冗談を仕事に?

早朝からバイト。通勤の電車でオースターを読む。ようやく読書が興に乗ってきて、洋書も哲学書も手をつけられている。なかなか読書に手が伸びなかった日々だったが、疲れが抜けてきたのだろうか。素直に嬉しく思う。読書ができないと、一人で(特に外出先で)上手く時間を潰せない。今はポケットに一冊入っているだけで楽しく時間が使えるのが分かっている。安心する。まだまだ勢いづきそうだ。

バイト中は、どういう仕事をしたら面白いかを考えてノートに書き出してみた。どういう仕事をどういうタイミングでやって、それでいくら稼ぐのか。妄想の域を出ないと言われればそれまでだが、アイデアを計画にまで練り上げていく訓練にはなる。自分の妄想=計画の足りないところが見えてきて、どういう方向にアンテナを張るべきなのか、考えるきっかけになった。僕がやろうとしている仕事はどれも、どうやら単価が安そうだということに思い当たる。音楽はいまや商品ですらないし、文章は安く買い取られているようだ。そうするとイベントをやって人を集めたり、センスのいいグッズを売ったりすることになる。薄利多売のビジネスは向いていないだろうから(大衆の動向がつかめないから)、利益を大きくできるような商品・サービスを考える必要がありそうだ。

珍しく真剣に、足りない頭でビジネスを考えてみたが、あまりにリアリスティックになっても面白くない。むしろちょっと非現実的なほうが挑戦する気になれるし、そういう冗談みたいな仕事こそやりたいのだ。冗談を仕事にする。近頃の小学生はYouTuberに憧れるようだが、それは好きなことを仕事にしているからだろう。しかし一流のYouTuberは、好きなことをストイックに続けなければいけない境遇に置かれてしまっているように思える。結局信じられないほどのハードワークで、心身の健康を蝕む人も少なくないだろう。好きなことではなく、冗談こそを仕事にするのが次の時代の生き方になりうるのではないか。まあ、時流とかトレンドを読むのは頗る苦手なので、これも一つの冗談だと思ってもらえばいいんだけれども。ともあれ、僕はやはり冗談を繰り出していくことで生きていく。

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