学習塾経営とは特殊な商売です。

いろんな点から挙げられますが、もっとも特殊性を帯びるのは、サービスを受ける人間（生徒）と対価を支払う人間（保護者）が別である、という点です。

ここの断絶はとても大きいです。

多くの保護者は塾でどんな授業が行われているのかを知りません。よく知らないけれど成績が伸びれば安心できます。成績不振ならば疑います。
つまりわたしの立場からすると、成績の変動のみで評価される世界なのです。

その宿命に対してこちらからグダグダ申し上げるのは不適当です。それを承知でこの職業を選択しているわけですので。

しかし、世の保護者へ「こういう見方もないですかね」とわたしの視点を配信することはひとつの道しるべとなるのではないか、と思います。

この業界に入って22年、自分の塾を作って11年、今も発見とフィードバックの毎日です。

以下、綴ってまいります。