見出し画像

小説 『グッド・バイ』読後感【読書日記】

画像1

グッド・バイ (新潮文庫) 文庫–太宰 治 (著)

小説『グッド・バイ』を久しぶりに再読しました。美的印象を与えるような素敵な装幀で、再読してみる気持ちが湧いたのです。

読み通すことが出来たのは、文体が秀逸だったからだと思います。書籍の内容はすっかり忘れていましたが、新鮮な風味があって面白く読みました。没後71年が経った現在でも、人気があることがうなずける小説です。

本書は戦後の数年間に短編連作として書かれたものですが、太宰治の自死によって未完のまま絶筆になった作品です。

この作品が三十代に書かれたことを思うと、現在の三十代とは感覚が違うことがわかります。太宰治の評価は多分に分かれますが、その時代に、文士として真摯に創作に向き合った姿勢が感じられました。

太宰治の名言で一番に浮かぶのは、『生まれてきて、ごめんなさい』という文言ですね。

『人間失格』を書き始める前の1948年(昭和23年)3月初め、朝日新聞東京本社の学芸部長末常卓郎は三鷹の太宰の仕事場を訪れ、連載小説を書くことを依頼する。なお『グッド・バイ』は依頼を受けて初めて構想されたものではなく、すでに太宰の中で練られていたものであった。

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

いつもnoteを読んでいただき、ありがとうございます。これからも、よろしくお願い致します。


サポートして頂ければ幸いです。よろしくお願い致します。