好酸球性副鼻腔炎手術体験記その1〜診断から手術に至るまで〜

好酸球性副鼻腔炎の手術をすることになり、体験した人の話やここでの記録を読んで参考にさせて頂きましたが、場所により治療の内容など結構な差があったので、私の体験も今後誰かの参考になればと思い記しておくことにしました。



①手術に至るまで


そもそも鼻にポリープがある、喘息持ちなので十中八九好酸球性の方だろうと診断されたのは20代中頃のこと。
当時の先生が言うことには「再発するから手術してもねぇ」。
元々子供の頃から嗅覚に疎かったので、さほど不便に感じていなかったことも大きく、
またその頃の私は仕事をしながら通信大学に通っており休みがほとんどなく、手術なんて怖いし、そうおっしゃるのであればwin-winだわ。鼻がしんどいのに慣れきってしまっていたのもあり、酷い時だけ薬を貰いに行く生活をしていましたとさ。


時は流れ32歳•女、なんと結婚することになりました。引っ越してから鼻の調子が良く、鼻呼吸で眠れていたし、このままの状態が続け〜と思っていたのですが…

1年くらいしかもたなかった…
だめでした。普通に。

夫君にいびきを指摘され流石にまずいと思い近所の耳鼻クリニック初診へ。
そこで言われました。
「いや〜…何その先生…。まぁ言ってることはわからんでもないけど…。この状態は気の毒だよ…。これはしたほうがいいよ…手術…」

えぇ〜っ…。

臭いのセンサーギリギリのところにポリープがあり、もう手術しても嗅覚戻らないかもよと説明を受けました。
業務上嫌な臭いを感じないメリットがあったので嗅覚が弱いことに関してはそんなに困ってなかったんですね。
不思議と味はわかるし、調子が良いときは臭いがわからないでもなかったんです。
先生に説得され、考える時間を少し貰い、やはり飲み薬も効かなかったので紹介状を書いて頂きました。
この頃には手術の恐怖より仕事が嫌すぎて休みたかった気持ちが勝ち、腹をくくって手術をすると決意。2024年1月下旬、某市営病院へ。

②大きな病院へ


年が明け大きな病院へ。
私は子供の頃から健康ではないのでこういうところは慣れっこ。
CT、血液検査、レントゲン実施して診察。
ここの先生もやっぱり「いや〜…した方がいいよ…手術…」だった。
再発するから手術しなくてもって、当時のあれ、なんだったんだ。

CTの画像は真っ白だった。喘息なので当たり前だが好酸球値が高かったので、念のためと言われ肺の検査を追加された。
息を早く吐くのが下手くそ過ぎて何回もやり直しした。担当の人手間かけちゃってごめんなさい。

局部麻酔をしてポリープを一部取り検査に回した。来週また来てもらって、やはり好酸球値が高かったら手術の予約を入れましょうということだった。
金額は2万くらい取られた。
検査代が高い。

1週間後、予約を入れに来た。
予約は早くて2ヶ月後から入れられる。
「もう1月も終わりなので最速で4月だが、すみません、人事異動で私いません。診てない医師に引き継ぐリスクがありますが4月にしますか?」と医者に言われる。
伸ばすと夏になってしまうと言う。
早く仕事を休みたかったので別に良いですと返答する。
4月上旬、手術日となる。

あと好酸球性副鼻腔炎の中でも本当に1番酷い状態なので、目の近くを傷つけるリスクも高めだとか、そういった説明を受けた。
加えて鼻中湾曲手術と、鼻腔を広げる手術もまとめてやりますと。
手術予定時間は4時間くらいだそうだ。
なるほどなるほど。
手術を少しでも楽にするために、入院1週間前から飲む薬を処方するので忘れないでくださいね。
わかりましたもろもろ同意書ですね、はいはい。痛いのはやだけど、手術自体は寝てれば終わるからまぁいっか。…と、この時の私はそう思っていたんですけどね…。

③手術までの検査


3月に入り手術前改めての検査で1回通院。
終わりかと思いきやまだやることがあるそうで1週間後にまた通院した。

まず薬剤師と服薬中の薬について確認の面談。使っている薬を端から端まで伝えて、手術までに使っても大丈夫か薬剤師が判断する。喘息のシムビコート、アトピーの塗り薬、市販の頭痛薬は通常通りでOKだった。
けど、入院の1週間前から栄養剤とサプリが禁止と言われた。出血しやすくなる成分が入っているからだそうだ。
個人的にこれが結構堪えた。毎日何かしらドーピングをして生きてやり過ごしていたので、仕事を乗り切れるか不安だった。
オロナミンCはジュースですよね?だめ?栄養炭酸ドリンク……そうですかダメですか…。

次に歯医者さん。
全身麻酔をすると気管にチューブが入るので、その時にグラグラしている歯や差し歯があると取れやすいのだとか。
この辺は真面目に虫歯を治してから引っ越ししたので問題なし。
ちゃんと健診に行ってて偉いと褒められた。

最後に麻酔科の診察。
改めて全身麻酔の説明を受ける。
不安要素を聞かれたので一応パニック発作持ちであることを伝えた。
看護師さんが「少しでも息苦しくなったら言ってくださいね」と、優しくて感動した。
とは言え寝てるだけなんで大丈夫〜と、この時の私も呑気に話を聞いている。

さ、あとは手術の前日に入院するのみ。
荷物の準備と、仕事の申し送り作りに追われる日々。

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