みゃうあうぅっと呼んでくる時と
そばに、のそっと寄って来て
毛づくろいなどをしながら
視線を合わせて来る時
姫様は執事に要求をしている

それをいち早く読み取り
リクエストにお応えする

猫の執事冥利に尽きる

ととっと物陰から出てきて
毛を全部逆立てて
耳は烏賊

すっとこ家中駆け回る
そんな時は目を見開く
黒目だけになる

鬼ごっこがしたいとき

お嬢が僕を見る
僕がお嬢を見る

視線に想いを乗せて

お嬢は、どう思ってるか知らないけれど
僕の視線は世界一可愛い愛しい猫に向いている

きっと人同士夫婦も、そうしたら上手く行ったのだろうと
年老いて後悔したりする(笑)