見出し画像

2019 太陽と月と暦

新年明けましておめでとうございます。

と、言いたいところだが、近年のBESOの投稿を見てもらえれば分かるが1/1に新年の挨拶をするのはやめにした。

旧暦についてもnoteで書きたいと思った。もちろん西暦の流れで生きている以上祝い事として祝わない訳では無い。ただ、現代の日本において忘れられてしまいつつある旧暦を伝えたい。

そもそも、旧暦とは?という方もいるかもしれないので端的に説明。

現代の2019年というのは西暦、グレゴリオ暦、太陽暦などと呼ばれている。キリストが生まれた年の翌年(生まれた年とする考え方もある)を元年とする年の数え方。世界共通と言っても過言では無く、「Happy New Year」は時差こそあれ、世界共通的なお祝いになっている。

一方、旧暦とは太陰暦とも呼ばれ明治まで実際に日本で使われていた年の数え方。文字通り、太陽を軸に一年とするか太陰、つまり月を軸に一年とするかの違いが大きい。

太陽を軸に一年を考えると、日照時間で春夏秋冬が決まる。春分・夏至・秋分・冬至、と考えた時に一年は約365.25日になる。だから4年に1回閏年が設けられる。

月を軸に一年を考えると、月の満ち欠けが中心になる。新月から満月を経て次の新月までが1ヶ月。それが12回となり一年は353、354、355日のいずれかになる。だから12ヶ月の一年と閏月となる13月のある13ヶ月の1年とが交互に来る。

さらに極端に分かりやすく言うと、太陽暦はみんなに分かりやすく、いちいち今年は何日あって今日が何月何日かと全員が分かりやすい暦。太陰暦は年によってその月が何日あるか、何ヶ月あるかも分からず全員での共有が分かりにくい暦。

なぜ、その旧暦・太陰暦をBESOが大事にしていて伝えたいのか?

なぜなら、便利さの陰に隠れた人間や動物が大事にしなければいけない自然界の法則がものが太陰暦には詰まっているからである。

分かりやすいのが農作業。BESOはオーガニックを推進、普及しようとしてる為、可能な範囲で知り合いの畑に行ったり、農家さん八百屋さんと話をする。その中で発芽率というキーワードが太陰暦に隠されている。

満月の日には格段に発芽率がいいのだ。はっきりとした理由は、もしかすると科学的に出ているかもしれない。が農家さんたちはそんな確証も知らず、これまでの経験上からその原理と結果を知っている。

それを実生活に落とし込むのに太陰暦はとても便利なのだ。学校や会社では不便だ。月末処理が今日なのか明日なのかでえらい違いだ。しかし、農作業では今日やるか明日やるかで、限られた種の大事な発芽率が大きく変わって来るのだ。

他にも、満月の夜は妊婦さんが出産しやすいと言われている。もちろん全ての妊婦さんではない。性犯罪も満月の夜に多い。などなど、挙げれば結構色々な分野で満月・新月の話が出てくる。占いの世界では常識ともなっている。

と言うのを、少しでも日本人に意識してもらいたい、というのがBESOの願いでもある。ほとんどの日本人が旧暦自体を知らない、もしくは関心も興味もない。それがどれだけ自然とともに生きるヒントになったり、循環する世の中を作るのに役立つかを知らないのが残念でならない。

もちろん、西暦と旧暦を両方見なければいけないので少し手間は増える。しかし、
それによって自然を身近に感じながら生きる事が出来る。暑さ寒さも天気予報もいいが古来の日本人が感覚で刻んできた、歴史の言葉の方がしっかりと現実になる。

という事であけましての挨拶は太陰暦の元旦にお預けとしながら、西暦2019年一発目の記事にしたいと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?