見出し画像

5.補助金申請完了! ~脳出血を患った旅行会社社長が一組限定宿をつくるまで

「電子申請完了しました」

PCのこの文字を見て、ふっと安堵感。
この瞬間の気持ちをずっと忘れないでいきたい。
多方面の人々にご協力をいただいた。
事業計画書の中に登場してもらった大塚夫妻を筆頭に、NPOの理事長さん、アクティビティ会社の社長さん、建築士のお二人、そして他のスタッフ、最終的にまとめ上げてくれた認定機関コンサルの皆様。

長い道のりだった。宿泊事業を思い立ってから1年余り。途中僕の病気という想定外の出来事で中断しながらも、良くここまでたどり着けたものだ。
ソロバンよりも夢を追いかける作業でモチベーションを上げていた。
けれども、事業計画には当然ながらソロバン部分も重要だ。
以前の僕はいないので、今の僕が必死に収支計画、資金繰りをシミュレーションする。
これらの計算作業が苦手な千春さんに説明し、手を動かしてもらうのがどんなに難しかったことか。
入力がチャカチャカできないので、利き手でない手で紙に書いて何度も説明。何枚も書くにつれだんだん字がデッカくなる。これが僕の表現スタイル。

これだけのことを説明するのが困難

そのうち頭がクタクタになり、ソファになだれ込んでしばらく休む。

この最終仕上げが一番キツかったことを思い出す。
けれども、やっと最終形ができてなんとか申請することができた。
これもすべて、皆のおかげだ。
この感謝の気持ちを忘れない。

なんだかもう、採択されたような気になっているが、それくらい晴れ晴れした気分だ。
これから採択結果の出る6月中旬まで、大事にこの事業計画を育てていこう。
そして、コロナ感染が落ち着いてきて、マンボウが全国解除された安心と、各国で渡航制限を続々解除してきている状況に、「海外旅行の春」を期待している。
今の懸念は、ウクライナ情勢だ。まさかの戦争状態になるとは。
これ以上犠牲者が増えないことを祈るばかりである。

画像1
1年前の伊豆高原で見た早咲きの桜

→6.へ続く