見出し画像

FGOのCBC2024はフルコースだったか闇鍋だったか。【ネタバレあり】

『Fate/Grand Order』(以下『FGO』)の期間限定イベント『CBC2024 シャルルマーニュのモンジョワ・騎士道!』の最終更新が昨日行なわれた。
イベント恒例の高難易度クエストが追加され、今回の相手はオールスターキャストだった。
私は水着伊吹童子&レディ・アヴァロン&キャスターアルトリアという編成で挑み、厄介なシャルルマーニュとローランを優先的に倒すことを心がけつつ水着伊吹童子→レディ・アヴァロン→キャスターアルトリアの順番で宝具を回して危なげなくクリアすることができた。
フレンドからキャストリアを借りてW編成にして控えにアルターエゴの単体アタッカーを置いていればさらに盤石になるだろう。

ではこのイベントのストーリーの感想などを語っていこう。
ストーリーが本格的に動いたのは第六節からで、それまでは正直フォローのしようがないほど退屈な代物だった。
担当ライター特有の極寒のギャグパートが鳴りを潜めていたことだけが幸いだったと言えよう。

ストーリーの構成としては大きく分けて二本柱だった。
シラノシャルルマーニュドン・キホーテの「存在意義」を問うラインと、ブラダマンテロジェロ楊貴妃の恋愛要素強めライン。
アストルフォローランはシャルルマーニュ側で、エジソンは完全に裏方。

今回最も耳にした評判としては、「そのサーヴァントである意味が非常に希薄」というものだった。
だが最後まで読んでみればやはり、ドン・キホーテはこの物語との親和性の高さがズバ抜けていたし、シャルルマーニュは「カール大帝ではない」ことに大きな意味があった。
シャルルマーニュをメインに据えることが決定したことで必然的に十二勇士を出すことも確定したのだろうが、これまでトリックスターとして周囲を引っ掻き回してその存在感を残してきていたアストルフォが今までで一番地味だったのは最も意外な部分だった。
ローランも同じく存在感が薄かったが、ラストの退去する時にハイテンションでハイタッチを要求する彼の姿を見れば、トラオムでのあの悲劇がフラッシュバックして目頭が熱くなった人も多かろう。
ローランの今回の存在意義はある意味そこだけにあったと断言してしまっても過言ではないだろう。
十二勇士というには現状なんとも寂しい人数だが、いずれは円卓の騎士のように揃ってくるのだろうか。
なので冒頭のサーヴァントを活かしきれていないという声は第六節以降徐々に小さくなっていくこととなる。

もうひとつの主軸だったのがブラダマンテとロジェロの再会。
ついにですか。
とはいえ不完全な形ではあったので、これを今後への布石と見るか、それともこれにて一旦役割を終えたと見るべきか。
これは判断に迷いますね。
反響次第でいずれはメインとなるイベントがありつつのサーヴァントとしても実装されるのか。
私はブラダマンテが宝具5レベル100金フォウを入れるほどの推しなので心境複雑……ということは実はなく、推しが幸せならオッケーです!

うーん……。
そっちよりもはるかに謎だったのが楊貴妃の立ち位置なんだよなあ。
恋愛脳のサーヴァントなら他にもゴロゴロいるわけだし。
私はてっきり楊貴妃が「ツチノコサーヴァント」と呼ばれるほどに復刻されていないからここで採用しておいてのピックアップ2で来ると睨んでいたのだが、2024年3月14日現在まだ来ていない。
おっかしいなあ。
まだワンチャンあったりするのかなあ。
そういえばブラダマンテも復刻召喚が来ていない。
どっちか+エジソンのが来ると思ってエジソンをお迎えするつもりでずっと待機してたのに。

よく「このライターは中学生みたいな恋愛要素を入れないと書けない」などと言われているが、それ自体は別に構わない。
みんなも女性サーヴァントのかわいい照れ顔とか見たいでっしゃろ?
ただ今回「拙かったのでは」と思ったのは、これをCBCという舞台でやってしまったこと。
ブラダマンテとロジェロの物語はずっと期待されていたし、やって当たり前だった。
だが、それは果たしてここでやるべきことだったのか
CBCは『カルデア・ボーイズ・コレクション』の略だ。
そしてホワイトデーイベントだ。
男性ユーザーに比べて数の少ない女性ユーザーたちに向けてのせっかくの貴重なイベント。
もっと女性ユーザーたちを喜ばせる内容にしてあげて、ブラダマンテとロジェロの物語は別の機会にすればよかったのに。
なんならバレンタインにやればよかったのに。
確かにロジェロも「ボーイ」ではあるんだけども。
男性マスターの女装ぐらいではねえ。

このCBC2024を、色んなものが見られて楽しめた「フルコース」と捉える人たちもいれば、ひどくまとまりのない「闇鍋」のように感じた人たちもいたことだろう。
ぶっちゃけ好みの問題が大きく関わってくるが、私としてももっともっと「ホワイトデー」を意識すればよかったと思う。
ブラダマンテが報われたのはいいが、それによってイベントの余韻を全て持っていかれてあれだけのシラノの見せ場もすっかり霞んでしまった
シラノの特性上サーヴァントとしてあのままの姿で実装されるのはほぼ不可能に近いのかもしれないが、こうなったら彼にももう一度スポットライトを当ててあげたいものだ。
無理だろうなあ。
ペルセウスはバレンタインイベントでもあまり語らずいずれ実装する気満々な感じなのになあ。
某ゲーム&ウォッチみたくシルエットのままでもいいから低レアでフレンドポイント排出とかどうですか運営さん?

新規サーヴァントの追加がなかったからとはいえ、ここまで★5ガチャ礼装の完凸をフレンドがしていないのは記憶にない
セールスランキングにも如実にそれが現れることだろう。
運営はどうしてそうなったかを突き詰めるべきだ。
ガチャ(召喚)が回らないのは新規サーヴァントがいなかったからだけではなく、復刻されたサーヴァントたちをガチャを引くほど好きにさせられなかったからでもある。
性能だけでしかガチャ売上が上がらないのであればこの先の未来は暗い。
闇鍋ならぬただの闇だ。
「ホワイト」デーどころではない。
「今年はもうないものと思っていたのにあった!」とあれだけ発表時に盛り上がったものが早くもこのムード。
民衆の声に耳を傾けるのがそれこそ騎士道なのでは?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?