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ベタの散文詩

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楽しい哀しい ベタの小品集 他のも見てね。 散文詩、自由詩、ポエム、エッセイ?ジャンルは正直よく分かりませんが…。フィクションとノンフィクションのはざま、プランク時間以下に目覚め… もっと読む
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#自伝

(詩)悪魔の病(786文字)

どうか君が怖い夢を見ませんように 神さまからの啓示を見落としませんように 君の優しい気持ちを素直に受け取られますように 君が出かける日は晴れますように おみくじはせめて良いことが書いてありますように 君の一挙手一投足を見ていたいの 君の全ての言葉を聞き取りたい、聞いていたい 君の声を聞かせて 君の電話のもしもしは、「もしもしぃ?↑」ってほんの少し語尾が伸びて上ずるの、好き。 今どきスマホでもしもしもないけど。 君は変わらないね 冬はもちろん夏でもオリオン座を見ている気がす

幼い頃 実家で寝かされながら じっと外の音を聞いていた感じ

幼い頃 私は体がそんなに強くなかったのか 冬は冷え込む地方の実家に行きつくと まず疲れすぎてるので まず布団をひいて寝かされる、が常でした まだお外は昼下がり 薄暗い和室の真ん中で じっと天井を見つめていて じっと外の音を聞いていて ただしんみりとしたこころもちで 外で遊ぶ兄達の声 狭い路地を通る車の音 玄関のピンポンの音がして 大好きなお母さんかお父さんが出る音 階下でわめいている妹の声