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黄色のライターとたこわさ

煙草がなくなったから買いに行くといって居酒屋を出たあなた
「いる?」と言われて断った黄色のライター
食べ残したたこわさ
緑のハイライト
真似して畳みなおしたおしぼり


絵具ぶちまけてた時たくさん思い出した
雨の日だった
蛸が読めなかった
ライターつけれるようになった
真似してと言っていたけれど同時に畳み始めたおしぼり
何か手動かさなきゃ話しにくいんだよねと言っていたこと
次あった時はそんなことなかったし、
おしぼりたたむこともしなかった
教えてくれた前のバンド
教えれなかった私の過去
たばこのにおいも平気になってたと思ったけれど緑のハイライトしかだめみたい
忘れたといって、あきらめたといったけど忘れてもないし、あきらめたわけでもなさそう
でも過去になった、少しだけ認めれるようになった
だけどまだ思い出せなくて、あなたの教えてくれた画家の名前
たのしかった春、苦しくてたくさん泣いた梅雨、走馬灯に出てくるほどの夏

なにか残しておかなきゃ、
何か作らなきゃ
何かしなきゃ
全ての衝動から
わからなくていいよ
私だけわかれば

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