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声に出すと現れる力

身体で感じることにフォーカスしたトラウマヒーリング、ソマティック・エクスペリエンス(SE)を開発したピーター・リヴァイン博士のワークショップに参加してきました。

SEセラピストだけでなく、音楽家や役者、ダンサーや各種セラピストなどを対象に、トラウマと世間の目をテーマにSEのテクニックを使って、どうパフォーマンスが変わるかのデモンストレーションを見た後に、グループ実習という形で進んだワークショップは、はじめこそ違和感を感じたものの(実際1割くらいの人が途中でいなくなった)、終わってみたらとても興味深いものでした。

習ったエクササイズのほとんどは、アプローチこそ異なるものの、コンセプトはヨガにとてもよく似ていて、こういう使い方もあるのかと発見。ヨガに抵抗のあるクライアントに、セルフケアの一環として紹介するのもアリかも。

そして思いのほか驚いたのが言葉を声に出したときのに現れる力。言霊というのは、どちらかといえばアファメーションやおまじない、験担ぎの要素が強いという印象があったのだけれど、まさかその力が言ったそばから発揮されるとは。

いわば邪気から自分を守ったりする時に使えるテクニック。両手を自分の周りにかざして、パーソナルスペース/他人との境界線を感じとることによって、保護膜的なものをまず認識した後に、「これが私の境界線。これが私のスペース」と呪文のように声に出して言うと、なんとその瞬間に、何かにしっかり守られているような感覚に覆われました。そうだな、チビマリオがスーパーキノコを手に入れて大きくなって無敵モードの時みたいな感覚。

人によってはこのスペースが誰も入ってこれない安全な場所という感じ方だったりしたみたいだけど、私の場合は「誰でもウェルカム、私のスペースに入ってきていいよ、でも私は私!」っていう感じでした。てか、私はどちらかというと本質的には自分の殻に閉じこもってるタイプ、でも対クライアントとなると相手にシンクロしすぎて自分との境界線が曖昧になる傾向にあると思っていたので、こんな感覚が出てきたことにまずびっくり。しかも、心を込めたり意識したりもせずにただただ声に出して言っただけなのに、というのが何とも面白かったです。恐るべし言霊パワー。

そんなわけで、外に出ようキャンペーンは今週も絶賛継続中。知らない自分に出会うたびニヤニヤしています。笑


#エッセイ #ソマティック #ヨガ #パーソナルスペース #トラウマ #セラピー #ヒーリング

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