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初めて推しが優勝した日

今日、M-1グランプリ2023が開催された。優勝は令和ロマン。本当におめでとう。

私はお笑いのこと知らなかったら文字通りの意味で死んでただろうなと思う時期があった人間で、お笑い芸人を本当に心の底から尊敬しているし、大好き程度ではないレベルでお笑いが大好き。お笑い芸人という職業を選んで苦しい生活をしてまで他人を笑わせようとしてくれる人たちみんなのことを大尊敬しているので、この芸人が1番好きというのはガチで決められないし、全員の努力が報われて欲しいと思っているのだけれど、ラジオを拝聴している芸人さんたちのことは他の方々と比べると一段と熱を込めて応援してしまう。

令和ロマンはstand.fmというアプリで『令和ロマンのご様子』というラジオ番組を持っていて、私はそれをいつからか聞いている。きっかけは忘れた。聞き始めたときにはすでに好きだった気がする。彼らの尊敬するところは、ただひたすらに頑張るのではなく、努力の方向をきっちり見定めてからたくさん努力するところだ。特にくるまはそういう性質を生まれ持った人なのだと思う。慶應受験の時、浪人の1年間で英語の辞書を超ハイパー辞書に仕上げて入試に持参したというエピソードがある。長文の問題で英語を一度全部日本語に訳して回答を作り、それをまた英語に戻して解答欄を埋めたそうだ。私はこのエピソードを知って、完全に心を掴まれた。一見変な方向に向かった全力の努力の末に合格してしまうなんて最高に面白いからだ。そして令和ロマンはこの受験の時と同じことをお笑いでもずっとしているのではないかと私は思っている。後から考えれば、効果的な対策をきちんと考えてきちんと努力するという、結果を出すために1番確実な方法を取っているように思えてしまうのだけど、それはそうなのだけど、進んでいる途中では「本当にこれが近道なの?」と疑ってしまうような道を全力疾走するのが令和ロマンなのだ。そしてくるまのおしゃべりと態度には、「確かに筋が通っているのかも」と人を妙に納得させるパワーがあるので、いつも私は付いていくしかなくなる。ケムはどう思っているんだろう。納得して付いていっているというか、どうなって結局は大丈夫と思っているから付いていっているのではないかな。やっぱりケムには金持ち特有の心の余裕があるんだろうなと想像している。

今回のM-1も、そんなたくさんの変に見える対策と全力疾走の結果優勝したのだと思う。変に見えない普通の対策もたくさんしただろうことは言うまでもないのだけどね。自分たちの予選の様子を振り返るってyoutube動画を初めて見た時は胆力えぐぅと思った。ダメージ受ける可能性があっても自分の実力を客観的にしっかり見るって絶対大事なことなんだけど、全然やりたくないことでもあるから。そしてその末のあの面白さ。「令和ロマンは頭がいい人たちだからネタが難しくてよく分からない」とかよく知らない人からほざかれたこともあっただろうけれど、あんな誰がどう見ても面白いネタ披露して、むちゃくちゃ会場沸かして、審査員からもしっかり評価されて、野田クリ流に言えば「分からせた」あの瞬間がとても感動的だった。とか言って、最初あのキラキラした舞台に登場しただけでも十分感動して泣いてたんだけどもね。はー、本当に初めてだったんだよ、応援してる人が優勝したのが。ずっと応援してた金属バットがラストイヤー終わっちゃって、もうM-1あんま楽しめないのかもって思ってたけど、全然そんなことなかったな。もちろん応援してた人たちが何組も落ちてしまって悲しい思いもあるけど、嬉し涙流せた今日はやっぱり最高だった。令和ロマンみたいに、ちゃんと努力する人になりたい、あと度胸がある人はやっぱりかっこいい。なんか明日からも生きていけそう。(令和ロマンファンの皆様、本当にやりましたね!嬉しい!冬のイェイ⛷️ですね!)

来年は全員がストレートで決勝進出して欲しいし、全員に優勝してほしいな。今年は、令和ロマン本当におめでとう。

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