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まさかの出会い。愛らしい時間をありがとう

今回のテーマは、”2023の思い出”
まさかの出会い。こんなことある?という驚きだった。

我が家にはベルという名の雑種のワンコがいます。
毎朝の散歩は必須。
その日もいつものように家を出発すると、
遠くの方にいつも挨拶するAちゃんとそのママ。

Aちゃんが木のような物の側で座っていて、
匂いを嗅ごうとしている姿が見えています。
いつものように姿が見えたから待っているのかな。と、
近づいてみると、どうも様子が違う。

近づくにつれて見えてきたのは、
木のような物体は、なんとミミズク!
(後からコノハズクと判明)

街中に、それも地面に降りてる。
なぜ?近くにワンコがいるのに、逃げることもせず、
そもそも、なんでこんな街中にミミズクがいるの?
多摩川は近いとはいえ・・頭はやや混乱。。

Aちゃんのママ。ミミズクを見つけると同時に、
頭上にカラスが3羽。
野良猫5匹が周囲を固めていることに気がついて、
このまま放置したら、命は無い。
どうしよう・・・と、立ち去れない状態だったと。

とりあえず、捕まるなら保護しようと決め、
手袋をした上で、捕獲を試みる。
意外とあっさりと捕まってくれて、
私のお散歩用カバンの中へすっぽり。

交番へ向かうも、足輪も無く迷子の情報も無い。
警察では持ち主がいない生き物は野性の生き物として、
預かれないという判断でした。

さて、どうしたものかと迷っていると、
救世主登場。同じく散歩仲間のBちゃんのお父さん。
夕方まで預かってくれるということなので、
帰宅したら、近所の獣医さんへ相談に行くことに。



獣医さんへ連れて行くと、
極度に体力が落ちていて、地面に降りていたのだろうと。
生きるかどうかもわからない。
(お水も一人で飲めない状態)

その場でスポイトに入れたお水は飲めたけれど、
目を開けることも出来ずに抵抗もしない。
獣医さんは、虫も付いておらず、人慣れをしている様子だと。
逃げてきたか、捨てられたかだろうと判断していました。

さて、問題はその後。
数日は獣医さんが預かってくださるというのでお願いし、
里親情報とかを検索しながら、コノハズクの回復を願う。

数日して様子を見に行くと、だいぶ元気になってきて、
人が居なくなると、自由にあちらこちら移動しているらしいと。
食事も、ミルワームや冷凍ネズミを口に出来るまでに回復していて、
獣医さんが、よかったらそのまま飼ってくれると。

ありがたい。
どうしても見つからなかったら、我が家へと思いながらも、
猛禽類。生きた虫やネズミも与える必要が出てくる。
餌の問題は壁が高すぎる。と頭を抱えていたところ。

ほっとしていたのですが・・・
数日後、だいぶ回復して移動距離が出てきて、
診察室を汚す範囲が広くなってきてしまったので、
専用のオリに入れたところ、羽を挟んで動けなくなり、
朝出勤したら、亡くなっていたと連絡がありました。

仕事の帰りにお礼を伝えに伺うと、
先生が肩を落として、「可愛かったんだよ」と。
コノハズクは開かなかった目も、見ていない時には薄目を開けたりして、
先生の姿を追いかけるようになったり、

部屋にある器具の間をぴょんぴょん飛んでいたり、
自分で餌と水を摂れるようになってきた矢先だったんだ。と。

散歩で出会ってから2週間ほどの出来事。
あのコノハズクの天命だったのだろうな。
それでも、まだ生きていてくれていたら、
可愛かっただろうなと思わずにいられない。

そして、今後も絶対に出会えない経験を
ありがとうなのです。

預けていた獣医さんが写したコノハズクちゃん。
診察に必要な機材のある部屋でフリーだったらしい(汗)
愛らしい姿をありがとう

最後に、本来このような鳥は拾ってはいけないものです。
というのも、野鳥の羽には羽虫と言われる小さな虫が沢山付いており、
触ればその虫がうじゃっと登ってくるそうです。
そして、やはり病気が移る可能性も。
そもそも拾って良いものではありません。
(各自治体の広報にもお知らせがありました。)
今回は私たちの無知から始まってしまったこと。
多いに反省もしています。

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よろしければ、読んでみてくださいね。


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