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ジョージア蹂躙記録🇬🇪DAY5


〜迷ったときは「どっちが楽しいか」〜

2023.5.3

6時起き。外を見る。死の大雪。いざトルソバレーへ、とはならず。島田は行けると粘るが、他3人に諭される。俺は割と楽観的に決行する派だが、最高気温がマイナス1度で雪は溶けない、ハイキングは往復6時間ということを加味すると流石に断念の意志。多分、行ったらオワっていた。絶望に浸っている中、俺が昨日18時にvanilla skyでスケジュールが出ていたことを調べ上げる。最初起きていた俺と村野で歓喜するが、席が埋まっていることで絶望の淵に落ちる。高低差で耳キーンなった。もう上がっては来れない深さだ。昨夜、村野が細井に確認を頼んだけど、細井は後でみると言ってみなかったらしい。村野が何か物言いたげだったが、衝突を避け堪えてるのを肌で感じた。そう、確認しなかったみんな悪い。俺と村野は4月頭くらいから毎日確認していたのに、昨夜だけ確認できていなかった運の悪さを憎んだ。

しかし、ここまで朝6時。昨日旅行ではあるまじき昼寝を4時間くらいしたから皆がすっきりと起きている。カズベキにいても大雪で何もできないとういことで、今後の予定計画は後回しでとりあえずトビリシに帰ることを決断。残り一泊予定だった宿を後にする。目の前でマリオカート(マルシュルートカのこと)を逃して、出発まで1時間待機。村野がジョジイヌに触れていて強さを感じた。マリオカートに何とか乗れた。一緒に乗ったツナギの服を着たロシア人赤ちゃんの可愛さがレベチすぎた。朝決まらなかった今後の予定を車内で話し合う。往復18時間かけてウシュグリに行く民とムツヘタ・ゴリ(岩タイプの自然)・Tbilisiを観光する民。揺れているのは俺と島田がウシュグリに行くかどうかだ。正直ジョージアには大自然を見に来たから行きたいという反面、16時間にビビっていた。島田も気持ちは同じだった。『迷ったときは「どっちが楽しいか」で選びなさい。by 細井シャロン』の言葉を聞くも、決断できず一旦寝ようとなる。目が覚めたらトビリシに着いていた。

降車。宇宙兄弟を知っているが忘れていたあの名言。細井シャロンの言葉が頭から離れない。気がついたら、行っちゃわね?と島田に言っていた。やはり最後はりっくんの決断なんだよね。何が起きても後悔しない選択ができた気がした。そして、アツい漢島田はのってくれた。細井村野に一旦Wi-Fiを渡し通信手段の確保等をしておいてもらう。その間にディドゥブバスターミナルでお得意の交通手段声かけ探し。トビリシからカズベキへの乗合バスで仲良くなった英語喋れる兄ちゃんが覚えててくれてて、聞く。マリカがメスティアに行く中間地点のクタイシ行きが、20分後くらいに出るらしいことがわかる。ちなみに、直行便はないらしい。タイミングよくて、ノッてきた(大フラグ)。少し待っててとドライバーに言い、2人にWi-Fiを渡している場所に戻るといない。15分くらい探し回りやっと見つけたが、キレそうだった。後日聞くと2人も探していたらしい。てめえらWi-Fi1つしかないのに動くんじゃあないよ。時間がないので、パンと水を1秒買い。マリカ乗車し、移動スタート。この時のメスティア到着予想は20時。

最初はぶっ飛ばしてくれてて、時間が早まりそうと思いきや、運転手がめちゃ休憩する。普通にみんな飯とか買ったり、各々過ごしている。斜め前のロシア人若ママは可愛かった。子供も可愛かった。若ママは寝ている子供を起こさないように、知らないおばさんに預けてパンを買いに行っているところをみて、東京で凍りついていたこころが太陽に照らされた。subtitle。そこら辺から2人とも寝てしまいクタイシ周辺で目覚めると30分くらい予定より遅れていた。そして、俺らはバスの終点がクタイシだと思い込み到着場所を調べていないことに気づく。油断した。急いで調べ始めている中、バスステーションらしきところで降車する。人がたくさん降りたが一旦パスする選択をする。これが判断ミスで、その場所が正解だったんだよん。少し後に調べて気づき何とか気づいたところでおろしてもらうも、徒歩30分の距離。廃車だらけの街に降ろされる。タクシーは一回も来ずフルで歩く。おそらく日本人初踏破の道。この時点で、予定より1時間オーバー(いい感じにフラグちょい回収)。マックでトイレに行き、バスステーションで直ヒアリング。メスティアという単語のみを発し、何とかメスティアに行くためのズグディティ行きのバスが見つかる。しれっと乗り換えが一つ増えたし、金なんて聞いている余裕もなく乗車。

ズグディティへ出発。まあ一安心。車内でロシア人大男と少し仲良くなるが英語話せないらしく身振りで会話する。その人のおばあちゃんの携帯が切れていたらしく、島田がモバイルバッテリーを貸してたが、しっかりフル充電取られて笑った。島田が大男に出身を聞くが伝わらず、行き先が同じメスティアということが分かった。思っても見ない収穫を得た。2人でこの人について行けばなんとかなりそうだねと話す(フラグの土留)。島田は反省を活かしてズグディティのバス停を調べる。到着。窓から見た感じ、乗り換えのバスもありそう。ロシア人が先に外に出て何か交渉しているが、寝る身振りとトゥモローというワードで今日はメスティア便が終わってしまったことが判明し絶望(立派なフラグはもはや抜けない)。うまく行かなすぎる。ロシア人も想定外らしく両親と共にズグディティで泊まるそう。明日のズグディティ発のマリカは7時発らしい。メスティアまでは3-4時間かかるし、宿も取っているのでメスティアに今日中に行かねば。雨も降ってきたし最高になってきた。正直ぼられ覚悟で現地タクシーメンに直ヒアリング。おっちゃんに話しかけると200ラリでいけるそうだが、20時なこともありいける人がいないっぽい。とりま、160ラリで値段交渉するが無理といわれる。ピンチなので粘れる余地もない。そこに若者BM乗りがくる。おっちゃんが話してくれて、言ってくれるそう。スマホで何ラリか打ってもらうと、220ラリと打つ。断られたらオワリなので乗り込む。高いがもうしゃーない。

20時ズグディティ発。メスティア到着予定時刻で笑った。BMなので乗り心地はすばら。無愛想メンかと思ったが、翻訳アプリでコミュニケーションを結構取ってくるタイプ。乗ってすぐにガソリンを入れます、とわざわざ報告してくる。ジョージア人を信じられなくなっている俺らはガソリン代を追加で取られるかと緊張したが大丈夫だった。その後、コンビニに寄る。飲み物いるかと聞かれるが金取られそうだったので断るが、2人分水を奢ってくれた。少し気が緩み優しい人なのではと思う(もうフラグはいっぱいよ)。0時着らしく宿の人に謝罪して連絡する。コンビニを出るや否や、携帯でprotect you的な言葉を見せてきて連れ去られることを連想するが、レッツゴーという文に打ち替えたのでほっとする。最初からそう言え。夕日がとても綺麗だった。途中絶景スポットとかではない真っ暗闇の道路で降ろされたりしながら、2人とも寝るのはやばいよねってことでまず俺は3時間寝る。島田は1時間。ちなみに、島田が寝てる間も寝ちゃってた。ごめす。メスティアに近づいたあたりで目が覚めると1時半着予定となっており、宿の人からのブチギレを覚悟して再度謝罪メッセージ。舗装がオワってるのと、車を大切にしてるが故の激丁寧運転が遅延の原因。段差を思いっきり超えたときは舌打ちしたり、一旦降りて車を確認してたっぽい。突然、真っ暗なところ急に停まる。島田は宿はもう少し先と言うと何か文字を打ち始める(ぼられフラグ確変)。追加料金をくれと言い始める、最初40ラリと言ってきたが渋がるとどんくらいまでなら払えるか聞かれたので20ラリで決。もっと攻めれたがここで下ろされたら死ぬし、疲れ切っている。

宿付近に着。最後、ドライバーが警察に掛け合ってくれてホテルの場所を聞いたりしてくれてたのでいいやつには違いないし、240ラリとられたけど深夜までありがとうと言う気持ちの方が強かった。最後、握手して別れる。メスティアの夜の街は真っ暗闇。全然普通にブチギレを覚悟のさしてホテルへ向かうが宿人がいなくて焦る。少し探しているとお母さんが出てきた。怒りの感情は全く感じられない。何故だ。もはやキレてくれよと思いながら、謝罪と感謝をし入室。とてつもなく優しい人だった。クソモンキーメンを受け入れてくれてありがとう。宿は停電してる故に電気もWi-Fiも無いらしいが、無事に着いたことにホッとした俺らはペンライトの光を頼りにシャワーを浴びて2時ごろ泥のように眠る。

明日は今日の選択が報われることを祈る。今日は旅行ではなかった。記憶に刻まれた旅すぎる1日だった。

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