見出し画像

物語?)あしあと①

3時間前に声を掛けられた男性と今はHOTEL
今日の稼ぎはコレでOK!

彼は既に帰る支度をしている。
事が終われば疑似恋愛も終わり。
「朝までココに居ても大丈夫だからね!」って言われて、「はーい、ありがとう♡また誘ってね」と、投げキッスを彼にする。

苦笑いの彼。髪を整えてジャケットを着て、私に軽くKissをして軽い口調で「じゃーねー」と。
私は心の中で、『もう次はもうないわ』と、思いながらも笑顔で返す。

彼が出てった30分後にシャワーに入る。
私も帰る支度を始める。事をした部屋に1人で朝までなんて居る理由がない。
彼に舐められた場所は念入りに洗う。
妊娠が怖いかのように膣内も何度も洗う。

バスタオルで身体を拭きながら事を終えた部屋を見る。振り返りガラス張りのお風呂の電気を消すと私の姿が鏡のように映る。
ガラスに映る自分を見ながら髪を拭く。今日もこれで終わり、さぁ帰ろう。足元のフローリングの床に・・・・・・。

身支度を済ませベッドを整え、部屋の出入口で部屋内に向かって一礼をして出る。心の中で『ありがとうございます』と。
男性が先に帰ってからちょうど1時間半。
HOTELを出て繁華街の方へ歩き、途中でタクシーを捕まえる。
タクシーで7000円弱、安アパートに帰る。

アパートに着く頃には日付も変わり、部屋に入るとテーブルの上のUSBライトを点け、冷蔵庫から缶ビールを出して一気に飲む。
「あー疲れた。明日も頑張ろう!おー!」と、自分に言い聞かせる。
コットンで化粧を落し、お気に入りのクマの着ぐるみパジャマを着てベッドに。(就寝)


私は咲希26歳。田舎暮らしと家族が嫌で家出をして憧れの都会に出てきた♀
2回程見つかり実家にドナドナされたが、3回目の家出で親も祖父母も諦めたのか、もう探されなくなった。それをイイ事に住所も勝手に変更、夜間の定時制に通い無事に高校を卒業、某専門学校にも行きましたよ。

今は昼間はエ○バイト、夜は待ち立ちをしています。
まぁ夜間通っている時からこのエ○バイトはやっていたんですよ、簡単に稼げるし、危険は少ないしさ。『待ち立ち』とは簡単に言うと売春婦。街角に立ってナンパを待ち、金額交渉してデート&HOTEL、もしくは直でHOTELに行くんですよ。
こんな生活が9年も続いてます(笑)

化粧のテクで、JK+から夜の女まで変身出来るので、昼間のバイトは20歳前後で、夜は歳相応で頑張ってます。でもそろそろJK+は限界を感じてて、マネージャーからも次の更新は無いかも!と、まで言われてます。


熱くて目が覚める。既に9時半過ぎ。クマの着ぐるみパジャマの中が異常に熱い!そして重い!横向きから寝返りが出来ない!
何事?と、思って着ぐるみパジャマのボタンを1つ外し開くと、おっぱい(乳首)向こうのお腹の所に我が家の癒し、真っ黒黒助の飼い猫である『くーちゃん』が、そこにいた(笑)

私「くーちゃん、そこにいたの?おはよう」
く「にゃーん」
私「くーちゃん熱いよ」
くーちゃんは『何?』って顔をして、そして横を向き目を閉じた。
私「くーちゃん眠いの?もう起きるよ」
と、言ってお腹の所くーちゃんをパジャマ越しに抱き起きたらパジャマがずり落ち上半身が丸出しに。
くーちゃんはパジャマの中で、そのままベッドに置き、私はショーツだけになり台所へ向かった。

水を飲み、テーブルに皿と食パンを置く。猫缶を開け床から餌入れを持ち上げ、台所で洗っていると、気が付いたのか、くーちゃんがやって来てテーブルにジャンプ、『ギャシャン!』と、皿がテーブルに強く当たる音がして振り返ると、食パンにくーちゃんの猫の手の跡。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?