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森美術館「塩田千春展:魂がふるえる」

鑑賞してきました。
ベルリンを拠点に活動している彼女の大型インスタレーションの再現やパフォーマンスアート作品の写真やビデオでの紹介。
「魂がふるえる」瞬間の感覚や対象イメージを再現したっぽい。いや内容の説明は端的でも多量でも誤解を生みがちなものだからやめておこう各自観に行くか調べてください。

現代美術を何年も何年も追ってるけど、未だに正しい見方が分からない。ほとんどが「主張+作品」とセットで制作されるが、その主張にこのデザインは「絶対にそれでないとならない」ものなのだろうか、という点がいつも気になってしまう。また、社会的・政治的イデオロギーが強い主張の場合、その主張自体が陳腐なものと感じることが多く、白けてしまう。いや、私は政治家を評価したいのでは無いのにだ。

ところがそれらが完璧に合致し、イデオロギーも凄まじくシャープで戦慄を覚えさせてくれる作家――作品も、誰とは言わないがまれに見てきた。そういうものと再開したいから、果てしなく期待して、それで近所で開催している展覧会は全て観に行っている現状である。しんどい。ボソッ

さて塩田千春展は多くがカメラ撮影可能であった。そしてインスタ投稿を特に推奨されてた。
だとすれば、芸術家も「インスタ映え」する作品作りも意識したりするのだろうか。

会場は案の定カメラでうまい写真を取るぞ!という熱気でむんむんしており、ファインダー(もしくはスマホ画面)越しでなく目で見て鑑賞している方は何割いただろうか…。

そんなことばかりが気になった、というのが本展覧会への感想まとめ、としておく。

楽しい哀しいベタの小品集 代表作は「メリーバッドエンドアンドリドル」に集めてます