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「ホップステップだうん!」 Vol.174

今号の内容
・巻頭写真 「グッズチーム」 江連麻紀
・続「技法以前」148 向谷地生良「対話の泉」
・ 伊藤知之の「スローに全力疾走」 第97回
当事者研究実践講座 in町田「Let’s べてるな家族会議」
・「生活という自己対処」 宮西勝子
・福祉職のための<経営学> 036 向谷地宣明 第二の「カスタマー(顧客)」
・ぱぴぷぺぽ通信 すずきゆうこ 「偶然」


グッズチーム

グッズチームでは、べてるのTシャツをはじめ、トレーナー、エプロン、さをり織り等、べてるのオリジナルグッズの企画・制作・販売を行っています。

毎週金曜日に行われるグッズミーティングでは様々なアイディアが生まれます。
この写真はさをり織りの名手、久保田さんの差し入れの大判焼きを食べながらミーティングしました。

最近の苦労をグッズチームの小川さんに伺ったところ、
「メンバーが手術や入院で大変!でも、ミーティングで笑ってしゃべったらどうにかなるんだわー!」と笑いながら教えてくれました。
小川さんはべてるまつりでは病気三兄弟の刺繍が入ったTシャツを販売されるそうです。

(写真/文 江連麻紀)

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続「技法以前」148 向谷地生良

「対話の泉」

先日、NHK-Eテレ「バリバラ(バリアフリー・バラエティー)」で、「幻聴さんと結婚したい」という統合失調症を持つ長野在住の一人の女性「仮名:森のくまさん(以下、くまさん)」が登場し、北海道浦河にあるべてるを訪ねるという番組が放送され反響を呼んでいます。

子供のころから人間関係を上手く築くことが難しくて、孤立傾向にあった小学生の時に、一人の“幻聴さん”が話し相手として初めて現れたのをきっかけに、いまはたくさんの幻聴さん、しかも“イケメン幻聴さん”が“現実界”の人のつながりに代わってくまさんを支えていました。くまさんは、その「イケメン幻聴さんと結婚したい」とNHKに相談、実現したのが「べてるに相談に行こう」という企画でした。そこは、ベてるです。“幻聴界”に通じた“専門家”であるあさみさん、みちえさんというエキスパートがいます。くまさんは、当事者研究や二人を交えた女子会に参加することで、はじめて自分が生きる世界が認められという経験をしました。

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