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クラリスさんの食いしん坊属性は後付けじゃない。

クラリスさんは兵庫県出身の166cmの20歳。
苗字はまだ判明していない。いつの日かそれが明らかになることはあるのだろうか。期待したい。
兵庫県出身なのは、神戸を筆頭に兵庫県は外国人の方々が多いからだとする説が有力。日本語がネイティブレベルで流暢だが、ご両親ともに外国人なのはまず間違いないだろう。
とはいえ兵庫県ということなので、いつかは彼女の関西弁も聞いてみたいものだ。
教会を立て直すためにアイドルになることを決意し、そのギャラのほとんどを募金に費やしている。
趣味が「ボランティア」となっているのは、「趣味程度しかしていない」ということではなく、現在の職業がアイドルであるからだ。謙遜謙遜。

さて、クラリスさんのパブリックイメージとは何だろうか。
1.「シスター
2.「糸目」(怒らせると怖く、それが見開かれる)
3.「食いしん坊
がベスト3だと思われるがいかがだろうか。
その中で急激にクローズアップされて定着したのが3番目の「食いしん坊」属性だ。
で、それが本当にどんどんプッシュされたもので、キャラクターの個性のテコ入れのために後付けされたものだと思われがちなのだが、実はそうでもなかったりする。

クラリスさんの食べ物ネタの始まりは、実に2013年11月30日の『シンデレラガールズ劇場』(モバイル版『アイドルマスターシンデレラガールズ』で連載されていた5コマ漫画)60話にまで遡る。
この回はクラリスさんの2回目の登場で、「食べ物を粗末にしてはいけませんよ」と大量の失敗作のクッキーを目の前にする藤居朋を諫める役どころだった。

めっ ですよ

ちなみに3回目の登場時も食べ物ネタで、ナターリアの創作バナナスシの試食係となっているのだが、前回登場時に朋をたしなめた手前(?)、大量の汗を流しつつも意地でも残すまいと笑顔で完食している。
まず自らが規範たらんとする見上げた心意気である。イイハナシダナー。

にこぉ・・


ところで食いしん坊クラリスさんにはその道のベストパートナーとでも呼ぶべき存在がいる。
それはトランセンドクールビューティーである高峯のあさんで、もうすっかり食ある所にこの2人あり、的な扱いとなっている。
もはや「346プロダクションの食のご意見番」であり、この2人が太鼓判を押せばその料理の価値が保証されるまである。
どちらもじっとしていれば女神様のような存在であるのにどうしてこうなった。いやそれがいいんですがね!逆に!
『スター・シスター・ウスター』という身も蓋もないタイトルの営業コミュや藤本里奈とヘレンを加えたカルテットユニット『バイブス・サバイブス』というつながりこそあれど、デュオユニットは未だ存在しないのが甚だ残念なのだが、2人の人気からして遠くない将来実現しそうな予感はある。

ドン!
ズズー

パッションで1人挙げるなら真鍋いつきで、「『シンデレラガールズ食いしん坊三銃士』を連れて来たよ」という場面があるならこの3人である可能性が高い(当社比)。

さて、クラリスさんの大食いエピソードとして紹介したいものが2つある。
1つ目は黒埼ちとせとの営業コミュ『フードファイターC&C』(2020年5月28日)で、「C」は言わずもがな「クラリス」と「ちとせ」の頭文字。シスターと吸血鬼コンビなのが面白い。
番組の企画で「スーパーミラクルデラックス定食」を食べることになった2人。少食のちとせは当然ギブアップするが、クラリスさんは番組の尺の都合上、空の皿と差し替えられて完食したことにされてしまう。
それに納得が行かなかった彼女は収録後に残った物を今度こそ完食しようとするがちとせには断られ、プロデューサーと食べることになるというエピソード。尺さえなければクラリスさんは余裕で完食できていたことが窺い知れる。
ちとせはこのコンビが気に入っているらしく、後に『デレぽ』でこのユニット(?)の名前をハッシュタグとして使用している。

次のエピソードは個人的に彼女の真骨頂と位置付けたいレベルのもので、2023年8月30日からの『アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ』(通称『デレステ』)のイベント、LIVEカーニバルのアナザーコミュ7話だ。
ライブ直前であるというのに昼食後に7段パンケーキを平らげたクラリスさんは「デザートにちょうどいい」とのたまう。
シスターであると同時にプロのアイドルである彼女が自己管理を怠るはずはなく、LIVEパフォーマンスやプロポーションには全く影響しないという自信の表れである。
ハイスペックな消化能力を備えていない者は大食漢である資格などないのだ。
いやはや、食欲、消化能力、健康美まで完璧であってこそのクラリスさんである。

そろそろ真面目に語りましょうか。
クラリスさんには元々食い道楽としての素質は十分にあったのだろう。
だが、彼女はシスターだ。
自分よりも他者を優先することが身に付いている。
自らは清貧を心がけ、他者に恵みを施す。それが日常だ。
彼女は倹約しているからこそ、贅沢をしないからこそ、食べ物のありがたさが身に沁みて分かる。
お金をかけなくとも美味しいものはいくらでもある。

彼女は美食家ではない。


食べ物のありがたみを知り、それに対しての最大限の感謝とともに最高に美味しくいただく。
それができるのはクラリスさんならではだ。

余談。
私はサイコミにて連載されている『アイドルマスター シンデレラガールズ After20』の先読みした感想をX(旧Twitter)にて作者の半二合先生に送るということを毎週しているのだが、先生は毎回それに実に丁寧に答えてくださる。
クラリスさんはその作品の準レギュラーポジションに当たるのだが、先日私が「クラリスさんならスピンオフの主役を張れるのでは」と言ったところ、先生から「『シスタークラリスの腹音書』とか?」との返信が。
膝を叩くとともに舌を巻いた。
「福音」「腹の音」がかかっていて、タイトルからしてすでにクラリスさんの腹ペコキャラぶりが伝わって来るではないか。
ちなみに私の方が考えていたのは『シスタークラリスのざんげごはん』なる代物で、毎回ボランティアなどに行った先々で食事に誘われたりお土産を渡されたクラリスさんが「主よ、お赦しください……!」と言いつつ頬張って終わる短編連作モノだ。
プロはさすがである。
もしかしてもしかすると、興が乗った先生がウサミンシリーズみたいに作品内スピンオフを描いてくださる日が来るかもしれない。
なにしろ以前私が「豆乳ベースカクテルのお話でぜひセクシー松本回を!」と要望したものを3年越しに実現してくださった先生なので。
クラリスP諸氏、私といっしょに楽しみにしていましょう。

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