沼の奥へ… お安いベアボーンキーボードを静音化
初めてキーボードを分解して静音化のための改造にチャレンジしたので書いておきます。(結構長くなった…💦)
スイッチやスタビライザーはいじらず、基盤とケースだけですが、やっすいベアボーンと超うるさいクリッキータイプのスイッチで試したところ、劇的に使い心地が良くなりました。
使ったものは、家にある不用品だけだったのでコストゼロですばらしい効果。
素材1. クリッキーでなかなかラウドなスイッチ
買い集めたキースイッチたちのなかに
Kailhのmidnight jade
というクリッキータイプのものがあります。
クリッキータイプはあまり好きでないと自認しているのに
ネーミングと色がどうしても気になって買ってしまったものです。
outemuのjade mahjong switch(リニア)が結構気に入っていて
jadeつながりで見つけました。
購入したサイトのレビューにもあった通り、
なかなかに騒々しいスイッチで
midnight というネーミングの割に押し心地も音もなかなかのもの
あまり人気がないのか、見つけたレビューも1件だけだし、youtubeなどでのレビューも見かけません(Kailh box jadeは結構あるけど、これとは別もの)
実際手持ちのキーボードどれに付けてもいまひとつで
ガスケットマウントタイプのキーボードに付けても
正直うるさい印象だけが強く残る感じでした。
スイッチ単体としては結構好きなのに(主に名前と色が)、活躍の場がない…
これをどうにか楽しんで使えるようにしたいと思い
今回ついにキースイッチとキーキャップだけのカスタマイズから一歩沼の奥へ…
素材2. お安いベアボーン
ケースはプラスチック製で、ホットスワップ対応のシンプルなものです。
スイッチ付け替えてすぐ使えればいいや程度の気持ちで買ったはいいが、いざ使うとどこか中途半端でなかなか楽しんで使えておりませんでした…
静音タイプのスイッチをつけていちおう使えはするけれど、特に気に入るものではなく、自分のコレクションの中では気に入らない順に数えた方が早いという残念具合。
スイッチとキーキャップを付けた状態で、キーを押してみると筐体内で音がかなり反響しているのがよくわかりました。今回使ったKailh midnight jadeスイッチの場合は特に、ばねの音が大きく反響しているのが気になり、これは長時間使うのは厳しいな、という印象。
どうにかこうにかケースを開けて分解してみると、中は基盤と金属プレートの他は、薄いウレタンっぽいマット1枚。たしかにこれでは音が大きく反響するわけですね…
ちなみに今回一番苦労したのは、
ケースの取り外し、取り付けです…要領がわからず、力も要ったし、一番苦痛だった…
静音化アイテム1. マスキングテープ+アンダーラップ
まずはyoutubeで海外の人がよくやっている、基盤にマスキングテープを貼るのをやってみようと思いました。テープMODといわれるやつ。
しかし…家の中にあるのは文房具としてのマスキングテープで、幅が狭いものです。DIY用の幅広のものであれば楽でいいですが、、
ということで、家の中から探し出したのが、テーピングの下に巻く、アンダーラップという幅広のスポンジ状の巻き物。これと組み合わせてみることに。
見ての通り、ぺらっぺらです。
が
付けてみると、反響音が減ったのは実感しました。
最初は、まぁこれでいいかと思ったものの、やっぱり反響音が気になって惜しいな、という感じでした。興味ない人は違いにも気づかないかもしれない…髪切って自分は変わったと思ってるのに誰からも気づいてもらえない、的な。
静音化アイテム2. 使い勝手の悪い掃除アイテム
海外の人が使っていたアイテムに、マスキングテープの他に、ケースに粘土みたいなのを詰めているのを見たのですが、重くなったり、それ以外の用途に使えないものを追加で買うのは嫌だったので…。家の中にあるものでどうにかできないかと、物置を探してきて候補になったのが、黄色いロールの紙だか布だかわからない謎の掃除アイテム。
真ん中の黄色いロール(大きい方)は、ごわごわと硬い素材で、掃除に使おうと買ってきたものの、開封した瞬間あぁこれじゃなかった!となったものです。シンクこすったら傷になりそうだし、しぶしぶ窓ふきなどに使っていましたが、水もたいして吸わないしほんとうにやる気をなくす使い心地の悪さ。これの活躍の場はいったいどこなのかを知りたい。(調べたらスクラブペーパーといって、スポンジの代わりにこすり洗いに使うものらしい)
そんなわけで、家の中で今のところ一番使い道のないものを、切ったり蛇腹に折ったりテープで留めたり…とやって、筐体内の空間を埋めました。
ほんとうにごわごわと使い勝手の悪いシートで、なかなかに反発して扱いづらかったですが、これまた家にあった何年前からあるかわからないメンディングテープで適当に留めたらそれなりに収まってくれました。
そしてその上にもともと入っていた黒いマットを忘れずに敷いて、バッテリーの端子をつないだり、電源スイッチを取り付けて元の通りに組み上げました。
静音化アイテム3. 養生テープ
テープMODとして、結局は家にあった養生テープ(クリア)を使いました。これは別に不用品ではないけど、最初に試したマスキングテープはやっぱり幅が細くて面倒だったので。端子部分を避けて1回貼りです。もう一回重ねて貼ろうかとも思いましたが、黄色いやつがごわごわしていてケースをはめるのがまぁまぁ大変だったので断念。
基盤側の穴にケース側の突起がカチッとはまって固定されるようで、養生テープは、ケース側の突起の出口を開けておいてやらないといけませんでした。手持ちのキリみたいな工具でブスブスやって完成。
養生テープは切り取りがとても楽だったので良かったです。また使うかも。
最初のお試しに使ったマスキングテープとアンダーラップもついでに入れればよかったけど、、、入れ忘れた。
仕上げ
フレームをどうにかこうにか取り付けて、元の姿に戻した後は、スイッチとキーキャップの取り付け。
付けたいのはこのKailh midnight jade
ボトルの中に入った状態もかわいくて好きだけど、買ったからには使わないともったいないので…いざ、出陣
キーキャップは、以前Ali Expressで とあるスイッチを注文した際に送られてきた誤送品を使うことにしました。返品不要とのことで、実質数百円でゲットしたものです。キーの一つ一つに何列目のキーとか、サイズが書かれています・・
まぁ手触りもよいしシンプルで嫌いじゃないし、キーキャップの物差しになって便利だけど。誰得デザインなのか…(おまけについてるやつは特に)
完成
見た目はこうなりました。
melgeek のmojoシリーズのパクりみたいなスペースバーとバックスペースキーが入っていたのでつけてみました。が、やはりデザインとしては中途半端…
で、音です。
これが、、、、申し分ない!
こんなクリッキーなら大好きだ。
反響音がほぼほぼ気にならなくなり、青軸系のカチカチというかカリコリというか、なんとも気持ちのいい音になりました。
押下圧が結構重めなのでやや疲れはしますが、しっかり押すのも嫌いじゃないのでOKです。
まとめ
特別なものを買わずとも、家にある不用品を使ってお安いベアボーンキーボードの静音化ができました。
これぞDIYという感じで、この労力と効果に大満足しております。
きっとこのキーボードも今後たくさん使用の機会があるだろうと思います。
お安いとは書いたものの、今回使ったキーボードはAli Express を利用する前に、Amazonで購入したものです。Ali Express では同品質かそれ以上のものをもっと安く購入できるので、今ではあまり安いとは思っていませんが…。それでも、少し手をかけてやるだけでとても良いものに生まれ変わってくれたので良い買い物&勉強になりました。
スイッチとキーキャップの取り換えするのがもったいないくらいの組み合わせにできたので、またベアボーンを買っていろいろなスイッチを試すキーボードが増えてしまいそう…キーボード改造は楽しい!! (ケース外すのだけがつらい)
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