昨年末あたりから手あたり次第(とはいえお安めのモノ中心)に気になるメカニカルのキースイッチを試してみて、自分の好みがわかってきました。スイッチの種類別についていくつかピックアップしてみました。

キースイッチを買ってみようと思う基準

見た目>ネーミング>価格>機能

まずは飾っておきたいと思うようなビジュアル的にときめく感じ、機能は見た目が好きなら使っているうちにそのうち気に入るだろう(好きな理由は後付けできる)、くらいのきわめて感覚的かつざっくりとした優先順となっております…。とにかく見た目最優先。
価格は、いろいろ試したいから、いまのところ、よほどこれは！と思うもの以外は90picで8000円くらいまで、というところ。いちおう候補に挙げたものはレビューを探してひどく悪くなければ…という感じで試します。

クリッキー/タクタイル/リニアの別

絶対これじゃないとというほどではないし、スイッチの個性もそれぞれなのでひとくくりにできないけどしいて挙げるならタクタイル。

押し込むときにスイッチの擦れてる感覚があるのが好き。クリッキーよりは擦れている面が広めな感じの引っ掛かり方。
最初はリニアでもタクタイルでもどっちでもいいわと思っていたけど、触覚として感じるカリコリ感が気持ちいいです。クリッキーはカチッを感じる感覚がシャープすぎる故、気を取られて本業に集中しにくい感じがします。

あるとき思いついたのですが、食べ物に例えたなら
タクタイル→クッキーとかスコーンみたいに口の中でもさもさする感じ(好き)

試した中でお気に入りのスイッチをいくつか紹介。(数字は紹介順。好きな順位とは関係なし)

お気に入りスイッチ1

スイッチ：Akko V3 Cream Blue Pro(タクタイル)
コメント：Akko 5075b plusを購入したときについていたもの。平日に届いたものをお昼休みに開けてすぐに午後の仕事で試しました。カリコリ気持ちのいい感覚が印象的でした。すぐに気に入ったのでスイッチもキャップも付け替えずに使っています。

お気に入りスイッチ2

スイッチ：Kailh Winter(タクタイル)
コメント：色と名前に一目ぼれして購入したもの。上のAkko V3 Cream Blue Proよりももう少し控えめなタクタイル。みためとネーミングをよく表すような、どこかシャリっと繊細なシャーベット感を感じるような押し心地。キャップをかぶせたら見えなくなるのでいまだにキーボードにつけることができていない。

お気に入りスイッチ3

スイッチ：Akko Penguin (静音タクタイル)
コメント：紹介する中で唯一の静音軸。海外のyoutuberさんのAkkoのスイッチレビュー動画のなかで、感覚が独特って評価されていて気になって購入。あと、単純にペンギンが好きでカラーリングがかわいいと思って試すことに。静音スイッチ特有のどこかグニュっとした抵抗感はどうやらあまり好きではないと自認しているのですが、ネーミングおよびビジュアル的な目びいきと、会社に持っていけそうな静音性としっかりしたタクタイルの気持ちよさが気に入りました。

音(筐体×スイッチ×キャップ)

これに関してはスイッチ単体ではなく組み合わせ次第で結構変わってしまうので何とも言えないと思いましたが…。
在宅で仕事をしていて特に静音は要件には入らないので、割と自由に楽しんでいます。
スイッチによっては筐体でガラッと音が変わるのに驚いていろいろ試した結果、ちょっとうるさめの組み合わせでお気に入りがいくつかできました。

お気に入りの組み合わせ１

筐体：GMK67
スイッチ：EPOMAKER BUDGERIGAR(タクタイル)
キャップ：CSAプロファイル、PBT(白×黒)
コメント：キャップの色違いも同時に購入したけど白×黒と黒×ピンクではちょっと音が違うという謎。いまのところEPOMAKERのスイッチは3つほど試したけれど、そのなかで一番個性が強かったのがこのBUDGERIGAR。セキセイインコを飼っているからという理由だけで買いました。これ以外のキーボードとキャップでは特にお気に入りポイントは見つからず、ちょい音大きめだな、くらいの印象だったのに、組み合わせを変えたらガラッと違う音がして驚きました。キーボード沼の深さを教えてくれたスイッチ。

お気に入りの組み合わせ２

筐体：e元素(8483 Z-88)
スイッチ：outemu Jade mahjong switch(リニア)
キャップ：MDAプロファイル XVX camp
コメント：e元素の6000円くらいのメカニカルキーボード。ホットスワップとはいえ3pinなのでスイッチを選ぶ基盤。3pinのスイッチを試した中でめちゃくちゃ特徴のある音だったのでそのまま組み合わせが固定してしまいました。静音処理をしていない筐体と麻雀サウンドを再現したというスイッチの組み合わせで、カラコロカラコロにぎやか。さすがにWeb会議をする日は厳しい。

お気に入りの組み合わせ3

筐体：ATTACK SHARK(MAMBA SNAKE?)
スイッチ：Kailh midnight jade(クリッキー)
キャップ：不明(Ali Expressで購入した際の誤送品)
コメント：amazonで購入したベアボーンのケースを静音化して青軸系のカチカチするスイッチをつけたもの。今のところ唯一のお気に入りクリッキー。食感に例えるならもつかすじ肉。腕は疲れるけどなぜかやめられない使い心地。

まとめ

まとめもなにも、好きなものを3つずつ紹介しただけなのですが、改めて書いてみるとあれもこれも好きと思っているようで、それなりに傾向がはっきりしているのが面白いなと思いました。
押した感覚としてタクタイルが好き、というのは、もともとリアルフォースやHHKBの静電容量無接点方式のサクサクした感じが好き、というのに通じているようで納得感があります。
ただ、筐体＋スイッチ＋キーキャップと組み合わせた場合に好きなものの組み合わせはタクタイルに限らなくて、単体としてのお気に入りスイッチとして取り上げたものが何一つ出てこないというのも意外でした。クリッキーなスイッチでこれ好き！となったのも面白いと思いました。指先から伝わる感覚と音の組み合わせが無限にあってそれを楽しめるのがキーボードの面白いところ。
出番を待っているスイッチたちがまだまだあるので、今後試していくのが楽しみです。