眠い。頭がボーッとする。

その状態で書いているなにかはほぼ寝言だと思って聞いてもらいたい。

普段から自分でもなに言ってるかわかんないんだから。

 
最近、編集工学の松岡正剛

という人のYouTubeが面白くてよく観たりするんですが

これが絶妙に眠くなる。
いい意味で。つまんないんじゃなくてむしろ興味深いのですが聞き心地も好きなんです。

淡々と落ち着いたトーンで声質は低くでも渋くなりすぎず博識で雰囲気があってゆっくりとだけど情報量は厚みがある。そういう話し方なんです。…それが好きです。

 
私は自分の声や話し方をなにか録音装置や館内アナウンス的なもので客観的に聞く機会がある時毎回同じ感想を抱きます。

ねちゃっ としてんなぁ…

と。

 
少し高いんです。
上顎に貼り付いているような声をしてんな
って思います。そして口元が緩い。
なんかダラダラした喋りになってしまう。
唇の端と端に隙間があってそこからこぼれるように話をしている。

簡単に言うと頭が悪そうな話し方だなぁ

と感じるのです。

 
松岡さんは非常にインテリジェンスです。
実際にそうだし話してる内容もなんですが、私の乏しい知識と経験ですらそれを感じさせてくれる。そしてそれを感じるのがなによりもまず話し方なんです。
 
そういう話し方ってあるよなぁ…と思います。

なんて言うんでしょう。
文章的というか読解力を求められる言葉の使い方。

私はこの随筆を思い付きで何となく書いています。
構成も何もあったもんじゃありません。
人と喋る時も雰囲気とリズムで何とかしてます。
会話の9割が相槌で中身が無く無駄な発音しかしていないです。
ソロパートがあれば長く話しますがそれもリフティングでは無く1個しか無いお手玉を左右交互に動かしているだけ。

それと比べると
松岡さんは1ターンの言葉の量が多い。
もしくは密度が高い。
それでいて早口にならない。
さらに一人喋りの時「これは後で話しますが…」など即興で構成をしてる割合が高い。
あと逆に感情的な言い回しや抑揚や緩急が少ない。
それは人前で話すので意識しているのかもしれませんが。

とても文字的、数式的、情報処理的だと思います。

そりゃそうだ。編集工学なのだから。

ただ、こういう印象の喋り方ってそもそもあるんだ。ピンとこなかったらそれまでなのですが綾小路きみまろもこんな話し方してる。あと意外と蛭子能収。声質やキャラクターやシチュエーション、言ってる事に誤魔化されるけど同じ様な一定のペースで持論を語られるとなんか少し納得してしまう。あと同時に聞き流せちゃう。

松岡さんは話の中で「意味というのは文脈が凝縮された瞬間に転換が可能である」と言っています。

二項同体とも言う。

話の中に置ける意味、と
意味を伝えるためにする話、が

入り混じって

聞きながら寝ちゃう。

 
いやぁ私の頭の悪さがダダ漏れです。 
お経を聞いてる気持ちになるんです。
その中身の理解を体感した瞬間、開放されてしまう。

意味わかった瞬間意味なくなると言いますか

それがとても心地よいです。
 
 
あぁ眠い

 
あぁ〜眠い〜