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第15回目~サタンの誘惑①~

前回は、イエスが洗礼を受けた意味をお伝えしましたが、その後イエスは本格的な活動を始めていきます。

と・こ・ろ・がその前に、イエスはサタンからの誘惑を受けるという有名な箇所があります。

皆さんは、サタンとか悪魔、という表現に対してどのようなイメージを持たれておられますか?

熊手を持ってツノが生えた悪者?
はたまたバイキンマン?

聖書にはそのような姿の説明はありません。
旧約聖書に姿が描かれている箇所もありますが、イメージは違います。
通常は、人間の目には見えない、[人を神に近づけないようにと熱心に画策する霊的存在]の名称として用いられています。
(別名ルシファー)

そのサタンがイエスを誘惑しました。サタンの目的を考えると、イエスの働きを邪魔したかったのはわかりますよね。

では、どのような誘惑を受けたのかを順を追ってご説明していきます。

イエスがサタンから受けた誘惑は3つありました。 
今日はその一つ目、「荒野での誘惑」です。

それからイエスは、悪魔の試みを受けるために、御霊に導かれて荒野に上って行かれた。
そして四十日四十夜、断食をし、その後で空腹を覚えられた。
すると、試みる者が近づいて来て言った。「あなたが神の子なら、これらの石がパンになるように命じなさい。」
マタイの福音書 4章1~3節

サタンはなぜこんな誘惑をしたのでしょうか?

① イエスは40日間の断食直後でした。とてもお腹が空いていました。
これはイエスの人間としての部分です。

☆サタンはまず、空腹のイエスを「人間として誘惑」しました。

② 次にサタンは「神の子なら石をパンに変えられるはず」と言っています。
これはまるで入れ知恵のようです。
(もし私が、めっちゃお腹が空いている時すぐに食べ物が得られる方法を聞いたならば、「お、それええやん!教えてくれてありがと〜」と言ってしまうかもしれへん!と思いました(汗))

ですがイエスは、この誘惑のサタンの意図をしっかりとわかっておられました。

サタンは、イエスに人として生きていてほしくなかったのです。
イエスは人として生きる事によって私たち人間と全く同じようになるからこそ、人間の罪の性質を背負うことができるので、まさにそれを阻止したかったのでした。

ここで注目すべきは「神の子ならば」です。

神の子であるイエスにとって、石をパンに変える事は不可能ではありません。
(水をワインに変えた方です)

 つまり、

☆サタンはイエスに対して「間違った動機」で神の力を使わせようとしました。

イエスに「自分のために」神の力を使わせて、神から離れさせる、これがサタンの目的でした。
これは神の目的と正反対です。
神は、「人々のために」イエスに神の力を使って欲しかったのですから。

③ 最後はイエスの答えです。

イエスは答えられた。「『人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばで生きる』と書いてある。」
マタイの福音書 4章4節

*この「書いてある」というのは、子供の頃から学んでいた旧約聖書のことを指しています。(申命記8:3)*

3つ目のポイントは、

☆イエスは、神の力を使わず、聖書の言葉でサタンに勝利した

ということです。

イエスは、誘惑に対して、神の子ではなく人として対処されました。
しかも、聖書の言葉だけで勝利された : 
その証拠に聖書はここで荒野の誘惑のトピックは終了しています。 

ここでイエスは、私達に「人として」サタンに勝利できる方法を教えて下さっているのです。

☆サタンの誘惑→聖書の言葉→勝利、終了〜☆

これ、凄くないですか!?!?

クリスチャンの勝利の方法の一つがここに示されています。

以前の私なら、この誘惑の箇所を
「あーっ、やっぱりイエス様は神の子だから悪魔の誘惑にも負けないで、勝利するのよね〜」
と言って終わっていました。

聖書の奥深さに触れると本当に感動します。


Have a great day!



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