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FGOコラボイベント『盈月剣風帖』クリア後雑感。【ネタバレあり】

昨日『Fate/Samurai Remnant』×『Fate/Grand Order』(以下『FGO』)期間限定コラボレーションイベント『盈月剣風帖』をオールクリアしたのでその感想などを述べていく。

このイベントのために慌てて駆け込みでサムライレムナントをクリアしておいたのだが、なんとも皮肉なことにこちらもクリア後の感想は同じく、「褒める所がパッと思い付かない」となってしまった。→参照
あの評判の高かった『Fate/Grand Order Arcade』とのコラボイベント『螺旋証明世界リリムハーロット ~喝采なき薔薇~』の時のシナリオライターを用意して多くのユーザーの期待値が爆上がりした結果がこれである。
世間の評判もほぼほぼ同じのようで、サムライレムナントがあまりにもアレだったせいで私の目が曇っていたのではなかったと分かってホッとした。
もしかすると最初から彼にサムライレムナントのシナリオを担当させていればこんなことにはならなかったのかもしれないが、彼の力量を持ってしても元がアレではどうにもならなかったと思っていてあげるとまだマシなのでは。多分。メイビー。

褒められる所……由井正雪が一躍人気サーヴァントとしての地位を確立したこと。これだけは疑いない。
第1再臨の衣装が「対魔忍だ!」と話題沸騰。
サムライレムナントでのあの健気な堅物ぶりはどこへやら。
所変われば品変わる。
気が付けばハイレグボディスーツサムライに。
同時ピックアップの丑御前は丑御前で『マブラヴ』シリーズのサランラップスーツみたいな衣装だし、なんだこの世界観。
……まあ最終的に対魔忍ではなくファーストチルドレンで、ボディスーツというよりプラグスーツだったんですがね。
まさかあそこまでエヴァンゲリオンパロディ(オマージュ)をやってくるとはなあ。
故意なのか結果論なのか、知る由もないが狙ってた気はしますね。
「由井正雪かわいそう」の風潮がなければ惨めなぐらいのダダスベリだっただろう。
綾波レイではなく「綾波ユイ」で、いやそっちはシンジ君のママの方や(実際には『碇』だが)。
なんでも「TYPE-MOON史上最もかわいそうなヒロイン」との呼び声まであるそうで。
さすがにそこまでではない気がしますがね。
あそこにはまだまだ下には下がいる。

コラボとは銘打ちつつも、期待されたタマモアリア木曽義仲周瑜はサーヴァントとして実装されるどころか台詞すら登場せず。
これはストーリーを進めると宮本伊織や由井正雪、それに地右衛門までもがあちらの世界ではサーヴァント化してりした兼ね合いもあってのことだったのでしょうか。
それともいずれコラボ第2弾が予定されていてその時には?
いずれにせよ詳細が判明する度に溜め息とともに盛り下がりの空気が流れたのは確か。
ただ、既存のサムライレムナントオリジナルキャラの関係者サーヴァントの使い方自体は嫌いではなかったし、なんなら上手いと思いました。
退場があまりにも早すぎた巴御前はともかく、スパルタクスタマモキャット千代女さん辺りは実にいい味を出していたのでは。
セタンタなんかは終盤にヤマトタケルの背中を押す重大な役割を担ってましたしね。
というか地右衛門、めっちゃ主人公じゃなかった?
一番株が上がったの間違いなく彼でしょ。
もしコラボイベント第2弾のサーヴァント実装希望アンケートがあったら、タマモアリアを抜いて彼が1位を穫るのでは。

宮本伊織のサーヴァント化といえば、実は私は懐疑的だったんですよね。
イベントが始まる前の予想でも首位でしたけど、「いや、そうはならんやろ」と。
過去にもアポリクリファのジークや『ロード・エルメロイII世の事件簿』のグレイやレクイエムのエリセなんかの例がありますが、伊織はどうなん?と。
まあ結果そうなりましたが。
うーん、あの宮本伊織がサーヴァントにねえ……未だにしっくりこんわー。
とはいえ結果が全てなので気持ちを切り替えますと、性能もいいし強いしモーションもかっこいい。
なんなら師匠である武蔵ちゃんよりも優れた部分まであったりする。
どうやってあの5つの型を再現するのかと思っていたら、コマンドカードごとに割り振りましたか。
てっきりスキルでチェンジするのかと。
宝具の色は武蔵ちゃん合わせ(?)でバスター。
燕返し合わせでクイックだとばかり。
でもそのおかげでオベロンのバスターバフ入るので強い。
で、記憶喪失と。
さらには最後までそれが戻らず。
コラボイベント2なりを今後やってそちらで戻す、という感じには見えなかったのでこのままいくんでしょうね。
その方が今後を考えて都合よし、と踏んだのか。
それだとヤマトタケルはこのままずっとモヤモヤを抱えたままになるんだが、なんかサムライレムナントの時よりずっと伊織とラブラブだからもういいか!
由井正雪の入り込む余地なんかまるでないもんなあ。
ってなわけで、由井正雪ちゃんはマスターである私とラブラブになっていただきます。
脈はかなりあると見た。
ひひひ、今後が楽しみじゃわい。

今回のイベントの評判が悪くなったシナリオ以外の理由としては、バトルの割合も大きい。
難易度自体はこれまでのイベントの中でもかなり低かった(高難易度含め)のはよかったものの、サムライレムナント本編よろしくひたすら面倒臭かった
なんとかしてあの無双システムを再現しようとしたのは分かるが、それじゃあただの人海戦術の物量作戦なんだわ。
しかもね、ザコ敵がふっつーに無敵だの回避だの封印だのをしてくるわけですよ。
参加条件が冬木クリアなのに、そんなの相手に初心者マスターに何ができるんでしょうか。
あわよくばサムライレムナントをこれきっかけで購入→プレイして欲しい狙いなんだろうけれども、これじゃあそうはならんよ。
伊織をちゃんと育てておいた方がいい仕様にしたのはこれまでのコラボイベントよりも好感が持てたけども。
あ!これだけは言わせて!
90++の鏡はまだいいとしても、90+の酒はもういいですから!
毎度毎度いつもいつも!

FGO運営、奇奇神酒好きすぎィ!

伊織なみならず運営も記憶喪失なの?

バトル以外だと、つくづく聖杯戦線をねじ込んでこなくてよかったなあ、と。
FGO上でもあのMAPが表示された時には思わず「おいおいおいおい!待って待って待って待って!やめてやめてやめてやめて!」と叫んじゃいましたよ。
その後も「霊地獲得戦」なるものを見てまたぞろ戦慄しましたが、そっちでもセーフでクソデカ安堵の溜め息。

セイハイセンセンシスベシフォーウ!

あ、おつかい要素をクエストという形にしたのはよかったと思います!
そういう部分はセンスを感じたのになあ。
そうそう、サムライレムナント既プレイの身としては、「3Dだったものが2Dに落とし込まれるとこうなるのか」って楽しめたのはちょっと得した気分だった。

シナリオで一番驚いたのは、FGO本編とがっつり絡めてきたこと。
丑御前がカルデアの存在を知っている時点で「お?」ってなりましたが、まさかあの伯爵とつながってるとは。
これは奏章での再登場あるか?
とてもあのままで終わるキャラとは思えなかったし。
だったらなおさら丑御前をもっと強くしておいてもよかったのでは?
由井正雪の宝具レベルを重ねたくても同時ピックアップの★5があれでは召喚を回す食指が……。
おっと脱線脱線。
現状リンボの真似事感が強すぎる伯爵よりもよっぽど丑御前の方が重要キャラ感あるんですよね。
「死の匂いのするマスター」発言とともに過去のあれこれがフラッシュバック。
これは藤丸立香の秘密の部分にも関わってくる予感がしますぞ。
亜種ではなく贋作としての空想樹まで登場し、今後の動向に要注目。

今後の動向といえば、TVCMにいた謎の人物の正体はアショカ王と判明。
これまたとんでもないビッグネームであり、そりゃあの「若旦那」ことギルガメッシュの代わりも務まりますわ。
なんたって「理想の王」だもんなあ。
つーか、ここで初出でよかったの!?
なんだかなあ。
サムライレムナントとFGOとのコラボイベントのはずなのに、体よく奏章以降のプロローグに使われた気がするぞ。
イベント終了もメインインタールードとして常設しておいた方がいいのでは?
もちろん販促のためにもね。

ラストの総力戦感とか好きだったんだけどなあ。
ソロモンとかOLT戦とか思い出したりして。
でも、それぐらいではね。
とてもとてもイベント全体の印象を良くするまではいかないいけない。
本当に由井正雪が全部持って行ってしまったような。
彼女にとっては絶望しかなかったのかもしれないが、我々ユーザーにとっての彼女はまさしく唯一の希望だった。

今からバレンタインイベントが楽しみだー!


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