見出し画像

小説「夏のかけら」は恋愛小説の形であるけれど、もうひとつの隠れたモチーフが主軸になっています。(第二回)

それは「離婚後の単独親権制の弊害がもたらす問題」です。キーワードは、「共同親権・共同監護」です。

 達也の一番苦しい時期に寄り添い、親身に話を聴いてくれたのは、虎太郎だけだった。
 千尋を失った当時、達也の理性は完全に麻痺(まひ)していた。千尋のことを考えると胸が熱くなり、とめどなく感情が高揚して、体が震えてくる。波のように押し寄せてくる激情が、達也を苦しめた。
 胸にたまる思いを吐き出さないと、苦しくて仕方がなかった。そんな達也の姿を見ていた虎太郎は、店の暇な時間帯、あるいは閉店から朝方まで、達也の話に耳を傾けてくれた。
出典: 電子書籍・小説「夏のかけら」

よだかれん氏のツイートに対して、私の返信です。

れいわ新選組代表の山本太郎です。

共同親権問題で、身の危険を感じているすべての被害者の皆さん。
私たちれいわ新選組は、共同親権には反対です。
不安を感じている皆さんに寄り添うことをお約束いたします。

「親権」と「面会交流権」は別の権利であり、
共同親権になっても、面会交流の問題が解決する訳ではない、ということを
共同親権を求める人たちに理解していただく必要があります。

子どもと会う面会交流は、子どもの福祉を第一に考えて決められるものであり、単独親権か共同親権に関わらず、子どもの利益にかなうなら、子どもに会うことができるのです。

面会交流ができない原因は、
裁判所が『別居親との面会をすれば、暴力の恐れがある、子ども自身が嫌がっているなど、別居親に会わせることが子どもの利益を害する』と判断したり、「家裁調査官が多忙を極める状況で調査が満足になされないこと」などであって、親権の有無が原因ではありません。

現在の裁判所では、慢性的に人の手が足りておらず、未だにDV等に対する理解が進んでいないため、現状のため共同親権を導入してしまえば、裁判所がDVを見抜けないまま被害が永続化してしまうケースがたくさん出てくるでしょう。
現在、DV被害者に対して別居命令などの公的に救済する制度がないため、
被害者は、自らその環境から逃げ出し別居を実現しなければ、離婚までたどり着けない。
仕方なく子どもを抱えて家を出て行く理由は制度の不備にあるのです。

DV被害者の状況の改善や、家裁の調査員の増員や教育等の改善を行い、現在の面会交流をどうやって充実させていくのかを考えるのが先決であると考えます。

DV被害に苦しむ方や、一番の被害者である子ども福祉を最優先することを国を挙げて実現していくことが、最も必要なことです。
私たちれいわ新選組は共同親権に反対します。
以上

出典: 2020年12月3日院内集会メッセージ

2020年12月3日院内集会メッセージを読んで、感じたことを書いていこうと思います。

1.共同親権問題で、身の危険を感じているすべての被害者の皆さん。
私たちれいわ新選組は、共同親権には反対です。
不安を感じている皆さんに寄り添うことをお約束いたします。

■冒頭の文章は、DV被害者の方々に向けてメッセージを送っているようですね。そしてこの問題の本質に対して、片手落ち思考に陥っているような文章が続きます。公の文章である限り、できるだけ俯瞰した視点で語って頂きたかったと思い残念です。そういう意味では、松川るい氏のニュース記事の引用文の方が、はるかに俯瞰した視点で語られていますね。

-かた‐ておち【片手落ち】[名・形動配慮注意一方にだけかたより判断などの不公平なこと。また、そのさま。-

次回も、この問題について掘り下げた記事を書いていきたいと思います。
興味のある方は読んでみてくださいね。

切なくなるような、ロマンスが滲んでいる感覚を呼び覚ますような物語。そんな恋愛小説のかたちを描いてゆきたいと考えています。応援していただければ幸いです。よろしくお願い致します。


サポートして頂ければ幸いです。よろしくお願い致します。