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ここ飛び降りたら死ねるよね

私、小学校高学年で市内なのに引っ越して転校させられたんだけど

その通学路に

複数の線路をまたぐ大きな青い陸橋があって

小学生の頃は私小さくてひ弱だったから

一生懸命登って降りるの、毎日大変だったのだけど

毎日懸命に登って降りて、通学してました

そのてっぺんから周りを見渡すと

その先は2つの学校(小学校、中学校)と2つのグラウンド、2つのサブグラウンドと

緑に包まれた大きな古墳があって

それらの学校の間のまっすぐな大きな通りの奥は大きな川のある土手なので

広い視界に水色の空が広がって

さわやかな風が気持ちよくて

大好きな場所でした

ところがある晩に近所のおばさんがその陸橋の下で自殺して

その噂は町中に一気に広がったものだったから

その陸橋のイメージはガラリと変わって

小学生の子らはみんなビクビク

死の陸橋となって恐ろしいものとしてそびえ立ったのでした

私にももちろんその影響はあったけど

ある日体調不良で遅刻して

独りでビクビクしながら一生懸命にその青い陸橋を登って

何を思ったか、そのてっぺんから周りを見渡すと

広い視界に水色の空が広がって

さわやかな風が気持ちよくて

ふと、下を見下ろすと

その高さに驚いて

ここ飛び降りたら死ねるよね

て私思って

死んだらどうなるんだろう?

て私思って

死んだら私はいなくなる

て私思って

そしたら私にとって世界はいなくなる

て私思って

それならばいずれ死ぬのと、今死ぬのと何が違うんだろう?

て私思って

それなら死んじゃってもいいかな

て私思って

何を思ったか、私そこよじ登って

えいって

飛び降りたのです

迅速果断、猪突猛進は今もそうw

幸いこうして生きてる訳だけど

幸い大けがはせず

助けが来るまで体がしびれて動けなかっただけで

親に泣かれて先生に泣かれて心配かけたけど

私その時は何にも感じなくて

ただちょっと残念だった気持ちだけは覚えてる。

私、小学校高学年から中学校でまた引っ越すまで

その通学路にあった大きな青い陸橋のてっぺんに登るたび

周りを見渡して

広い視界に水色の空が広がって

さわやかな風が気持ちよくて

ふと、下を見下ろすと

もう高いとは思わなかったけど

私思った

毎日この大きな青い陸橋を一生懸命に登って降りたように

天然な私のために泣いてくれたパパ、ママと先生のためにも

これからもたくさんの大きな陸橋を登って降りたりするだろうけど

毎日一生懸命生きてみようかなって

死ぬのはいつでもできるから

生きてる限り、一生懸命生きてみようかなって

私思った

ここ飛び降りたら死ねるよね

それはいまじゃないよね

って…


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楽しい哀しいベタの小品集 代表作は「メリーバッドエンドアンドリドル」に集めてます

オープンマイハート!
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ベタ シャーデンフロイデ

私は熱帯魚ベタ、美しいヒレはご主人様のためだけにあるの。他の大きなヒレのある魚は許せない、ここは私だけのアクアリウム。代表作はマガジン「メリーバッドエンドアンドリドル」に。お気に入りは「VeryBest」「特別好き」に。都内でプロデューサーや管理などしてます。

ベタの散文詩

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コメント3件

ぜんぜんレベルが違いますが、あることを思い出しました。
小さな頃、忍者漫画を読んでいて、皮膚が硬くなって刀を寄せ付けない忍者が登場してきて、自分で言えばここかなと思って、かかとを傷つけたことを。
な、何を言いたいのか、何を感じたいのかぜんぜん分からないw まあそういう設定は熱いですよね…それは分かりますw
先ほど、書き忘れました。
この度はフォローありがとうございます。
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