ、過去3年とかで振り返っても毎年彼を選ぶんじゃないかってぐらい、活躍し続けていますね。伊東純也がバリバリやってる代表をこれからも観たいです。
大卒からJ2のヴァンフォーレ甲府からキャリアをスタートさせて、ここまで偉大な選手に成長するとは思ってもいませんでした

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?