見出し画像

集中力がない子どもの6つの要素と対応法その2 〜学習環境の重要性〜

 こんにちは!子どもと共に未来を育む 共育コンサルタントの金澤です。


 今日は、集中できない子どもシリーズの第2弾をお届けします!

 これまでの内容をざっくりおさらいすると、「集中力がない」というのは本当ですか?と疑ってかかってみましょう、という話が最初でした。

 で、「勉強していると集中できない」といういわば【場面限定】だとしたら、苦手意識と上手に向き合う必要がある、ということも取り上げました。


 今日は、学習環境の重要性と、他に二つの要素を解説していきます!


勉強に集中できる環境を作れていない

 よく保護者に聞かれる質問として、「うちの子はリビングで勉強しているんですが、それはいいですか?」というものがあります。結論としては、本人がそれで集中できているなら大丈夫です。

 リビングで勉強することにはメリットとデメリットがあり、その子の性格や成熟度合いによってどちらが勝るか変わってきます

 メリットとしては、「他人の目がある」「適度に騒音がある」「リラックスできる」ことで集中が増すと言えます。逆にデメリットは、「誘惑が多い」「騒音がある」「切り替えが難しい」ことによって、効率が下がるというもの。

 見てお分かりになる方もいるかと思いますが、結局は人によって違うのでどうなるかわからないのです。音があることが気になる子もいれば、集中できる子もいるということ。

 実際に論文を探してみると、効果があるとするものもあれば、効果が出ないとするものもあります。ただリビングで勉強すればいいというものではありません。

 ですから、もしリビングと自分の部屋で選ぶことができるならば、両方一週間ずつ試してみて、どちらの方が自分にとってより集中しやすいか確認してみるといいでしょう。もし部屋がない場合は、「音は気になるか」「視線は気になるか」「周りに置いてあるものは気になるか」「灯りは気になるか」など、しっかり話をしながらどういう環境が勉強しやすいかを親子で話し合ってみてください。

 良かれと思ってやっていることが、本人にとってあまり嬉しくないことだった、なんてことにならないようにしましょう!

画像1

勉強以外に関心(心配)の強いことがある

 恋愛をすると他のことが手につかなくなる、という話はよく聞きますよね。四六時中好きな人のことを考えるわけですから、他のことを頭に入れようとしてもなかなか入らなくなってしまうのは当然と言えます。

 勉強でもそうです。環境も大丈夫、別に苦手意識があるわけでもない、でも何か集中できないというときは、他の関心ごとや心配ごとがないかどうかを確認してみてください。

 私の経験だと、最近調子が悪いね、と塾で声をかけたところ、「家で両親がうまくいっていない」とか、「学校で友人とトラブルがある」「実は他のことにハマっていて睡眠不足」などのケースがありました。一言で言えば勉強どころではない、ということですね。(もちろん恋愛もありました)

 勉強そのものに原因がない場合もありますから、幅広くその子の状況に興味を持っていくといいと思います。

本人が集中力に関して自覚がなく、状況に気づいていない

 そして最後に、「自分では集中できていないということに気づいていない」ケース。これが一番手がかかるケースで、自分はちゃんと勉強しているつもりなのに、全然結果に結びつかないようなことが起きます。

 これを解消するためには、本人が勉強をしている横に張り付く必要があります。最初は特に口を出さずにじっとみていて、集中できていなさそうなそぶりがあったらメモを取っておく。一区切りついたらその事実を伝え、「自分でそういう風になってたって言われて思い出せる?」と聞いてみます。

 そこで気づくなら話は早くて、そのパターンになったと思ったら気分転換をしたり気を取り直したりすればOKです。

 もしそれでも「そんな風になってましたか?」と無自覚な場合は、もう一度横で勉強している様子を見ながら、今度は集中できていないそぶりが見えた時に「それだよ」と指摘してあげます。その瞬間に指摘されることによって、本人はその状態が集中を欠いている状態だと気づき、修正に向けた第一歩を踏むことができます。


 以上のように、一言で「勉強に対して集中力が持たない」といっても、その大元にはいろんな可能性があります。ぜひその子のことをたくさん知ったり観察したりして、もっとも力を発揮できる勉強の仕方や環境の作り方を見つけていってください!


 学びになった〜という方、記事の下にあるハートマークを押して「スキ」していただけたら嬉しいです!


でもなかなか時間を取れない・・・という方に、私が「プレミアム家庭教師」として関わります!ご興味のある方はぜひホームページから↓


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?