桜も我慢強いところの一部が残るばかりでほぼ散ったな。
こういう時期にすでに退職する人が多いそうです。

私もそうでした。
就職がうまく行かなかった、というのは新卒で就職して、1週間持たず辞めたのでした。

理由はうまく説明できないけれど、自分の未熟さはあったと思う。
だからと言って今スピード退職した人が間違っているわけじゃない。
私はただ、学生時代にロクにアルバイトの経験が無かったので働くということに慣れていなかった。
だから働いてお金を稼ぐ責任がよくわからなかったんだよね。
もう１つ理由があって、この会社ヤバいなって思ったの。
小売業だったんだけど「こんなゴミ売って稼ぐ…？」ってのがあって。
普通に仕入れたものを売ってる割合の方が当然大きかったけど、そのゴミ(汚いとかじゃなくて普通は燃えるゴミで出すようなもの)を売ってるのを見て、直感的に「ヤバいな！！！」ってなったの。
その瞬間が決定打だった。
でもまぁ、自分の未熟さが大きかったよ。
あのときの直感は間違ってなかった。
その会社2年後に倒産してしまってね。
倒産したとき、私は別のところで非正規で働いてたんだけど親戚や周りの人たちには
「あのとき辞めてよかったね」って言われたの。
何もよくないわ。
だって非正規で働いてるんだよ？？
正社員としてのキャリアが全く無くて何が「よかったね」だよ。

スピード退職してから私はすぐにハローワークに行った。
今じゃもっといい仕事の探し方があるし、当時もあっただろうけど無知だったから。
そこで仕事が決まったわけじゃないんだけれど窓口の女性の対応は今でも覚えてる。
たしか土日だったと思う。
履歴書みたいな、学歴や取った資格を書いた紙を出したのね。
そしたら
「あなた若いのにたくさん資格持っててすごいね、きっといいことあるよ」
って励ましてくれたの。
それで「今日やってるかな？」って求人募集してる事務所に電話してくれて。
休みで繋がらなかったけどね、今でも感謝している。
あぁ、頼れるところあるんだなって。

結局はそのあと派遣に登録してそこから正社員になったけれど、非正規で働いていた間、
「いいことあるよ」にどれだけ励まされたことか。
若かったからそのうち決まるかもって淡い期待はあったけど誰か励ましてくれた人がいたのは大きかった。
それが二度と会わない顔も思い出せない人でもね。

正社員が絶対安定じゃない。
でも私みたく特段胸を張れることがない人間は、安定した会社に入って自分の仕事に集中してるのが一番確実でリスクは少ない。
いくらフリーランスの人が増えようが向き、不向きはあって、
フリーランスでも大手が相手にしてくれるなら安定、じゃないの。
結構厳しいよマジで。