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琴線日記#001 五感で感じるエンターテインメント

企画メシ第10回コラムの企画において、講師の鈴木涼美さんが学生時代に「毎週800字のコラムを書いてくるという課題が出されていた」というお話を聞いて、私もそれに挑戦してみたいなと思った。
毎週続けられるかはわからないけど、できる限りやってみる。友人と一緒に、毎週締め切りを作って各々のやりたいことをやりきる約束をしたので、破らないためにも。

popeyeに連載されている、橋本愛さんの「カルチャー日記。」がとにかく好き。私もそんな風に、見たもの読んだもの体験したことそのほかカルチャーの全てを綴っていきたいと思うのだ。
第一回は、豊洲で開催しているチームラボプラネッツについて。


チームラボは、アート・サイエンス・テクノロジー・デザインなど様々な側面からものづくりをする集団。今回のチームラボプラネッツは「Body Immersive」をコンセプトとした、身体ごと作品に没入し、自分の身体と作品との境界を曖昧にしていく巨大な作品群だ。

まるでアトラクションのような入口に驚きを隠せなかった。真っ暗な通路を抜けるとそこには、無印の「人をダメにするソファー」の生地が床いっぱいに敷き詰められた部屋。向こう岸に渡るのがいっぱいいっぱいなほど足を取られた。この生地感のサウナがあったら行ってみたい。

次に、CMなどでもおなじみの光の部屋。空から降ってくる光が鏡に反射して、イルミネーションの森に迷い込んだような巨大空間は、インスタ映えそのもの。『ハリーポッターと不死鳥の騎士団』のラストの魔法省でのバトルシーンを思い出した。

そして水、水、水!白濁色の水の中で、虹色の鯉たちがしゅるしゅると優雅に泳いでいる。全てが映像投影で、魚や川が苦手なわたしでも一切の不快感なく水の中の感触を楽しむことができた。人に反応するように作られているのか、鯉が寄ってきては花が散り、また別の鯉がこちらに泳いできて、掴めそうで掴めないところもなんとも風情があって良かった。

チームラボの創立者である猪子さんは、Planets vol.10において「デジタルアートにおいて、作家の思いはモノではなく『ユーザーの体験そのもの』に直接凝縮させていくという考えで作っていくことができるのではないか」と語っている。既存の企画展は、視覚的に楽しむものが多かったように思う。けれど今回のプラネッツは、五感で楽しむ、参加型アートの側面が強い。また、家族連れや海外のお客さんも多く、アトラクションのようなアートとして老若男女楽しめる設計になっていた。遠出せずに半日で回れる、現代の忙しい家族にぴったりなレジャースポットなのではないだろうか。


チームラボ プラネッツ
https://planets.teamlab.art/tokyo/jp/
会期 2018年7月7日 – 2020年秋
時間 平日 10:00 – 23:00(最終入場22:00)
   土日祝 9:00 – 23:00(最終入場22:00)
住所 東京都江東区豊洲6-1-16 teamLab Planets TOKYO 
アクセス 新豊洲駅より 徒歩1分
     (ゆりかもめ東京臨海新交通臨海線)
     豊洲駅より 徒歩10分
     (東京メトロ有楽町線)

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