映画「オッペンハイマー」感想文
最初から終始サスペンス調の緊張感ある演出と展開で、180分の長尺だがあっという間で目が離せなかった。米国で初めての原子爆弾の開発リーダーとなった天才科学者の、前半は科学への探究心ばかりでの率先した研究開発の過程と(リーダーだから人事面が多い)、それからの実際に戦争で使うという事態が近づきさらに使用された時の、倫理についても意識せざるを得なくなってくる葛藤・心理を克明に描くことに成功していて、逆に言えば単純に戦争や核兵器反対もしくは米国映画だから正当化の政治的映画でも無い脚本