ベタの散文詩

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ノート

ベタとご主人様とウラシマ効果のfuture

ご主人様がこっちを見てると嬉しくて
ご主人様に美しいヒレを披露してみせるの

きれいなヒレをもつサカナは私許せない
ご主人様が嬉しそうに私の水槽に他のサカナを入れる神経が

わからないわ

だから私、こっそりと

ご主人様が見てないうちに、水槽の
私より派手なヒレを持つサカナ達を追いかけまわして

疲れさせて

つっついて

殺って

全滅させて

自分だけの水槽にしちゃうの、そうしないと気が済ま

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鳥さん、かわいい鳥さん(モンポウ)

昔から猫を飼っていたから、かわいい小鳥を飼うのは憧れだった。

東京で一人暮らしを始めたから、チャンスだと思っていた。

そんな矢先の頃…

その子は大人になりかけた年頃に、見えた

道端で、怪我でもしたのかうずくまって飛べなくなっていたから

もう、あたし飛べなくなっちゃったの…

って言ってるような目で見つめられたから

私、彼女を持ち帰った

うちは都会のど真ん中
コンクリートに囲まれて申し

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ぞわっ!
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いつもそう

ケーキを買っていった。

ショートケーキが2つにチョコレートケーキ、レアチーズケーキが1つ。私はレアチーズケーキがお目当てで、次点はチョコレートケーキだ。

鍵は空いていた。

今日は夏日だというのに実家はひんやりしている。いつもそう。

老いた母は少し前に半身不随になり、情けない表情をしながらも嬉しそうで、今にも泣きそうな顔をしている。

引退した父は相変わらず不器用に、今までやったことのなかっ

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