〜終わりの始まり〜

2023.4.28

「海外行きたくてクルーを探してる」

2023年3月14日。村野にそう声をかけたのがこの物語の始まり。海賊王のクルー集めに時間はかからなかった。メンバーは3年前伝説のヨーロッパ周遊紀を共に刻んだやつら。細井、村野、島田だ。坂口は社会の荒波にさらわれてしまい、助け出す事はできず。

行き先は未知すぎる国、ジョージア。俺が起案したが、誰も否定しないため難なく稟議が通ってしまい承認が降りた。全くクレイジーな奴らだ。未知だけど、俺の魂がこの場所にワンピースがあるといっている。

今日は仕事で報告を失敗したがそんな事はどうでもよくて。ジョージアへ向けて一歩を踏み出す記念すべき日に、こころのなかで乾杯（cheers）する。自然がメインなので晴れなければ全て終わるけど、こころにいるてるてる坊主にお願いしておいたから大丈夫だろう。

プアーの血はまだ流れており、ジョージアに行くのに最も安いのが関西空港からドバイ経由で行くクソだるルートなので、今日は夜行バスで関空へ。昨日荷造りをして、今日在宅勤務（虚無）にしたから余裕だと思っていたが、急に台所の掃除を始めてしまったのと、すね毛をそるのにあまりにも時間がかったせいで後2分家出るのが遅かったらバスを乗り過ごしてた。全く肝冷えだ。

行きの電車でふと、この乗客の中ででジョージアに行くやついるのかという問いがよぎった。いるはずもない。社会人の貴重な休みにジョージアをあてることができる奇才なんて他にいるはずもないんだよ。

3年越しの海外。こんなにわくわくしてもいいのだろうかという感じ。この記録が終わる頃には現実という凄まじい絶望に陥ることは確定しているが、まあ今だけでも期待に身を任せてバスで寝よう。

一つなぎの大秘宝を目指して、いざ出航。