余呉湖にワカサギ釣りをしに行った

余呉湖という琵琶湖の北側にある小さい湖にワカサギ釣りをしに行った。
釣りなんて、あんまりしたことがない、人生で3回目だ。前2回も一緒に行った人の釣竿を持たせてもらってやったくらいで、魚を釣ったことはない。
あ、子供の頃にボートに乗った記憶がある、それは父親関係の金持ちだったように思う。詳細は忘れたけど、なんか画が頭に浮かぶ。海とボートとなんか人。
そういや、別のことでなんか父親に連れられて、グループでどっか行った帰りに、スナックみたいな所に入ったことがあったな。暗めの照明で、赤い四角いふわふわの椅子とガラステーブルがあって、女性がいて化粧が派手めだったと思う、父親は私に、いつもこんなところへはけーへんねんで、と言ってた。そんなことはどうでもよくて、なんか気を遣って話しかけてきた人もいたように思うけど、それもなんか嫌で、子供が来るとこでもない感じで、居心地が悪くて、早く帰りたかったのを思い出す。今思うと、母親もたまに日曜とか私から離れたかったのもあるだろう、父親に預けられたんだな、その日は。父親との良い思い出はない。よく言えば教訓のようになってる。母親との思い出はいっぱいある楽しいのもしんどいのもある。子供の頃なんかは母親が子供にも楽しめることを選んでくれてたんだなと思う。
夫は職場のパイセンに連れられてたまに行くスナックがあって、横に座るマダムが自分の太ももの上に、小指がアレに触れる絶妙な位置に手を置くから、あの手は、なんなんだろうっていう話をしてて、いつも思い出して笑ってしまう。

ほんで、ワカサギ釣り。
漁場は6時から開くから、気合い入れて6時に着けるようにアラームは3時半にセットした。前日に準備をしていなかった。
アラームで目は開いたけど、まだ寝たい。このまま行かずに眠る選択も頭をよぎるくらい眠い。起きて準備する。一緒に寝てた猫が起きてきて絡んできた。
朝マックじゃない時間の朝のマクドに行って朝食をドライブスルー。
こんな時間に二人で起きて動いてることに奇跡を感じた。
湖岸道路は夜中に走ってるトラックが多いように思った。
人の眠っている時間に働いてる人。
先に着いている夫の同僚から連絡、大変なことが起きました。とのこと。
気になって電話すると、6時から開くはずが今日から8時からとのこと。
びっくりして笑いが止まらなかった。自分でもホームページで確認した時は6時からって書いてあったんだけど、そのホームページは多分行政のっぽくてリンクにある公式ホームページが漁場のものらしく、そこには今日から8時と書いてあった。
トラップだ。

余呉湖の朝焼け綺麗だったが、眠気に負けてこの後車で爆睡。

着いて、駐車場で仮眠。途中、漁場の人が来て、ごめんねぇ、8、9割がた釣れないから、ごめんねぇ、漁場は入れるけど、釣れないよー。という声が聞こえてきた。夫が対応してくれてヤンマーの帽子を被ったおじさんだったらしい。夫、ヤンマーの帽子が欲しくなる。
釣れないというのは事前に同僚の方が電話で聞いてくれてて前情報であった、なんでもこないだの大雪降った日に誰も来なくなって、ワカサギもその日以降ぱったり釣れなくなったとのこと。あと今年は気温が高いから釣れないらしい。
それでもここまで来たし釣りする。同じように開くのを待ってた人が1組いたけど、帰ってしまった。
赤虫ていう幼虫を買ってつけてた。赤虫は成長するとユスリカになるらしい。うじゃうじゃいて、うねうねしてて気持ち悪かったけど、生命。
すみませんが、お願いいたします。
椅子を忘れた。でも同僚の人たちが優しくて椅子を貸してくれた。
湖の上に作られた桟橋で釣った。寒かった、地上より水上の方が寒い。カイロ貼っといて良かった。今年はまだ暖かい方なのに通常時ならどんな装備ならいいのか。
風も強くなって、これから雨が降る予報。
前日に姉に借りたレインコートの上下を服の上から着てたからよかった。
テーラーメイドっていうゴルフブランドらしい。面白い格好になってしまっているが、野外活動に格好なんてどうでもいいのだ。
全く釣れない。
そして強めの雨が降ってきて、同僚の口笛の上手な子供が車に退散。
大人はそれでも釣竿を垂らして、さっきとは違う雨の景色を眺めていた。
余呉湖、綺麗な景色のところだった。観光地として汚染されていない感じがよかった。山あいだけどひらけてるところで、余呉駅も近くにあって、電車の通るのも良かった。どうかこのままワカサギだけのところであって欲しい。
雨が止んでも全く釣竿は何にも言わない。1組お客さんも来た。強者だ。
ここまで貸切状態だった。
また雨が強くなって、風も強くなって、退散することにした。
釣竿につけた赤虫たちはそのまま引き上がってきた。南無。

なんか絵になるところだった。

地図アプリで道の駅を検索したら15分くらい行った所にあったからとりあえずそこに向かった。文明。
道の駅で野菜や手ぬぐいを買う。ご飯を食べるところもあったんだけど、途中で気になった焼肉ラーメンの店があって、満場一致でそこに行く。
こういうところの店はイチかバチかなんだけど、今回は大当たりだった。
湖北ほくほく亭。とても良かった。ラーメンの種類も豊富で定食もあった。
とんかつラーメンやカレーラーメンがあって、醤油ラーメンとチャーハンのセットを頼んだけど、美味しかった。入った時はお客さんがいなかったんだけど、昼休憩の時間になったら常連さんがパラパラと入ってきてカウンターが埋まってて、どれも渋いおじちゃんばっかりだった。ずっと横向いてるおじいちゃん、良かったな。ラーメンを運んでくるおばあちゃんが慣れてるんだろうけど、こっちが不安になる感じの体の揺れ方をするのも良かった。
同僚らと別れて、近江今津駅前の喫茶店に行ってみることにした。
途中、マキノっていう道の駅に寄る。夫がマキノていう響きが気になったからだ。
道の駅にはその土地で育った野菜や、その土地の人が作った手作りの雑貨が売ってたりするんだけど、ここには絵本があって衝撃だった。マキノの昔話みたいな、独特の絵だった。自費出版。迷って結局買わなかったけど、
地元の絵本てないから、斬新だし良い。私も道の駅で絵本を売りたい。
米麹が売ってたから買った。今度味噌作りする用。

早朝、手前のセブンに寄った時にこの看板を見つけた

パロマ来た、近江今津は京都駅からも電車で1時間弱だからわざわざ来ないようなところだ。釣り中に気になって検索したら洋食が美味しそうな店だった。駅前に他にも良き店があるのをパロマの窓から見て知った。いい店だ。
ティーオーレを飲んで、りんごのケーキを食べた。途中で常連さんが入ってきて、鉄板で焼かれたハンバーグ定食出てきてた。美味しそうだった。
あ、湖北ほくほく亭では、もつ鍋セットを常連さんが頼んでた。それも気になる。
余呉湖にはまた行かねば。

家路。眠いながら運転して、運転交代したら寝てた。目が覚める直前に、あれここまだ駐車場だっけ?雨やんだかな?とか寝ぼけたことを思ったけど、目開けたらいつもの街並みだった。桟橋が揺れてて、その余韻が今もあって揺れてる感覚がある、海行った後とかのやつ。割とこの感覚は好みだ。
帰ってからこたつでこれを書いてる。横で夫が眠りこけている。お疲れちゃーん。

水仙、母も好きだった花が飾ってあって嬉しかった。ええ匂いやった。

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