感情的

感情的にならずに済む3つの秘訣(保護者向け)

 こんにちは!子どもと共に未来を育む 共育コンサルタントの金澤です。

 親子で話をするときって、ついつい感情的になってしまうことが多いですよね。親は子どもが言うことや態度にイラっとして、子どもはわかっていることを指摘されてイラっとして・・・お互い冷静になるとまずかった、もっとちゃんと話せばよかった、と自己嫌悪。このサイクルを繰り返してしまいます。

 感情的になるといい話し合いができませんよね。どうすればいいですか、というご相談を何度も今まで受けてきました。そこで今日は、そんな「イライラサイクル」から抜け出すための保護者向けのポイントを3つお伝えしていきます。

 今日からでも始められるヒント満載ですので、最後まで読んでいただければ何か新しい展開が生み出せるかもしれませんよ!

親子二人三脚

子どもを友人だと思って話を聞く

 一番効果が高いが、なかなか難しいこと。それが「子どもを友人だと思って話を聞くこと」です。

 友人と話しているとイラっとしないのに、それが我が子だとイライラする、ということありませんか?(あるいは友人だとイラっとして、我が子だとブチ切れみたいな笑)

 これは、友人と我が子で自分のスタンスが違うことに原因があります。違う言い方でいうと、友人とは「横の関係」、我が子とは「縦の関係」になっているということです。

 横の関係とは、文字通りその人の横にいて、同じ方向を向いて、一緒に・共にパートナーとして支援する関係性です。それに対して縦の関係とは、向かい合わせで自分と相手に上下関係があり、片方がもう一方に従う関係のことをいいます。どちらがいいかは時と場合によるので、横が善で縦が悪というわけではありません。

 親子関係というのは、よくこの「縦の関係」になります。親は、縦の関係にならざるを得ない(放っておかれたら死んでしまう)幼児のころからずっと面倒を見ているわけですし、それが良くないとは思いません。

 でも、徐々に子どもが大人になるにつれて自我が芽生えてくると、この縦の関係に反発するようになります。子どもにとって、プライバシーがある・プライドがある・自分で考えたい、という気持ちがあるのに、親に上から「こうしなさい」「これやらなきゃだめ」「いつになったらやるの」などと言われたら、イラっとするのは当然です。

 親としても、縦の関係になっていると「子どもは自分の常識の範囲内に入っている」と思い込んで接します。だからそこからはみ出るような行動や言動に対し、ついイラっとしてしまうのです。


 では、「横の関係」になるためにはどうすればいいか。ここにもいくつかポイントがあって、

・相手をひとりの大人として尊重すること

・相手の24時間を想像して、「知らないことの方が多い」ということに気づくこと

・相手が興味を持っていることに興味を持つこと

 などが大切になります。横の関係については別記事でも解説していますので、ぜひご覧ください。

参考記事:人間関係を円滑にする秘訣


イラっとしたときのルールを決めておく

 いくら心がけをしていたり、「今日は絶対感情的にならないぞ!」と決意していても、いざ目の前でふてくされた子どもを見ると、決意がどこかへ吹っ飛んでしまうことありますよね。いくら気をつけていても、感情は突然襲ってくるわけです。

 そこで、イラっとしてしまったとき用に、落ち着くための「ルール」を決めておくといいでしょう。

 人によって落ち着く方法は違います。水を飲む、目をつぶる、深呼吸をする、というわかりやすい方法もありますし、好きな音楽を思い浮かべる・とりあえず声を出して笑ってみる・ほっぺたをつねる・趣味のことを考える などなど、もうやり方はなんでもOKです。

 思いつかないという人は、緊張したときとか怒っているときとかに、自分の気持ちが少し落ち着くような方法やきっかけを思い出してみてください。一回でも昔できたことがあれば、それをヒントにしてコントロールできる可能性があります。

 感情的になるのは一瞬の出来事なので、あまりややこしい方法は取らないほうがいいでしょう(絵を描く とか)。とにかく「あ、イラっとしちゃった!」と自分が気づいた時にとっさにできることが効果大です。

 親がそうやって気持ちを切り替えられると、相手も「あれ?今日は怒らないぞ?」と思って、次の展開が普段と変わってくるはずです。


言いたいことを言ってスッキリする

 そして最後に、「言いたいことを我慢せずに言う」こと。え、言っちゃっていいの?と思うかもしれませんが、いいんです。はっきり言ってください。言わないでためてしまうことはイライラの元です。

 ただし!条件が三つだけあります。威圧的に言わない。皮肉的に言わない。否定的に言わない。この三つを守ってください。

 威圧的というのは、相手に言うことを聞かせようとして、つい上から押さえつけるようにしてしまうことです。声を大きくするとか、声を低めにするとか、ギッと睨みつけるとか、わざと怖い顔をするとか。せっかく感情をうまくコントロールできたのに、威圧的になっては相手が自分の想いを受け取ってくれません。

 皮肉的というのは、「あなたが好きなようにすればいいんじゃな〜い?」みたいな(文字にするの難しい・・・汗)、下の「いらすとや」の絵のような感じで言うことです。これも相手にとって気持ちのいいものではありません。

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 否定的というのは、「いつもお前集中してないからダメなんだぞ」とか、「テレビばかり見てるからできないんじゃない」というような、文末が否定で終わることです。こういう言葉を使っていると、会話が終わったときお互い嫌な気分になり、生産的ではなくなってしまいます。

 ぜひこの言葉を、「もっと気持ちの切り替えをすればできるようになるぞ」とか「テレビもいいけど時間を決めてメリハリつけようね」という前向きな言葉に変えてみてください

 そんなぬるい言い方じゃうちの子は聴かない!と思うかもしれませんが、数週間チャレンジしてみてください。ちょっとずつですが行動が変わってくるはずです。


 今回は、感情的にならずに済む秘訣、ということで三つのコツをご紹介しました。いっぺんに全てやらなくても、一つずつ・少しずつ始めていくことで子どもの変化を観察して、長い目で取り組んでみてください!

 学びになったようでしたら、「スキ」いただけたら嬉しいです!


 また、3月20日(金・祝)に、今回の「イライラしない」ことをテーマにした、理論と実践を学ぶセミナーを実施します。よろしければこちらもお越しください!




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