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物語を作ると起こる不思議な事

物語を作る。って言うと

なんかとんでもない才能がないとできないんじゃないか。っておもっちゃいますよね。

自分も物語ストーリーの作り方、みたいな本をよんだり、シナリオの本をぼろぼろになるまで読んでみたりしました。

自分がマンガ家になろうと思ったのはアニメーターしていた頃、つまり社会人になってからでした。

いや、そうじゃないな。

実は、小学校2年のころ、「俺はマンガ家になる!」と思い立ち、
画材屋さんに行き道具を一通りそろえると悦に入っていました。


学校から帰ると、まんがを描き続け、中学に入ると、同じ志のともだちとお互いの家をいったり来たりしながら、
オリジナルのマンガ制作にはげんでいました。

その間にマンガの本のコレクションもどんどん増えていって、
高校受験の直前には、小さな本屋さんに負けないくらいの蔵書を誇るほどになってました。どうしてこのマンガは面白いのか?
といろいろとする研究が趣味みたいになってたな。
雑誌のマンガのコマとコマを全部切り離し、入れ替えたり、継ぎ足したりの実験を繰り返してマンガの:構造:を研究していたのかも。

アニメーターをやめて、フリーでイラストレーターをしていた頃、あることからマンガの編集部に呼ばれて少年MG編集部に通うことに。イラストレーターをしながら、編集部にネームを持って行っては直してもらって、また次の週に持っていく。みたいな生活をしていました。
半年ぐらい通ったでしょうか。

マンガ家ってデビューをしてからだと、完成原稿でなくとも見てもらうことができるんですよ。


連載を始めて自分の中でキャラクターが動くようにもなっていました。

そんな連載を続けるなかで、発見したのは、:物語:にはある一定のリズムや、流れみたいなものがあり、
先の展開が自然に出来上がってくるということでした。
マンガ連載をするようになって、不思議な経験をしました。

これ、おそらく連載の経験がある人は共通の「あるある話」じゃないかと思います。以下のような話に興味あります???

■キャラクターが言うことを聞かない。
■後で気が付いて愕然!伏線の話。
■ひょっとするとへたなストーリーなんていらないかも。

■キャラクターが言うことを聞かない。

キャラクターがゆうことを聞かない。作家の方やマンガ家さん、お話を自身で書くひとなら絶対に経験するはずです。これ!

最近はキャラに任せて、動くままに物語を展開させたり、場面だけを先に設定してどういう業況か?みたいに話を作っていってますが。
以前は、緻密にプロットを組んでから描きだす方法で
お話を作っていました。

それでも、立っている(キャラが生きているようという意味)キャラはやっかいで、プロットをしっかりと細部まで詰めておかないと
作者の思うように動いてくれません。自分で作った分身であるところの
主人公やサブキャラが思うように動いてくれないというおかしな
現象がおこります。
あとで判明するのですが、これは心理学の本とか読むと、
よくあることらしく、よく例に上がるのが、腹話術士が、自分で操っているはずの人形とマジで取っ組み合いの喧嘩になる、ということが起こるといいいます。

例えば以下みたいなエピソード。
作家池波正太郎の「鬼平犯科帳」
(ラノベっぽくて面白いので読んでみてね)


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著者 池波さんエピソードで
登場人物:伊三次は
あらかじめ 逃げ道の:伏線:を張らなかったために、物語の中で殺されてしまうという結末になった、という話は有名です。

自分の作品でも。事件を追う主人公の友達が邪魔にはいり、プロット通りに進めなければならないのに、ちゃちゃを入れてきて
なかなかページがすすまない。みたいなことがよく起こりました。


キャラクターが立っている証拠で、良いことなんですけど、全く作者(自分)のいうことを聞かず、マジでぶんなぐってやりたくなりました。笑
お話なんて無くても、キャラが立っていれば、話は自然に進む。ジャンプの編集方針がこれですね!

■後で気が付いて愕然!伏線の話。

そうやってお話が進んでいき、次の展開をキャラクターに任せて描いていると、例えば適役が
「@@@@@」といったとします。
実は流れでずっとネームを切っていると
(ネーム:マンガの下設計図ともいえるセリフの入った絵コンテを
こう呼びます)
突然相手がこういうという流れになったとします。
「@@@@」というセリフを自分は初めて目にします。
ここで自分の感想は「!!!!」「?????」
つまり、何それ?!!です。
物語は自分が描いている、というのに何その展開?「えっ!」
「あ・・・そういう事!ああなるほど!」ってなることがあります。

わかりましたか?これ。つまり自分で描いているのに、
自分が張った(であろう)伏線に自分で気が付かなかった。みたいな
ことが起こります。不思議ですよね。

こうなったら、ネーム切りながら作者の自分は
ただ先の展開を見守るだけです。笑

物語を作っていると、こんな不思議なことがおこるんですよ。
全く訳がわかりません。


■ひょっとするとへたなストーリーなんていらないかも。

いまもお話のプロットだけのノートがたくさんたまっています。

みなさんは、西尾維新って作家さんをご存じですか。
「化物語」とかはアニメにもなっていますね。

他のラノベとはちょっと違っていて、キャラクターの駄話から、つまり会話から、キャラクターを作っていくという
特殊な構造になっています。どの作品を読んでも、最初90ページ分ぐらい会話、それもどうでもいいような話からはじまり、どんどんその会話
によってその人物がどんなキャラクターなのかを掘っていきます。
そしてキャラクターが立ち上がってきたところで、物語が始まる。
という構造をしています。


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物語作るの苦手だって人は絶対に参考になると思います。
ストーリーの流れがあるのじゃなく、キャラクターのセリフが物語を作っていく。そんな風に感じるのは自分だけかな。


まとめ
ストーリー描くの苦手だなっておもっている人も

立っているキャラ・背景や住んでいる状況・枷(抱えている問題)・どんなセリフをしゃべるか
などをぼやーーーーーーっと考えているとお話って自然にできてきゃうんじゃないかとおもうんですが。
とくに最近、こざかしいストーリー・プロットなんて邪魔なんじゃないかと思っていますが。


しかし、自分はラストのとんでもないドンデン返しのきいた
こんなのも大好きなんですが。
リンカーン・ライムシリーズ:ジェフリー・ディーバー著

「魔術師」とんでもないドンデン返しで、ページを戻って確認してみると
なるほど!!と驚きました。お勧めです!

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