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3 寝ている時も仕事を考えていると評された上司

いまはもう、というより数年でブームを終えた子供向けのPCに関わったことがあります。

MicrosoftさんにとってWindowsの前に統一規格を試みたフォーマット、MSX BASIC。統一とはいえ日本統一です。
それまではNEC・FUJITSU・SHARPさん等がPCを商品化する際には、搭載する自社オリジナルなBASICという言語をMicrosoftさんに開発依頼していました。

それでは互換性が無くお客様が困るだろうということで、国内の電気メーカーが手をつないでMicrosoftさんに統一言語の開発を頼みました。
それらのメーカーたちは、当時のTOPメーカーのNECさんと、ゲーム機の任天堂さんとの間にMSXという統一規格のPCを世に送り出して、販売競争を挑みました。

そして数年でブームを終えたことは探せば出てくると思うので、これ以上は紹介しません。

そんな波の中で、ささやかなひとつのプロダクツが勤務先の技術サイドから企画提案されました。私は、エネルギッシュな営業課長さんのもとで販促を担当させてもらっていました。

その上司の提案が、写真のパッケージです。説明は省きます。
ただその上司は技術サイドと渡り合って商品の発売を遅らせてでも、ソフトをパッケージに入れるんだと、強い熱意で意見を通しました。

販促担当の私は、仕入れ力のある量販店さんのみならず町の小さな電気屋さんでも山積みして展示して頂きたくて、パッケージを5段積んでダミー印刷した展示ツールを作成して、営業マンの商談に使ってもらいました。数年で終わったブームの最中に、競争をしていたころの懐かしい思い出です。

自分たちなりの「1/4インチの穴」探しでした。NECさん任天堂さん相手の涙ぐましい戦(いくさ)でしたが、誇りに思います。