とうとう終わった。とってもさみしい。
大会自体が終わったさみしさは毎年あるけど、今年は何と言ってもサガンが出場する最後のツール。
2018年のツールから見ているのでサガンのマイヨヴェール7回のうち、2回はリアルタイムで見れてた。
見てない5回も見ていたかったな。
もちろん今年のマイヨヴェール、フィリプセンも好き。
強くてめちゃくちゃカッコイイ。
今年の４賞ジャージ、４人ともそれぞれの強さでいいよね！
でも強くてエンターティナーで、ときどき何かやらかすけどヤンチャなサガンは私にとっては唯一無二。

ロード引退ってことで競技生活は続けるらしいからまだアスリートではあるから、パリ五輪やなんやらこれからも話題には出るかな。
前にトム・ボーネンのファンに密着したドキュメンタリーを見ましてね。
最後のパリ～ルーベをファンはどう見守ったかっていう。
一人のおじさんはいつも通り、沿道に旗を持って立ってて。
一人の若い記者はずっとボーネンのファンで記者になって引退のタイミングでインタビューの仕事が入ってくるの。
おじさんの方は淡々としていた。
若いファンは当時新進気鋭だったサガンが大嫌いだったみたいでパンクしたときガッツボーズしたりしてｗ
あれを見たとき、近いうちにサガンにもこういう日が来るよなって思ってはいた。
私がロードレース見始めたころからもうモチベーションが低下していて近々マウンテンバイクに集中するんじゃないかって言われてたし。
結構そのときはすぐ来たね。

サガンとはだいぶタイプは違うんだけどそうだな、今輝いてる選手でいうならポガチャルがやっぱいいかな。
強さももちろんだけどいろんな人にフレンドリーすぎて陽キャ全開。
２０ステージ終わった後にヴィンゲゴーの奥さんにもグイグイ挨拶に行くし、モホリッチがステージ優勝したときも"Moho!!"とか叫んでた。
今年は辛いステージがあったけども基本的に笑顔、強い、陽キャって最強。
見てて楽しそうだとこっちも楽しい。
３枚ジャージ持って行った2021年はやべえやつって恐怖の方が大きかった。
今年はファンサでジャージを沿道のキッズに渡してたよ！！
こういうとこだよ！ポガチャル！！すんごくイイ。
今年のシャンゼリゼアタックもすごくいい！！！！

21ステージは毎年選手が楽しそうでこっちも楽しい。
終わるの遅いから途中から毎年録画民なのが残念。
同じ国出身の選手同士が仲がよかったり、前のチームメイトと楽しそうにしてたり。
モルコフとフィリプセンは…どういうつながりだったんだろ？とか、そういうところね。
イタリアがアツかったよ！
なんたってチッコーネが山岳賞だからオス、モスコン、チッコーネ、トレンティンっていると、このチームで走ったら！？って。
まぁそりゃオリンピックあたりでやってくれるんだろうけど、ますますオリンピック楽しみ…。

どうせ今年のシャンゼリゼもフィリプセンだろ！！
って眺めてたら違った！
発射台マチューからディランに乗り換え、はいはいここまでは前と同じ。
だったけど、隣で加速したピーダスンには先客が乗ってたね。
メーウスか。BORA2勝目。
サムベネがいないし、今年のツールのメンバーでBORAにスプリント期待してなかった。
ヒンドレーが山岳ステージでマイヨジョーヌ1回着たしそれでヨシな感じだと思ってたのに最後狙ってたんだね。
…サガンじゃなかったーー！！！！

ともかく今年は始まる前からポガチャル対ヴィンゲゴーの話題で最後までそうだった。
山岳を２年連続でマイヨジョーヌが持って行ったので今年もどうせそうなんでしょ？なんて私も思っていたけども、チッコーネ単独でよかったー。
チッコーネすごいイケメンだよね。新婚さんだし。
ヴィンゲゴーってすごいんだけどさ、基本的に家族とゆっくり過ごしたい、みたいな人じゃん。
なんか…アナキンスカイウォーカーみたいだよねｗ
私の雑な解釈だけど、アナキンはフォースに選ばれし特別な人だったけど、奴隷を開放してママを自由にしてあげたい思いからパダワンになりジェダイになり、それでも結局ママを死なせてしまい（自分のせいじゃない）、次はこそはとパドメは守りたい、死をも克服したいという思いからダークサイドに落ちダースベイダーになってしまった。
アナキンの根底て大事な人を守りたいっていうシンプルなことだったと思うんだけど天性の強さと周りのしがらみからうまくいかなかったんだよね。
別にヴィンゲゴーがダークサイドに落ちてるわけじゃないんだけどｗ
めちゃくちゃ強くて国民的ヒーローになってて何万人も広場に集まって、なんなら軍が専用機で送ってくれるすごい熱量なんだけど本人はただ家族とゆっくり過ごしたい、みたいな。
あんまりマスコミにあれこれ言われてメンタルやられないといいなってそこだけが心配なんだ。

…ホントに終わっちゃったんだなぁ、サガンのロードレース。
インタビューで「もうツールドフランスの準備しなくていいw」って言ってたのは本音と思う。
周りからの期待とプレッシャーと、常人には耐えられない。

ホントこういうとこ好き。

連日とりあえず逃げていたアラフィリップはトータルで820キロ逃げてたらしいよ。

何やっててもカッコイイねこの人は。

まぁ、また来年。
今から楽しみにしてるツール2024…。